祝福

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 403
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020136

感想・レビュー・書評

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  • 真心ブラザーズファンには「ファットスプレッド」がたまらない。

  • 『海の男』が好き。
    懐かしい同級生。
    そして何気ない会話をする。
    自分が今いちばんやりたい事なのかも。

  • 四階のアパートから昼食にサンマ定食を食べに出る。
    その間に丹下左膳やジェネレーションギャップ、ラグビー部について考える。
    「丹下」
    不良の川田につれられてびりだったマラソンを途中で抜け、
    彼の家でゲームを眺める
    「マラソンをさぼる」
    恋人と一緒に誰がいるかもよくわからないメンバーで
    コンクリ敷きの穴場から花火を見上げる
    「穴場で」
    コンビニの前でラーメンをすすり、
    公園に移動して子供を観察しながら水を飲む
    「山根と六郎」
    銀行強盗に遭遇しながら、なぜか高校時代に
    無言で顔を下げたり、好きなアイスを取られたことを思い出す
    「噛みながら」
    いつもな父と向かう山荘に一人で行き、
    テレビゲームをしたり漫画を読んだりして数日過ごす
    「ジャージの一人」
    鳥のこと、肉屋の貼り紙のこと、桜が咲きそうなこと、
    言わなくてもいいことだけど、夫にだけは話すだろう
    「ファットスプレッド」
    大学時代にあまりつきあいのなかった原田から誘われ
    彼の準備で釣りに向かう
    「海の男」
    なかなか帰ってこない母を妹と待っていると
    突然電気が消え、寒い風が吹き込んでくる
    「十時間」
    辞めた会社の社員同士の結婚式に向かい、
    昔の彼女や同僚と再会する
    「祝福」
    装丁・カバーオブジェ:坂野公一+吉田友美(welle design)

    ドラマチックなことはあまり起こらず、
    普段の行為とそれに伴う思考を丁寧に追っている短編集です。

    女主人公5人vs男主人公5人の「ひとり紅白歌合戦」
    という帯ですが、別に戦っているわけではありません。

    あまりにも普通の場面が多いのですが、
    銀行強盗にあいながら日常を思い出す「噛みながら」や、
    家で母親を待っていると急に屋根が壊れる「十時間」のような
    ちょっと非日常的な展開がある作品の方が好き。

    「ジャージの一人」は「ねたあとに」とつながるような世界観です。
    山荘でひとりただただゲームをする、など。

    最初と最後に収録されている作品が
    どちらもイニシャルトークとなっているのは、
    シンメトリーにしたかったから?

  • あいかわらずドライでうまい。

  • 長島有の短編は読みづらい。文庫だったら納得したけど、内容の割りに本がでかい

  • 短編。頑張って読んだ。

  • なぜか、読み終わったあと、空虚な気分になった(作品がひどいというわけではなく)

  • 2010年に書かれた『十時間』『祝福』がよかった。それまでの作品のなかで挑戦してきたであろうことを、だんだんうまく調整できているような気がした。年代をバラけさせた編集なので、なかなか作風が定まらないハンパな作家に思えるかもわからないが、2004年から2005年に書かれたもの、2007年から2008年に書かれたもの、そして2010年とたどれば、流れを楽しむことができ、その時々の良さやその逆もよくわかる短篇集だった。『山根と六郎』すき。男同士のぼんやりした関係がよいし、わりと思い出す才能とかあったりして色々書ける作家だと思うので、変に落ち着かず、だけどもうすこし丁寧に、頑張ってほしい。

  • 短編集。「噛みながら」では頼子が主人公だったので、ぼくは落ち着きがないを読んだ人はこれも読んでみると良いかも。短編集の中では「十時間」が好きです。ほっこりします。

  • <内容>女ごころを書いたら、女子以上。ダメ男を書いたら、日本一! 男主人公5人VS女主人公5人で贈る、長嶋有ひとり紅白歌合戦。デビュー10周年を迎える、10冊目の単行本!

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著者プロフィール

長嶋有
一九七二年生まれ。二〇〇一年「サイドカーに犬」で文學界新人賞、翌年「猛スピードで母は」で芥川賞、〇七年の『夕子ちゃんの近道』で第一回大江健三郎賞を受賞し、〇八年には『ジャージの二人』が映画化された。一六年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞受賞。その他の小説に『パラレル』『泣かない女はいない』『ぼくは落ち着きがない』『ねたあとに』『佐渡の三人』『問いのない答え』『愛のようだ』『もう生まれたくない』『私に付け足されるもの』、コミック作品に『フキンシンちゃん』、エッセイ集に『いろんな気持ちが本当の気持ち』『電化文学列伝』『安全な妄想』等がある。

「2019年 『三の隣は五号室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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