- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309020273
作品紹介・あらすじ
名著『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』から半世紀古きよきフランスの香りただよう単行本未収録のお料理エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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初めて読んだ石井好子。2011年の出版だけど、掲載されているのはおおよそ20年ほど前に書かれた内容。
美味しい食べ物のお話がどっさり。
昔の人ってすごいなーって思う。今の私ならレシピにある材料がないと、料理自体作る気にならないけど、石井さんは材料がない方が当たり前の時代の人だから、“だいたい”こんな感じ、ということで作る。その“だいたい”も具体的に紹介してくれる。
どの話を読んでいても、豊かな気持ちになれる。
おだやかで、おいしそうで、あたたかな気持ちになれる。
ニューオリンズの話は、私にとってなんだかとても感慨深かった。
私もまさに石井さんがこのエッセイを書い頃に行っているのだ。
石井さんは○才、かたや私は20歳そこそこだったわけだけど、臆病な私は石井さんのようには楽しめなかったな…。
いえもちろん私なりに挑戦したり、新しい発見はたくさんあったのだけど。
なにか人間の大きさの違い? 懐の深さの違い? を感じてしまった。
最後に秘書さんの言葉が載っている。
なぜだかどうしようもないほどの感情がぶわああっとあふれ出て、嗚咽を漏らすほど泣いてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「巴里の空の下〜」「東京の空の下〜」に次いでやっと読めた石井さんのエッセイ。今では普通にわかる料理も、当時はだいぶ未知の料理だったんだなあと。しかしおいしそうな表現は現在でも十分伝わりました
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バターでなく「バタ」など
少しレトロな所が
ますます食欲を掻き立てる
美味しそう
古本まつり@名古古書会館にて購入 -
石井好子さん没後に出た食べものに関するエッセイのアンソロジー。ほとんどが1950年代から80年代前半くらいまでのもの。アボカードとかズッキニとかパエイア、アラデンティなんて表記がいまっぽくないけど、そこがまたおいしそうにも見えるのって不思議。
なぜか歳月を隔てた2001年の1編が収まっているんだけど、そのイタリアやパリでの豪遊・健啖ぶりがすてきだった。石井好子さんですらちょっと構えたような1950年代の西洋料理とのつき合いと対照させると、日本人の食の世界が広がり世界がせまくなり、ご自身が年を重ねたりしたうえでの構えのない感じがよかったんだと思う。 -
とにかく装丁が好きで買ってしまいました♡
この方の本の装丁は文庫もハードカバーもみんな
とってもかわいくて、集めたくなります。
作者はシャンソン歌手の石井好子さん。
この中では、塩むすびのお話がすきです。 -
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著者のパリ生活時代、様々な旅先での食にまつわるエピソードがたくさん出てきて面白い。フランス人はイタリア人同様、食べること、またそれについて話すのが好きな人種の様だ。
フランスに行ったら春にはタンポポの葉のサラダ、秋には牡蠣や野鳥(野鳩、ホロホロ鳥等)を食べたい。
アメリカならニューオリンズに行き、クレオール(フランス人またはスペイン人との混血のこと)風料理を食べたい。
他にも、様々な知らない食べ物がたくさん出てくる。外は燃えて中はアイスのケーキ"ベークドアラスカ"、イギリスのプディング"トライフル"etc
また、音楽家に美食家が多いとの話も興味をそそられた。歌手藤原義江氏のフジワラステーキ(小川軒)、歌手シャリアピンのシャリアピンステーキ(帝国ホテル)、歌手メルバのピーチベルバ(NY)、作曲家ロッシーニのステーキロッシーニ風など、名がついた料理も多々あるようだ。
メモ:京都
南禅寺の瓢亭、鍵善のくずきり、新年の花びら餅 -
いろいろと時代がみえます
食べることが好きなんだなと伝わります -
読了
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美味しいものを食べる、っていうことに対して、あまり興味がありません。言葉の選び方を間違えている気がしますが、美味しいものを食べるために調理に時間をかけるより、手軽に食べられるもの食べて他のことしたいなって思うタイプです(悲
家族や友達と食卓を囲んでいる時も、みんなが声をそろえて「おいしいね!」って盛り上がってる横で、「うん、おいしいねー」って言いながら、「フーン、こんなもんかな」と、結構フラットな気持ちになってるんですよね、、、。いや、美味しいと思うんだけど、そんなに声を大にして言うほどかしら?ってなるのよね〜。
だけど、文章になった途端に美味しそうなイメージがわくこの感じね笑。
何なの本当に、、、笑