11 eleven

著者 :
  • 河出書房新社
3.40
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  • (10)
本棚登録 : 592
レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020471

作品紹介・あらすじ

最新書き下ろしを含む11編の作品集。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、11編からなる短編集。最初の話からフリークスショーの話だし、全編通してすごく独特な雰囲気。心理的なホラー要素を強く感じた。耽美とも言えなくはないが、好き嫌い分かれる話の数々かなぁと思った。
    津原さんの作品は大好きだが、ルピナスや猿渡さんのシリーズの方が好きかな(^_^;)

  • 遅ればせながら 初の津原泰水さん。

    私でも読めるかな・・・と不安でしたが
    扉を開くと、奥深い異世界が広がりました。

    不思議な感覚。
    幻想的で時が止まったみたいなひと時でした。
    (「木島日記」&「木島日記乞丐相」思い出してしまった。)


    「五色の舟」「延長コード」「追ってくる少年」
    「微笑面・改」「琥珀みがき」「キリノ」「手」「クラーケン」
    「YYとその身幹」「テルミン嬢」「土の枕」

    五色の舟、延長コード、琥珀みがき
    手、テルミン嬢、土の枕が好きなお話。
    残念ながら、「キリノ」はわけ分からんちんでした(^^ゞ


    桃源郷ような・・・幽玄郷のような。
    五色の世界観に現実を忘れてしまいそうになりました。

    他の作品も読んでみようと思います♪

  • 11編の短編集。

    『五色の舟』は傑作。

    『キリノ』は語り口が面白い(『YYとその身幹(むくろ)』も共通してるような)。

    『クラーケン』戦慄。

    『テルミン嬢』「バレエメカニック」に通じた感じもする。忘れがたい作品。

    好きだなーと思ったのはこの辺。

    『微笑面・改』はすごい!と思ったけれど思い入れはあまりないかも…。

  • 11編の短編集。それぞれ独特な世界観、設定があってけっこう楽しめた。全体的に陰鬱な雰囲気が多いのも私好み。
    オチや結末に何かを求めるのでなく、
    読んでる間にいろんな価値観や人生に触れていく、という感じ。

    戦時中を舞台に異形をなりわいとする一団を描いたSF「五色の船」、ライトノベル風の「キリノ」、SFホラーな雰囲気を味わえる「手」、途中難解な文もあったが発想が発想が新鮮だった「テルミン嬢」(最後火星までいくとは思わなかったw)などなど、短編だから気軽に読めて、でもちょっとした余韻が残る作品。

  • 短篇集ということだけ了解して読んだ初津原さんだったが、幻想的でとても好みの文章だった。
    つくづくシャム双生児に縁のある読書体験をしている(笑)。

    ◎収録作
    五色の舟
    延長コード
    追ってくる少年
    微笑面・改
    琥珀みがき
    キリノ

    クラーケン
    YYとその身幹
    テルミン嬢
    土の枕

    『五色の舟』と『手』と『土の枕』が好みだ。
    斐坂という名の登場人物が、まったく違う物語にまったく違う人物として何度か出てくる。それがなんだかおもしろい。
    いくつかの話は、著者が広島出身だということを意識させた。

  • ツイッター文学賞を受賞していたので、読んでみました。短編集。何個か、「?」と思うものはあったけれど、全体的に自分好みな気がします。これからも少しずつ読んでいきたい作家。それにしても、よくもまぁ、こんなに全くことなる趣向の短編を書きながら、一冊にまとめられてしまうような、一貫性をお持ちです。

  • 質量のある本。
    幻想的な、と表現するのがためらわれるような昏さが、苦手な人は苦手だろうな。
    私も実はそれほど好きなわけではない。私の好きな幻想は、もう少し透度が高いのだ。

    しかし、良著であることは間違いない。
    皆川博子氏が好きな人なら、多分好き。

  • 面白かった・・・。
    11のお話が収められた短編集です。
    奇怪な着想と、世界観のあるきれいな文章。私は、稀代の名文家であり幻想小説家の皆川博子さんの小説に近いものを感じました。あと、塚本邦夫の歌を小説にしたらこんな感じなんじゃないかな。
    私は五色の舟が好きでした。どの短編も読後の余韻がすごいです!

  • 11の短編。「五色の舟」がすごくよかった!戦時中、自らの異形を見世物にする一座が、くだんによって別の世界へと導かれる。残酷で切なくて美しい話。
    「延長コード」と「土の枕」も好き。
    けど他の話は幻想?禅問答?って感じで、今の気分に合わず入り込めなかった…。

  • 「バレエメカニック」を読んだときも、SF的な着想以上に、文体の美しさと構成におどろいたけど、この短篇集をみると、津原泰水はほんとうに実力のある作家だということが実感できる。SFもミステリも手掛ける器用なエンターテイメント作家はいくらでもいるが、これほど多彩な作品をものしながら、どれをとっても気を抜けないほど高い文章の密度を保てる作家は、そういないのではないか。
    「テルミン嬢」や「微笑面・改」のように非日常的な着想の作品もあるが、たとえば、突然失踪した娘の痕跡をさがす「延長コード」の幕切れが残す余韻の深さ。都会に出てきた少女が語る「琥珀みがき」や、完璧な美しさをもつ女性との短いセックスを描いた「YYとその身体」も、一見、無邪気なように見えて、足下に深淵がのぞくような感覚に陥れられる。これから新作を楽しみにできる作家が増えてうれしい。

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著者プロフィール

津原泰水(つはら やすみ)
1964年、広島市生まれの作家。青山学院大学国際政治経済学部卒。1989年、津原やすみ名義で『星からきたボーイフレンド』を執筆し、デビュー。1997年、津原泰水名義で『妖都』を刊行。以後、『蘆屋家の崩壊』などの「幽明志怪」シリーズ、『綺譚集』『少年トレチア』などの幻想小説で人気となる。2006年、吹奏楽部での体験を基に『ブラバン』を刊行し、ベストセラーに。2014年には「五色の舟」がSFマガジン「オールタイム・ベストSF」国内短篇部門1位となり、コミカライズ作は第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。2016年、『ヒッキーヒッキーシェイク』が第33回織田作之助賞最終候補になり、同作は2019年6月6日、早川書房から文庫化される。

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