11 eleven

著者 :
  • 河出書房新社
3.40
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本棚登録 : 653
感想 : 133
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020471

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとついていけない世界…

  •  猟奇、奇譚。
     どの短編も、少し怖い。

  • なんとも言えない不思議な世界の扉を開いたという感じ。秋の読書にぴったりかも。

  • もう好きだ。好きだ。好きだなあ~。
    読んでいる時の持って行かれる感じがいいのだ。

    どれもこれも理屈でなく。
    朝になったから昼になって、昼になったから夜になって、夜になったから闇が訪れるような。
    よくよく考えたら不思議だけど、自然の摂理のような。

    皆川博子先生もそうだけど、こういう短編集って、細胞の一つ一つを活写しているような感じがある。
    無限に、増殖。

    どことなく不安定。
    けれど完璧。
    少し、怖い。

  • 作風自体は好みだし、読んでいる間はけっこう楽しいと思ったが、読み終わってみると「なんか普通だった……?」という気がして、あまり心に残るものがなかった。

  • 既読の「土の枕」「五色の舟」を除けば「テルミン嬢」がいちばん好きかなあ… あ、でも、やっぱ決められません…
    感覚的に最も共鳴した箇所があったのは「手」だったり。
    どの話も、最初の一行を読んだらずるずると吸い付かれて最期迄。
    文体=形式と内容が不可分。絡み合ってる、というより癒着している。
    翻案小説未読ですが、たしかに、尾崎翠『第七官界彷徨』みたいな匂いする、て思った。

  • 以前「バレエ・メカニック」をさっぱり理解できなかった、
    津原泰水氏の短篇集。
    一転こちらは巧いし、結構イイね。
    少なくとも理解不能ではなくて読み易い。
    ホラー、SF、幻想文学系と色々読める。
    短編だからかもしれないが、
    読み散らかしてそれで終わってしまった感がするかも、ゴメン。
    装幀の四谷シモンの人形怖すぎ。

  • 11の短編。異形という言葉を思い浮かべる。外見、内面における異質さ。異質と思うことで安心しようとしているのかもしれない。
    「土の枕」と「五色の舟」が好き。

  • 久生十蘭風、小川洋子風、ちょっと安吾風などなど…。

    背徳、耽美は、でも深くはないような。
    帯で三浦しをんさんが言うように「気がつけば涙」にはならなかったのは、まあ、一重に私の不徳の致すところなのでしょうが。

    「五色の舟」「延長コード」「追ってくる少年」「YYとその身幹」が○

  • まず、最初の「五色の舟」にやられる。
    その濃密な妖しさ、悲しさ。しかもそれがSFになっていくし。こんな作品は経験したことがない。
    そのあとの10篇もそう。それぞれジャンルや背景は異なるけれど、どれも、とてもとてもていねいに大切に紡がれている気がする。
    次はどんな世界をかいま見せてくれるのかと楽しみだった。
    お気に入りは「土の枕」「五色の舟」「クラーケン」の順で。

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著者プロフィール

1964年広島市生まれ。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で『妖都』を発表。著書に『蘆屋家の崩壊』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『11』(Twitter文学賞)他多数。

「2023年 『五色の舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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