- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309020471
感想・レビュー・書評
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ちょっとついていけない世界…
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猟奇、奇譚。
どの短編も、少し怖い。 -
なんとも言えない不思議な世界の扉を開いたという感じ。秋の読書にぴったりかも。
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もう好きだ。好きだ。好きだなあ~。
読んでいる時の持って行かれる感じがいいのだ。
どれもこれも理屈でなく。
朝になったから昼になって、昼になったから夜になって、夜になったから闇が訪れるような。
よくよく考えたら不思議だけど、自然の摂理のような。
皆川博子先生もそうだけど、こういう短編集って、細胞の一つ一つを活写しているような感じがある。
無限に、増殖。
どことなく不安定。
けれど完璧。
少し、怖い。 -
作風自体は好みだし、読んでいる間はけっこう楽しいと思ったが、読み終わってみると「なんか普通だった……?」という気がして、あまり心に残るものがなかった。
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既読の「土の枕」「五色の舟」を除けば「テルミン嬢」がいちばん好きかなあ… あ、でも、やっぱ決められません…
感覚的に最も共鳴した箇所があったのは「手」だったり。
どの話も、最初の一行を読んだらずるずると吸い付かれて最期迄。
文体=形式と内容が不可分。絡み合ってる、というより癒着している。
翻案小説未読ですが、たしかに、尾崎翠『第七官界彷徨』みたいな匂いする、て思った。 -
以前「バレエ・メカニック」をさっぱり理解できなかった、
津原泰水氏の短篇集。
一転こちらは巧いし、結構イイね。
少なくとも理解不能ではなくて読み易い。
ホラー、SF、幻想文学系と色々読める。
短編だからかもしれないが、
読み散らかしてそれで終わってしまった感がするかも、ゴメン。
装幀の四谷シモンの人形怖すぎ。 -
11の短編。異形という言葉を思い浮かべる。外見、内面における異質さ。異質と思うことで安心しようとしているのかもしれない。
「土の枕」と「五色の舟」が好き。 -
久生十蘭風、小川洋子風、ちょっと安吾風などなど…。
背徳、耽美は、でも深くはないような。
帯で三浦しをんさんが言うように「気がつけば涙」にはならなかったのは、まあ、一重に私の不徳の致すところなのでしょうが。
「五色の舟」「延長コード」「追ってくる少年」「YYとその身幹」が○ -
まず、最初の「五色の舟」にやられる。
その濃密な妖しさ、悲しさ。しかもそれがSFになっていくし。こんな作品は経験したことがない。
そのあとの10篇もそう。それぞれジャンルや背景は異なるけれど、どれも、とてもとてもていねいに大切に紡がれている気がする。
次はどんな世界をかいま見せてくれるのかと楽しみだった。
お気に入りは「土の枕」「五色の舟」「クラーケン」の順で。