愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見

著者 :
  • 河出書房新社
3.50
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本棚登録 : 556
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020532

作品紹介・あらすじ

「たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください」幼い文字で書かれた手紙を読み終えると、その男は温厚な性格で知られる夫妻を惨殺した。やがて、まったく異なる男が第二、第三の殺人を犯す。すべての現場に残された「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。そして容疑者たちは犯行後、ふつりと姿を消した。2ヶ月前の事件で負傷し、娘・美央と引き離され、捜査一課からも外された雪平は、娘への思いに揺れながら、ふたたび捜査へと戻ってゆく-バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。刑事・雪平夏見シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • No. 24ろ025L,7
    読了日:2024年 2月29日

    刑事 雪平夏見シリーズ 4作品目。

    この物語は、犯人像がバラバラの事件を雪村刑事が捜査するといったものです。

    バラバラの犯人像が少しづつどのような人物なのか分かっていき面白かったです。
    読み終わった後、犯人が現場に残していく文字の意味について分かるのですがそれで本当に良かったのかと疑問に思いました。
    --------------------------
    ⭐あらすじ
    浴槽に遺体が沈んだ連続事件が発生。
    事件現場には、「ひとごろし、がんばりました」という文字が残されていた。
    雪村刑事は事件を捜査し始めるが、犯人像は中年、老人、ツナギの男とバラバラだった。

    犯人像がつかめないまま捜査は進んでいくが。

  • 雪平シリーズ。
    相変わらず、まず事件が延々と続いて70%くらいから、ようやく事件の背景や犯人の動機等がバタバタと明らかになって、最後は浦安のTDLと思しき場所で着ぐるみの犯人を雪平が射殺というエンド。
    しかも2011年3/11というオチ。
    読み終わってみれば、何だこりゃ?なとことも相変わらず。

  • シリーズ第4弾(?)

    冒頭50ページの衝撃に、一気に心を捕まれた(笑)。

    筆者が脚本家兼演出家であったこともあり、相変わらずエンタテイメントとしての“盛り上げ方”が上手い。
    そして、続編が気になって仕方がなくなる“引っ張り方”もね。
    まさしく「テレビ的」だなと。

    しかし……このシリーズは、ヒロインを苛め過ぎるなあと。

    まず第1作からして、未成年者銃殺により世間から叩かれまくっている存在として登場。
    一度は愛しかけた男が、実は連続殺人犯…で、自らの手で射殺。

    仕事の恨みに巻き込まれて元夫が殺害され、愛娘にも悪意のある手が伸び……一生ものの傷がっ!

    挙げ句の果てに自分も撃たれ、やはり消えることのない障害を負う……。

    束の間訪れかけた心の平安も、恩人の惨殺(しかも第一発見者)という形で去りゆき……。

    母娘の絆に迷いつつも、それを置き去りにせざるを得ない状況の連続……そして……3人目を銃殺。

    現実にも起こった未曾有の大災害に巻き込まれ、娘の安否も分からず……。






    どうなのよこれ?


    酷すぎないかい?




    と、文句を垂れつつも、続編もあるならきっと読むだろうな。。。

    ★4つ、8ポイント。
    2016.03.17.図。

  • サクッと読めるのは良いけれど、話としては少し物足りなかったかな。前作を読んでから間が空いたこともあり、イメージは完全に篠原涼子でした。

  • 222シリーズは順番に読まんとあかんね。いっつもお嬢がかわいそうやんか!

  • 前作では美央が何をされたのか、雪平がどうなっちゃうのか、気になる終わり方でした。が、明らかになったところで2人ともつらい・・・;
    スピード感があってざくざく読めて面白いのは1作目以外シリーズ共通。
    ラストにあの地震が来るとは思ってなかったのでドキリとさせられた。
    次回作がまた気になります。

  • ≪内容覚書≫
    前作で撃たれたけがが元で、
    警務課に異動した雪平。
    左腕はリハビリ中。

    穏やかな日常に慣れ始めたころ、
    「さつじんがんばりました。」という
    メッセージとともに上司の惨殺される。
    それは、連続殺人の幕開けだった。

    雪平は、犯人を捕まえることができるのか。

    そして、娘との関係は…。

    ≪感想≫
    相変わらず、映像として想像しやすい文章。
    次から次へとテンポよく場面が変わって行く。
    この2時間ドラマにぴったりな軽さが魅力の一冊。
    その分、重さや深みはないけれども。

    ただ、毎回、思わせぶりな終わり方になるのが、
    個人的には、スッキリしなくて、不満。
    はっきりさせてよ…!と思ってしまう。

    娘との関係も、グダグダ継続中。
    刑事としては、あんなにキッパリしているのに、
    この差はいったいなんなのか。

    ぜひ、母としてのかっこいい姿も見せてもらいたい。
    続きを期待。

  • 雪平夏見シリーズ第4弾。

    警察殺しから始まる連続殺人事件。


    なんか、著者の秦さんは小説家というより、
    やっぱり脚本家なんだろうなぁ・・・と思ってしまった作品。

    アンフェアは映像の方が面白いかな。

    20151006再読、最後の地震に絡めた描写がやはり好きになれない、、、

    前作から続けて読んだので、美央の涙の刺青がいつつけられたのか、あーあのときというのがすぐにわかった。
    多分前読んだときは気づいてなかったと思う。

  • 川での水難事故にはじまりミッティー・ラビットのいる遊園地で終わる事件と、それに向き合う雪平と安藤に、引き込まれて魅了された。左腕が不自由な雪平がそれでもがしがしと突き進んでいて、仕事に関しては譲れなくて、でも娘のことでは人間味があって強いだけではいられないのに言い訳はしなくて。大すきなシリーズ。

  • 男前美人刑事の続き。さらに続きを読みます。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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