たとえば好き たとえば嫌い 安井かずみアンソロジー

著者 :
制作 : 近代 ナリコ 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 56
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020600

感想・レビュー・書評

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  • 音楽

  • 山崎まどか「ブック・イン・ピンク―おしゃれ古本ガイド」に触発されて。/ありもしない「何かいいこと」をいらいら待つより、今ある自分の日常の中に、心をやわらかくして「小さな、何かいいこと」をみつけ出していくくせをもつ方が素敵だと思う。(p.19)/出会いは、人生のヒントだ。神から与えられたヒントをどう捕え、どう生かし、どう発展させるか。それとも断ち切るか、無視して通り過ぎるか、によって、その人の人生が色づけされていくように思う。(p.42)/(1)窓を開けろ (2)深呼吸をしろ (3)暖かいお湯でも飲め (4)そして俺のことでも考えて (5)眠れ……ですって。(p.87)/マラケシュの赤い眩暈。マラケシュでみたアクセサリーにヒントを得て、ベルト制作に没頭していて、百本目を作りかけていた時、ずっと迷っていた離婚を決意、別れた夫のいるニューヨークより、ひとりでパリに飛び立つほかないと考えざるを得なかった、と。…なぜそうしなければいけなかったのか、傍からはわからないけれど。/キャンティの女主人の、相談事の回答。「大丈夫よ、行きなさいよ、何とか成るわよ」「平っちゃらよ、遣りなさいよ」「いいじゃない、お買いなさいよ」「気にすることないわよ、そんなの放っときなさいよ」/アダモ、ジョニー・アリディ、フランソワーズ・アリディ、そしてサルヴァトーレ・ダリ。大スター、アーティストたちとの交遊もさらりと語られる。

  • 安井かずみさんって外国で暮らしてたからかしら
    フランス人の女の子の日記みたいな感じもある。
    感性がみずみずしい果物みたいで、
    詩を書くのも文章を書くのも
    絵を描くみたいなすごく色のあるものなんですね。
    『愛』なしでは生きられない。そんな感じの人。

  • 初読。
    作詞家安井かずみの独特な文章で綴られるエッセイのアンソロジー。

    ゴルフにテニス、狩猟まで嗜む美大生、
    ヴィラ・メディチで結婚式を挙げ、フランソワーズアルディ母娘とコルシカ島でのヴァカンス・・・
    芸術的結婚生活が破綻した後、独り暮らし始めたパリ、
    石鹸を買いにロンドンまで日帰り(笑)
    ダリのパーティミューズ・・・
    この時代に、これでもか!の華麗なる生活。

    「自立した女」の代表選手のようでありながら、
    「ひとりものの女」なんてゾッとする、という恋愛至上主義者。

    今までに読んだことのある、彼女のサラサラと流れるようなエッセイとは違う、
    「自由と言う名の服を着た女・抄」はずしっと重い、彼女の人生。
    陽当たりのいい小さな家の廊下で塗り絵をしている小さな病弱な少女、
    今まで知らなかった彼女がいた。

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