しあわせだったころしたように

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 105
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020754

作品紹介・あらすじ

この終わる夏、いつも繰り返されてきたように、遺された品をみる。それを読む。今度はこの唐変木の番だ。惨い。これは酷いよ、姉さん。だが、続けないわけにはいかない。圧倒的才能が放つ、小説の豊穣。「未到の文学」の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • ものすごく読みにくくって、
    全然頭に入ってこないので、前半数ページで挫折中。

  • 読めない漢字が、多い…。
    タイトルが素敵ですね。最初区切るところを間違って怖い話かと思ってしまいました。
    とても抽象的で、表紙のようなぼやけた黄色と、あとなんとなく白いイメージ。
    姉がすごく思い悩んでいるようなところも、鬱鬱としないで読めたのが良かったです。

  • 前作「九夏前夜」よりはずっと小説だった、と思う。
    三分の二くらいは、相変わらず抽象物をさらに抽象的に形容したような言葉の洪水で意味不明だったが、今回はストーリーが理解できた。
    かなりセンチメンタル!

    小説を書いていた姉の遺した書き付けを、その娘から預かった弟が読んでいく。

    頭脳が違う人はひとつ文章を書くにも違うね~などと卑屈になるような私に、多少なりとも理解できた作品だったということは、著者にとっては実は不本意なことなのではないか、とまたまた卑屈になるのでした。

  • 一ページ当たりの文字量が普通よりだいぶ少ないのだけど、普通の小説を読むスピードの1/3くらいでしか読み進められなかった。
    「九夏前夜」が全く入り込めないままだったので少し身構えたのだが、今作はそういうことは全くなかった。

    日本語って美しいなぁ、という安易で平易な感想しか浮かばない自分が残念でならない。
    いいですよね、「濃墨」とか「深緋」って響き。

  • 岡澤里菜さん

  • 色んな意味で久し振りで、斬新だった。最近あまり読まない表現だったり、言葉だったり。語彙力を高める面では案外良いのかも知れない。
    内容は緩やかな印象。直接的な描写が少なく、間接的な描写ばかり。盛り上がりと言うものはないのかも。主人公の背景があって初めて、作中の行為に重みや深みがでているのではないか。

  • 黄色い帯が印象的で手にとってみた。

    ひとときの記憶を無くした弟が、膵臓癌で亡くなった小説家の姉の遺品であるノートを読むことになる。

    死を予め知っている人間は、身の片付けが周到である。
    本来、遺すべき存在ではないと断定できるものなら…きっとこの世に置いていかれることはなかっただろう。

    「死者のものを赦しなく読む、には明るすぎる。」
    弟はそれでも、続ける。

    彼自身に失われた時があるがゆえに、振り返るという作業にはどのような思いがあったのだろうか。

    しかし、非常に形容の多い文章だった。以前、形容の多さについていけず、積まれたまんまのものがあるのを思い出す。

    一つ一つを追ってゆくと、一つ一つ迷子になっていきそうになる。五感をすべて細かに文字にして、それをまた上手く五つに分けて感じることは、私には案外難しい。

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著者プロフィール

1973年青森県生。哲学者・理論宗教学者・作家。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。主な著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』他多数。

「2016年 『戦争と一人の作家 坂口安吾論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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