東京プリズン

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 821
レビュー : 141
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021201

感想・レビュー・書評

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  • 改めて、日本は敗戦国であった事に気付く。天皇についてはある種のタブーとされているが、その内容にゴリゴリと言及していく、後半のディベートのくだりはなかなか読み応えがあった。

  •  たくさんの内容を詰め込みすぎた上、時系列が突如移動するので実にわかりにくい。おそらく、先の大震災の経験、それを盛り込むための策が、難解となった原因だろう。著者の家族関係とアメリカでの経験、東京裁判を巡る考え方に特化すれば、より読者の共感を得られたはずだ。
     そんな中楽しめたのは、アメリカの学校でのディベート場面。臨場感があってともに参加している気分だった。このディベートの準備として、主人公は「天皇」を深く考える。日本人として学ぶべきことを学んでこなかった、という事実に衝撃を受ける。それはすなわち、読んでいる自分の衝撃でもある。この追体験が新鮮だった。
     できれば、東京裁判の翻訳を経験した母親の、生の言葉を聞きたかった。主人公がアメリカで学習することに決まった経緯についても知りたい。すべてが主人公の目を通した風景、つまり主観であるうえ、、幻想的な展開が多用されるため、真実として伝わってこないのである。しかしもっと知識を増やしたいと思うきっかけにはなった。人として必要なことだ。
     ちょうど今憲法改正問題の渦中にあって、本書を読んだのはよいタイミングだったと言えるだろう。おお、今日は憲法記念日だ!!(偶然です)

  • 人間の想像力の数だけ神がいる

  • 日本人は戦争を過去のものと考えている。
    アメリカは友好国だと考えている。
    しかし、アメリカ人の中には日本を「かつての敵国」と
    考えている人もいる。

    戦後、日本は大いに変わった。
    でも、根本を「憲法」「天皇」「日本人」などを考え直さなければならない。

    この作品は「英語」を通じて日本の歴史を振り返ることにより
    先入観なしに日本を見つめなおすことができる作品である。

    ただし、途中部分は難解で読みづらい。

  • 複数の人から進められて読んだ本。
    だが、私には難解すぎた。
    東京裁判についての詳しい記述はとても勉強になったが、それ以外の主人公の妄想、時空を超えた移動、そこに出てくる人達については、まったく理解が出来なかった。
    そのため、読み終わるまで2ヶ月ほどかかった。
    もう一度読むとまた違った感想を持つかもしれない。

  • 東京裁判の話だと思って読んでいたら神様の話だった。

    確かに、敗戦していきなり過去のことを忘れたように見える日本人は、外から見たら不思議だっただろう。
    それを一神教と八百万の神様の違いに結びつけられるかは疑問だけど。

    その頃からアメリカと日本の関係は全く変わってないんだね。

  • なぜこんなわけのわからない本が出版されたのかわからない。10年ぶりの駄作。

  • 東京裁判史観を改めて問うのに適切な舞台設定、構成であったか?

  • 【95冊目】少女が東京裁判をやり直す、日本人が目を背けてきた歴史を見つめなおすというから読んだんだけど・・・

    こういう文章を文学の香り高い、というのだろうか。文章が訳わからん・・・
    その中にもハッとさせられる文章があるのは確か。憲法の英語訳と日本語文ではニュアンスが全然異なるとか、昭和天皇は神の子だということをキリスト教を信じているアメリカ人が批判することの滑稽さだとか。

  • なぜ東京裁判を娘が背負って苦悩するのか、母と娘の関係がわからないまま終わってしまった。
    ゆっくり読み直せばわかるのかな?
    夢と現実、現代と過去が交錯し、何を読んでいるかわからなくなる。
    しかし、アメリカのディベートって怖いな。

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著者プロフィール

人間の知覚の限界に迫る『ミューズ』で野間新人賞、『東京プリズン』では、少女の目で「戦後」を問い、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞。小説の他に、『愛と暴力の戦後とその後』『モテたい理由』など評論も話題。

「2019年 『箱の中の天皇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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