冥土めぐり

著者 :
  • 河出書房新社
2.92
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本棚登録 : 1306
感想 : 261
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021225

作品紹介・あらすじ

あの過去を確かめるため、私は夫と旅に出た――裕福だった過去に執着する母と弟。彼らから逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病になる。だがそれは完き幸運だった……

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/779347

  • 2話載っている本です。
    1話目の冥土めぐりは芥川賞受賞作のようですが、私には何が言いたいのか、良さがさっぱり分かりませんでした。
    2話目は少し面白いと思いました。

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/160871

  • 『冥土めぐり』
    第147回芥川賞受賞作。
    強欲で陰湿な母親と弟に、金をたかられ食い物にされる主人公とその夫。母親と弟が本当に嫌な人物で読んでいて気分が悪くなった。実家に対しての主人公の主体性の無さが目立ち、読んでいてもどかしかった。そういう気持ちが沸き起こるのだから、著者の狙いは成功してるのかもしれない。脳の病気を患い杖をつき、車椅子生活の夫。主人公は無職の夫を支え、かいがいしく世話をする。タイトルの冥土めぐりとはどういう意味なのか最後まで言及されなかったが、主人公たちが訪れる母の過去の思い出のホテルを、死者が訪れる冥土になぞらえているのかもしれない。

    『99の接吻』
    冥土めぐりよりも面白かった。3人の姉を愛する末っ子の菜菜子が主人公。少女趣味的ではあるが、無垢な愛が描かれている。

  • いつ、どこで、なにが、だれが「救い」になるのかわからない。人生の不思議。

  • 最近、純文学を受け付けなくなってしまった…。心が、耕されることを全く望んでなくて、他人の過剰な表現意欲についていけなくなってしまっている。もっとサービスしてほしい。俺を楽しませてくれ!と仕事の反動で感じるようになってしまった。こちらから本や作者に寄り添うような読み方が、いつの間にか出来なくなってしまった。これはこれで、受け入れないとな。心が荒んでいるのか、それとも満たされているのか。いずれにせよ、純文学は食傷気味です。多分、本の評価も、純粋な評価とはほど遠い、日記のような評価になっています。参考にしないこと。

  • 心情描写がとても巧み。ですが登場する人物に全く共感出来なかったです…

  • 母と娘。何となく不思議な関係。母からの束縛から逃れようとするが、無垢な子供のようになった病気の夫がそれを手助けしてくれる。

  • レビューに足すことがあるとも思えないのだけれど。母親が白黒の8ミリをカラーにしたい(たぶんデジタル化)というがやっていない、これは結構応えた。カラーにしたいという、でもしてない。お金が入ると美食する。なんかその感覚がとても実感が持てる。
    99の接吻のラストのグロスの質感。口紅ではなく。この人ならではの切り取り方。

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著者プロフィール

1976年生まれ。1999年、「二匹」で第35回文藝賞を受賞しデビュー。2004年、『白バラ四姉妹殺人事件』で第17回三島由紀夫賞候補、2005年『六〇〇〇度の愛』で三島由紀夫賞受賞。2006年「ナンバーワン・コンストラクション」で第135回芥川賞候補。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。2009年「女の庭」で第140回芥川賞候補、『ゼロの王国』で第5回絲山賞を受賞。2010年『その暁のぬるさ』で第143回芥川賞候補。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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