戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

著者 :
  • 河出書房新社
3.46
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本棚登録 : 509
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021324

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査一課配属たった2日で戦力外通告!?
連続放火、女子大生殺人、消えた大量の毒ガス兵器・・・
ドジっ娘メガネ美少女警部とお守役の若手エース・設楽は無事に事件を解決できるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 天然? 計算? 少年たちを注意して転ばされ、火事が起きれば気にも登る、署内で迷子になり、運転は怪しい……ちびっこ、美少女、お嬢様のキャリア警部。割と普通な巡査・設楽の周りには割と個性豊かな面々。言いかけで止められて終わるたとえ話が気になります。でも、きっと何を言いたいのかわかんないんだろうなぁ。笑。
    一方で、エスカレートする放火事件、女子大生殺人、過去の少女殺害事件。繋がってゆく事件と事件、事件には人間関係がある。そんな刑事小説的な側面もあり。
    高校生、動物園の次は警察とは。思いもしなかった。

  • カラフルで可愛らしい表紙とは裏腹に本編はなかなかにシビアな展開をします。

    実際に日本で起こった重大事件を思い起こさせる内容も書かれているので、
    空想の話と現実が行ったり来たりしています。

    それにしても、いかにも年下で眼鏡な可愛い女のコに
    「わたしがお守りします」なんて言われちゃったら、
    誰でもズキューンってくると思うんですよ。

  • ちょいとお久しぶりのライトミステリー…。

    本作品のコンビは、
    ド天然だけど秀才な美少女系のキャリア上司と、
    その上司に振り回される現場叩き上げのM男くん。

    上司の海月警部は、とてもキュートな天然ぷりと、
    外見に見合わなぃするどい推理力がよかったけど、
    相方の設楽巡査も、なかなかにナイスガイ…。

    なるほろ~、どぅやらキャラ設定で大切なのは、
    Mを、どれだけ魅力的なキャラにできるかだな~。
    相方の方は、元々色物なキャラ設定だからね~。

    本作品では、ストーリーもよく練られていたし、
    その分、謎解き(トリック)はふつぅだったけど、
    もろもろカチッとはまっていて、面白かったよん。

    途中で読み止まらずに、一気読みになりますた…。

  • ブクログのゲラ本企画でいただいた一冊。

    この方の小説を読んだのは初めて。
    王道だけど個性的なキャラクターたちとともに、コミカルに話が進むので、最初は、さらっと読めそうだな~程度にしか思っていなかったのですが、途中から話が二転三転!
    えっ!ええっ!?となりながら、あっという間に読破してしまいました。

    かわいらしいカバー&タイトルのくせに・・・やられた・・・!

  • 学生にしか見えないお嬢さん・海月と組んで
    捜査にあたる事になった設楽。

    典型的な犯行と思われた連続放火事件が
    思わぬ展開を見せる。


    タイトル・キャラ立て・表紙から受ける印象と
    作中で関連する事件の悲惨さにギャップが。
    ジャケ買いして困惑する人もいるかも?

    似鳥作品のお約束とも言える“ネタ”は
    今回控えめだったかな。


    海月のたとえ話は、最後まで語らせない事が
    多かったせいもあるだろうが、最初の以外は
    イマイチ腑に落ちきらなかった。
    私の読解力が低いだけかも知れないけど。

  • ゲラ本が当選したので読ませていただきました。
    キャラクターたちはまあ、"よくある"王道設定ですが、話は二転三転四転五転…。最後まで犯人が読めません。きちんと話組んでるなあって思います。越前さんがやり手でよかったですねー。
    新犯人になるまで、どうにもしっくり来なかったのですが、まあ一番わかりやすい原因はそういうことだろう、という部分に落ち着くので、わかりやすいけど、すっきりします。

    主人公の海月がドジッ娘のどたばた~を想像したのですが、思っていた以上に真面目なシーンが多かったように思えて、逆にそこが残念。最後の最後とか、ここぞというときにこそキリッとしたものがあればよかったなあと思います。ややこしい説明をする設定とか、もっとやってもよかった、もったいないなあと思う部分でした。

  • 海月のドジっ娘ぶりは好みではなかったけど、設楽のキャラクターはけっこう好き。江藤くんも今後いい活躍しそう。

  • おもしろかったー。 海月さんがとてもかっこかわいい。 続編を期待してしまう。 軽い雰囲気で読みやすい割に、謎解き部分も充実したかんじでとても楽しかった。 そして相変わらずあとがきがイイ

  • 似鳥鶏の3冊目はシリーズもの。前に読んだ2冊より説明が多いというか文字が多い印象。意外とストレートアヘッドな作品でした。本作はシリーズのイントロ的な話で次巻からが本編という感じですかね。とりあえず次も読んでみます。

  • 戦力外捜査官シリーズ 第1弾

    警視庁捜査一課火災犯捜査第二係に配属されてきた姫デカ・海月千波。

    その面倒見役にされた設楽恭介。

    連続放火事件の捜査本部に投入された二人だったが、海月は捜査方針に異を唱え、幹部の怒りを買い、設楽と遊軍に回されてしまう。

    しかし海月の見立てが、7年前の少女殺害事件の端緒を掴み、事件は大きく動いていく。

    そして海月が投入された本当の目的が明らかにされていく。


    結構、舞台は壮大です。

    もう少し詳しく書いてほしいところですが、詳しく書くと500Pじゃ収まらないかも。

    次作も読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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