生きる姿勢

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021867

作品紹介・あらすじ

与えられた場所で、与えられた時期を生きる。それが人間の自由だ。生き方の原点を示す54篇。

感想・レビュー・書評

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  • 曾野綾子さんの父方の本家の事が、書かれている所があるが、八重洲口の近くで住居を構える本家の伯父さんは、客をもてなす時は、家で手作りの食事を出すのでなく、小料理屋での会食だったと、、、、。

    関西は、手料理をふるまうのが、おもてなしという感覚で、わが家では、母が、お手伝いさんを、呼び戻して、料理を作り、お客が来た時に、もてなしたと、聞かされていた。
    それが、常であると、思っていたのだが、、、、、
    だから、客の、お持たせのお菓子を出すのは、失礼で、お菓子は、何処かの、和菓子を購入するか、あらかじめ名店の羊羹を、絶えず、買い置きしてあった。
    時には、手作りのお菓子まで、作って接客していたのを覚えているが、良き時代だったのだろうし、日本という国が、恵まれていたのであろう。

    曾野綾子さんの叔父さんさんは、名門の箱根富士屋ホテルの社長。
    それなのに、作者は、ボランテイア活動に、精を出して、アフリカ、インドなどに、飛びまわる人で、いろんな人々に出会うのであるが、、、、
    本で読むだけなのに、これほど、日本との、海外の発展途上国の違いを、知るのに、短い文章の中で、強烈な印象を与える本は無いだろう。
    アフリカでの、レンガ1枚の値段の話で、わずか1枚2円の差が、シスターの命を左右する問題とは、、、、ビックリする事ばかりである。
    三つの柱で、本当に、今の現代、情報に溢れており、いろんな所から、得ることが出来るのは結構な話なのだが、本の需要性が、薄れてしまった。
    パソコン、携帯、スマホで、文章も、漢字変換で、書くことをしなくなった若者たち、否、現代人は、自分で、辞書で調べる事や、文章を、手書きすることなど、もはや、一部分の人のみしかいないのではないかと懸念する。
    タダで、救急車も呼べる国は、少ないであろうし、当たり前に思っている日本人は、多い。

    そして、働かない者でも、生活保護という過保護の様な制度は、今まで、真面目に年金を支払ってきた者よりも年金が高く、薬も、医療費も免除されるとか、、、、やはり、恵まれていると言うか、社会が、そのようにしているので、いつまでたっても、国の借金が減らないのではないかと、思われる。
    最後のインドの神父の言葉は、印象的だった。、

  • #bookoff

  • いつも曽野さんの本を読むと日本は幸せで別格な国だと思い知らされる。
    国民は政治家に夢のような公約を期待し、政治家は国民に息を吐くように平気で嘘を約束する。

  • 三つの柱 p184が良かった。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。聖心女子大学卒。93年恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年文化功労者に。2012年菊池寛賞受賞。著書に『人生の収穫』『「群れない」生き方』『人間の道理』『老いの道楽』等多数。

「2022年 『未完の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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