- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309022079
感想・レビュー・書評
-
小説家講座を主催している現役作家が、作家を目指す全ての者に突きつける厳しい現実。
デビューはあくまでもスタートに過ぎず、二作目の壁を越えたとしてもいつ書けなくなるか、そして必要とされなくなるかに戦々恐々とする。
事実著者自身がアルコール依存症になり、なんとかそれを克服して今に至るという。
作品がドラマや映画化されてもそれほど原作者にメリットがないというのも意外だった。
以前人気声優の大塚明夫さん著「声優魂」を読んだが、なんとなくこの二冊は似ている。
声優も作家も希望者は多いがなれるのはわずかな狭き門。
なれたとしても新人がどんどん入ってくる世界で、うかうかしているとあっという間に干されてしまう。
干されないために自己研鑽が必要だけど、その努力が必ず実を結ぶかも分からない。
それでも著書は「作家はやめられない」と本の最後で締めている。
厳しい現実を突きつけながら、創作に関わる喜びを語り、それでもなおその道を志す人は温かく応援する。
これを読んで著書の小説講座を受けるかどうかは人それぞれだが、とりあえず中学国語の問題集は買ってやっておいた方がいいだろう(私は早速買いました)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
writing
-
改訂版です。この10年で変わったことは多いわな。鈴木先生、アルコール依存症になられたんですか、そして克服されたとか。大変ですねえ、作家は。
-
これはマジで良心的な本だと思う。本気で作家を目指すなら読んで損はない。
-
出版業界に明るくない作家志望者には
興味深く、そしてシビアな内容。
編集者からしてみれば、
デビュー前に知識として知っておいて
ほしいことがてんこ盛りだ。
デビューへの道、スキルというより、
心構えを説く一冊。
自分への叱咤激励として読むにはいい。
シビアな面は職業柄重々承知なので、
星はつけずにおく。