ノベライズ・テレビジョン

著者 :
  • 河出書房新社
3.97
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本棚登録 : 132
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022307

感想・レビュー・書評

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  • パロディとか物真似とかが大好きだから、
    こんな感じの本を見かけるとつい買っちゃうんだな。

    色んなテレビ番組を妄想ノベライズ、と帯にある。

    自宅にテレビが無く最近の番組には
    とんと疎い私でも、知っている番組ばかり。
    (「笑っていいとも!」や「なんでも鑑定団」など)

    読んでいる間は面白かった様な気がするんだけれど、
    読み終わってしばらくたった今、
    あんまりよく覚えていない。

    最後の方の「笑点」シリーズは冗長でつまらなかった。

    これは、あくまで私の好みの問題なのではありますが、
    物真似とかパロディにお洒落な雰囲気とか
    要らないのよね。

    もっと泥臭くさぁ、思いっきり憑依されて行こ!
    (理想形は清水ミチコさんや松村邦洋さん)

    関係ないけれど先日弟と「スクールウォーズ」の話をしていて、
    私が「松村さんと会ったらこの話をしたい」と言ったのを
    弟は松村雄基さんだと思って、
    噛み合うようで噛み合わないまま
    (歯車だったらガッコンガッコン言っていたと思う!)
    暫く会話を続けてしまった!

    そして弟に「真面目に(スクールウォーズに)向き合っていない」
    と言うようなことを言われ叱られた。

    私、「スクールウォーズ」、
    八割方ギャグって言うかそんな気持ちで観ていたんだけど
    いけなかったかな。

    同じような気持ちで「ガラスの仮面」も読んでいます。

  • 笑っていいとも、新婚さんいらっしゃい、笑点などの番組から
    「志村、うしろ!!」、井森ダンス、発毛コンテストなどまで
    テレビの中のありとあらゆることをノベライズ。

    この発想、いや妄想力だけでも星5つだが
    ちゃんと読み物としても成立してるのがまた凄い。
    テレビっ子必読!

    【図書館・初読・5/2読了】

  • すごい想像力&創造力。
    フィクションとわかっていても、
    情景がくっきり浮かんだ。
    おもしろい試み。

  • 3/8

  • 仮装大賞から笑っていいとも、はたまたジャパネットたかたや笑点まで。テレビでの些細な出来事や番組のお約束などなどを時には壮大に、そして時にはくだらなく、よくぞここまでまとめたものである。こんな才能、なかなか持ちえるものではないと思う。ヨネスケの回が個人的にはツボ。どれも秀作。天才的だ。

  • やっぱりこの人は天才だ。
    TV番組、その1コーナー、CM…あらゆる”テレビジョン”を妄想全開でノベライズ。
    その妄想ぶりが半端じゃない。
    時に登場人物の心象風景まで読み尽くし(妄想で)、その葛藤までをも生々しく描き出す。
    中には、妄想全開しすぎて世界の果てを越えてしまっているものも。
    いい。とにかく、いい。
    これを読んでから、それぞれの番組、CMを見ると今までと違ってみられる。勝手な妄想なんだけど。

  • くだらねー!とゲラゲラ笑える。
    電車の中では要注意である。

  • 「ワラパッパ」(http://warapappa.jp/)でもいくつか読んでたけど、やっぱ面白い。天久聖一、やはり掛け値なしの天才エンターテイナーである。

    偶然か必然か知らんが、文枝・歌丸・圓楽・木久扇など「師匠」筋の話がビシビシ響いた。

  • これぞ天久さんの真骨頂! とことん真面目にくだらなくて、読みながらつい顔がほころんでしまう。よくここまで妄想が膨らむものだ。徹底したパロディ具合は、清水義範さんのパステーシュ小説を彷彿とさせる。テレビを題材にしたものだけに、元ネタを知らないと魅力半減だけど。

  • こんなにおもしろかったのに、まだレビューがないことに驚き。

    この本は、南キャンの山ちゃんがTwitterで今読んでますと報告していたもので、おもしろそうだったので真似して買ってみました。

    天久さんが、いろんなテレビ番組やCMを、勝手に妄想してノベライズする、という内容。
    笑っていいともや笑点、アリさんマークの引越社、タウンページなどホントに様々。

    なんというか、この人の「妄想力」に度肝をぬかれます。
    「この番組(CM)で、ここまで妄想した!」とビックリするばかり。
    笑えるものから、中には哀愁漂ってしみじみしちゃうのもあったり、でもよくよく考えるとこれってこの人の妄想なんだよね…なんてハッとしたり。

    とりあえず、この本を読むと、懐かしの「孫」が聞きたくなり、井森美幸さんのダンスが見たくなり、笑点をもう一度改めて見たくなります。

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著者プロフィール

68年生まれ。香川県出身。89年、マンガ家としてデビュー。以後、アニメーション制作、舞台脚本演出、小説執筆など、マンガ以外の分野で活躍。『バカドリル』シリーズ(タナカカツキ氏共著・扶桑社)『味写入門』『味写道』『こどもの発想。』(アスペクト)『少し不思議。』(文藝春秋)『ノベライズ・テレビジョン』」(河出書房新社)『書き出し小説』(新潮社)など、著書多数。

「2015年 『大爆笑!こどもの発想。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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