翻訳教育

著者 :
  • 河出書房新社
3.92
  • (2)
  • (8)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 96
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022512

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00266771

  • ウェルベックの訳業から著者の名前を覚えており、美しい装幀に惹かれて書店で手に取った。文字組も良い。

    翻訳という営為に関わることの、なんとも独特の屈託に満ちた構え。

    コウモリとあとがきで引くような、いくらか斜に構えたような、正面には決して立たないような、しかし世界の存立の一翼を担っているという矜持を見せるような、そういう仕事のあり方には共感するところ大であった。

    紹介されている小説がどれも魅力的に思われて、ここから翻訳書の渉猟に向かうというのも良い趣向だろうと、森鴎外の『ファウスト』と『渋江抽斎』を手に取った。

  • ところどころに面白いくだりがあって、おもわずニヤリとしてしまう。

    小説家の名前とか、話はよくわからない部分が多いけど、クラシック音楽とのかけた話はすっと入ってきて、読みやすかった。

    誤訳や、ジャク先生についての部分は面白かった。

  • 書店でたまたま出会って購入。著者とは光文社新訳文庫の「うたかたの日々」で出会ったのが初めてだったはず。映画「ムード・インディゴ」の販促での菊地成孔氏との対談がYouTubeで閲覧できる。内容も良かったけれど、装丁がよい。本文を表現する書体が品があってよい。恐らく通常の明朝体ではないのだろう。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1959年新潟県生まれ。フランス文学者、翻訳家、エッセイスト。放送大学教養学部教授、東京大学名誉教授。2001年に『ジャン・ルノワール――越境する映画』(青土社)でサントリー学芸賞、2006年に『赤ちゃん教育』(講談社文庫)で講談社エッセイ賞、2011年に『異邦の香り――ネルヴァル「東方紀行」論』(講談社文芸文庫)で読売文学賞、2019年に『水の匂いがするようだ――井伏鱒二のほうへ』(集英社)で角川財団学芸賞受賞、2021年に小西国際交流財団日仏翻訳文学賞特別賞受賞。プレヴォ、スタンダール、バルザック、サン=テグジュペリ、ヴィアン、ネミロフスキー、トゥーサン、ウエルベックなどフランス小説の翻訳多数。著書に『こどもたちは知っている――永遠の少年少女のための文学案内』(春秋社)、『フランス文学と愛』(講談社現代新書)、『翻訳教育』(河出書房新社)、『アンドレ・バザン――映画を信じた男』(春風社)、『夢の共有――文学と翻訳と映画のはざまで』(岩波書店)ほか。

「2022年 『無垢の歌  大江健三郎と子供たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野崎歓の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
ミシェル ウエル...
エラ・フランシス...
ジャレド・ダイア...
國分 功一郎
ミシェル ウエル...
ヴィクトール・E...
村上 春樹
ミシェル ウエル...
正木 香子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×