ずるずる、ラーメン (おいしい文藝)

  • 河出書房新社
3.21
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本棚登録 : 385
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022970

感想・レビュー・書評

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  • 「メンクイ」です。
    といっても「麺食い」のほう。
    だけどラーメンは苦手……。中華そば系はだいじょうぶ。インスタントは袋もカップもあまり食べないけど大好きなモノもあり。

    前作「お肉」と同じパターンの書き出しでごめんなさい>河出書房様。

    でも中華(シナ)そばやインスタントについて書いている作家さんが多くて「お肉」の時より疎外感減♪
    おいしい思い出だけでなく不味かった思い出を書いておられる方も多くて、また読み物としてはそちらのほうがかなり面白い。肩を落とした哀愁漂う背中が見えるよう。

    宮沢章夫さん「度を越す人」には共感。
    遠くなったお気に入りのお店。あれこれ食べたいんですよね。
    食べたいと思ったのは馳星周さんの「トルコ風ラーメン」。
    なにこれおいしそう~!トルコ料理好きなので興味津々。
    一番笑ったのは久住昌之さん「悪魔のマダム」。
    あるある!こんなアヤシイお店!!
    いるいる!こんな悪魔のマダム!!

    • vilureefさん
      おお!そうですそうです、豆料理。
      良く出てきましたよー、豆料理。
      グリンピースをドーンと煮たものとか、インゲンをまたまたドーンと炒めた(...
      おお!そうですそうです、豆料理。
      良く出てきましたよー、豆料理。
      グリンピースをドーンと煮たものとか、インゲンをまたまたドーンと炒めた(?)ものとか。
      これがメインの日だと結構きつかったなぁ(>_<)
      ギリシャもヨーグルト有名ですものね。
      共通点は沢山あるんでしょうね(*^_^*)

      「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」、見たような遠い記憶が・・・。
      どたばたコメディですよね?
      アメリカ映画のどたばたコメディ結構好きです。
      久々に見たくなったな♪

      ああ、そうそうラーメン。
      江国さんてカップ麺も食べちゃうんですね。
      広尾辺りで高級食材を買っているイメージもありますが、幅広いですね(笑)
      阪神ファンだったり、ヘビースモーカーだったりと作品とのギャップが面白い作家さんですよね。
      2014/10/22
    • 九月猫さん
      vilureefさん、こんばんは♪

      あ、やっぱりギリシャ料理でも豆をよく使うんですね!
      豆……緑色の豆類は好きなのですが、それ以外は...
      vilureefさん、こんばんは♪

      あ、やっぱりギリシャ料理でも豆をよく使うんですね!
      豆……緑色の豆類は好きなのですが、それ以外はちょっと苦手なので、ひよこ豆とかレンズ豆とかがドーーンと出たら顔がひきつるかも(笑)

      江國さんのカップ麺のお話は「やわらかなレタス」に収録されている「最近の至福」です。
      実はvilureefさんのレビューで「やわらかなレタス」買ったんですよ~(´ω`*)
      買うと積んじゃう悪い癖でまだ読んでいませんが←だめじゃん(ノД`)・゜・。
      2014/10/23
    • vilureefさん
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・...
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・
      「やわらかなレタス」に出てくるラーメン・・・
      やばい!全然覚えていない(^_^;)
      三回唱えても何も出て来ない!!

      なぬっ、私のレビューで九月猫さんが「やわらかなレタス」を買ったとな?
      自分のレビューを読んでみる・・・。
      ちーん(-"-)
      短っ!!これじゃ何にも分からん。

      最近ブクログのレビューがどんど長くなっているのを反省していたのですが、反省やめます!
      ちゃーんと書いておかないと忘れちゃいますね・・・(笑)

      失礼しました。

      2014/10/24
  • 33人のラーメン愛。多くは文学関係者。雑誌や本で過去に発表したものを集めている。年齢はかなり幅がある。

    千葉雅也氏のがあったので読んでみた。
    「タナトスのラーメン きじょっぱいということ」群像2014.4月号
    これは、題名を読んだだけでピンときた。千葉氏と同郷・北関東人なので、その”きじょっぱい”味が体でわかる。・・しょっぱい味への憧憬が哲学的表現で書かれている。ラーメンだけで、これだけ生地に対する思考を吐き出す、恐れ入りました。

     旨みのハーモニーはどうでもよい。きじょっぱいだけであるもの、きじょっぱさによる痛打。きじょっぱさの海に、たおし落とされたいのだ。・・きじょっぱさという質は、ぼくの生地である北関東に連合されている。単純に鋭角なるきじょっぱさは、僕の十八歳までの日々を、まさしく塩漬けにしている。
     ・・帰省する新幹線で・・大宮から乗ってきた中年男性が、満員の車内を見るや否や「だーめだ」と尻上がりに吐き捨てる。鼻をかんだティッシュでも放り投げるようなその「だ」の諦念は、深さにおいて東北の地霊に完敗しており、速度において首都を羨望するしかない北関東の中途半端さ、それゆえの消極性が、僕においても塩漬けになっていることをただちに意識させたのだった。
     きじょっぱいラーメンのスープを舌頭でループさせて僕は、塩漬けにされた「あの頃の理想の破片」を、僕自身のなかに吐き捨てるーーや否や、啜り直すのでありそしてふたたび、塩漬けにするのだ。

    千葉雅也:1978年 宇都宮生まれ

    2014.6.30初版 図書館

  • 夜中に読んではダメな本。
    あーーー、ラーメン食べたい。
    こんな時食べたいラーメンって、
    何故かこってり天下一品なんだよなぁ。

    私にとっての思い出のラーメンは京都の第一旭。
    ラーメンって誰の人生にも寄り添っている気がする。
    ラーメン嫌いな人をあまり知らないし、
    外食で何を食べるか迷ったらラーメン食べてしまう。
    あーーー、ラーメン食べたい。

  • ラーメンがもともとすごく好きってわけじゃない。
    だから、あまりここに食べに行きたい!!とかにはならなかった。

  • およそアンソロジーというのは、巻頭作が肝心だろう。「ラーメン」の最初の一篇はシーナ隊長で、これはマコトにふさわしい人選だなあと嬉しくなってしまった。

    カレーライスが結局は「家庭の味」であるのに対して、ラーメンはどうしたって「お店の味」だ。だから、ラーメンについて語ると「どこのがうまいか」という話が多くなるのも当然だろう。その裏返しで「期待したのにガッカリ」というのもよくあって、椎名さんのはその系列。状況としては、これはもううまいラーメンがでてくるしかない!というところで、隊長の前に現れたのは「空腹をただ一つの味方にするしかない」というしろもの。いやはや。

    載ってたらいいなと思ってた小池さんがちゃんとあって、これまた嬉しい。Qちゃんを久しぶりに見て懐かしかった-。ラーメンといえば小池さんだよね。「ずるずるラーメン」というタイトルも小池さんにぴったりだ。

  • 沢山の小説家による、ラーメンにまつわるエッセイ?集。
    ほっこりするものからナニコレ?なものまで。町田康さんのは恐怖すら感じるよく分からなさ。

    同じテーマで書いてもこんなにも十人十色なのかというのは面白い。

  • ふふふ、ラーメン、食べたくなっちゃいますねw
    森下典子さんが「わが家の『ハウス・ラーメン』は、<サッポロ一番 みそラーメン>」と書かれていましたが、私の実家の『ハウス・ラーメン』は、昔は<サッポロ一番 塩らーめん>でした・・・その後、<中華三昧>シリーズになっちゃいましたけどww
    馳星周さんの行きつけのお店の「トルコ風ラーメン」が、めちゃめちゃ食べたいですっ!!!

  • ラーメンに関するエッセイの短編集。一編だけ藤子・F・不二雄の漫画も混ざっている。作風も時代も多様なラーメンに関する作品達だったが、こういうエッセイに関しては一部の抽象的で詩的な作品より、具体的な体験が描かれたものの方が好みである。
    特に戦後のインスタントラーメンが出始めた時の話や、金の無い若い頃の情景をラーメンと共に懐かしむような話が好みであった。今では凝った作りで値段の高いラーメンも少なくないが、昔はそれこそ貧乏な学生や若者が屋台なりで食べるのが主流だったのだろう。
    2014年に出版された本作では戦後や昭和を懐かしむエッセイが多く収録されていたが、これからの時代に書かれるラーメンに関するエッセイはどう変遷していくかもまた楽しみである。ぜひ10年後くらいに新作を出してもらい、読み比べてみたい一冊であった。

  • 肉に続く第2弾。まさかの千葉雅也さんの「タナトスのラーメン」が惹かれてしまった。

  • 色々なラーメンの思い出を集めた短編集。
    普段からラーメンは食べるが思い出のラーメンなんてあるだろうか。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに・かおり):1964年東京生まれ。1992年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文学賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。他の小説作品に『つめたいよるに』『神様のボート』『東京タワー』『抱擁、あるいはライスには塩を』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』など多数。『絵本を抱えて部屋のすみへ』『いくつもの週末』『雨はコーラをのめない』『旅ドロップ』などのエッセイ集や詩集・童話・翻訳など多彩なジャンルで活躍。 

「2024年 『読んでばっか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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