きょうのできごと、十年後

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023236

感想・レビュー・書評

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  • 「十年後」を先に読んでしまった。最後の「とてもきれいだった」で終わる小説。「十年前」も読まなきゃ!社会に出てからの十年後は、周りの人とよく比べて凹んでいた時の気持ちが少し蘇った。今のあまり成長してないけど。

  • 京都で飲みたくなった

  • 前作、未読。
    なんとなく、サラッと読んでしまった。
    関西弁?京都弁?に馴染みがなく、感情移入できず読みづらい。

    ちょっとお洒落なドラマみたい。

  • 前作の小説、映画版両方好きだったのに続編出たの知らなかった、、

    私も主人公たちと同年代になったのでこの感じわかるわー

    柴崎さんのなんでもない日常の描写がとても好き

    女の子たちは仕事も充実してイキイキしているけれど男性陣はくすぶっているのもリアルな気がする

    真紀と中沢はもう終わりなのかなー

    懐かしい登場人物勢揃いなので前作をもう一度読み返したい

  • 本編よりは、大きな事が起こっていた。
    本編がほんとにしょーもないことすぎて、時間も経っていたからか登場人物のことをほとんど覚えていない。
    でも、ちょっとした心の声とか、それぞれのキャラの個性とか、これほど大したことない出来事の中でよくあれだけ広げられるな、という驚きはある。

  • 昔見た映画が面白かったので。でも内容ほとんど覚えていなかったから、続編という印象はあまり持てなかった。
    こういう、日常系の作品は好きだ。
    共感できる人、できない人、好ましい人、そうじゃない人、いろんなタイプがいて、それぞれの人生の中の、1日を描く。

    30代の彼らは、世間からみたらいい大人なのだろうけど、9月の三連休の中日というその日は、少しだけ自由で、青春に戻ったような時間を過ごす。
    それぞれの想いや問題を抱えた彼らは、明日になったらまた日常に戻っていくのだけれど、読者が知れるのは「きょうのできごと」だけなのだ。

  • なんだろう? とりたてて好きという感じにはならないのだけど、結局続きが気になって最後まで読んでしまうという感じ。描写はそんなに深くないと個人的には感じているので、さらさらと読み流しつつ。もう少し柴崎氏の作品を読んでみる。

  • 「今日のできごと」の十年後。

    私も「今日のできごと」を見てから十数年。彼らと同じ様に感じてたときがあったなと思う。
    「昔のキラキラした思いでと、そうは思えない今。でもそれはそれで良いと思える自分」
    「昔好きだった娘が子供を産んだと聞いたときの、おめでとうと寂しさのなんとも言えない感じ。」

    児童館や遊びの学校で疲れた子供たちに本を読んであげて寝かせた後、私は戸棚からウイスキーを取りだし、ソファーでそれを飲みながら本を読む。

    それが、今日のできごと。

  • 京都で学生時代を過ごした数人の男女。それぞれの10年後のとある一日。
    語り手が次々と代わることで、見えていた景色の意味が変わってくるのが面白い。
    本来なら『きょうのできごと』のほうから読むべきだったけど、遡るのも楽しいかもしれない。

  • 肝心の「きょうのできごと」は読まずに本作を手に取る。映画は観た。登場人物にフォーカスされすぎていてすこしがっかりしたけれど、観光地としてではない京都のナマな感じが出ていてよかった。

著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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