- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309023250
作品紹介・あらすじ
新米の季節到来! 「ごはん」のおいしさを存分に伝えるエッセイ39本を厳選収録。
日本人の原点ともいえる「米論」からおいしい「ごはん」など、てんこ盛りの「ごはん」。
食べ過ぎの注意のアンソロジー。
感想・レビュー・書評
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人は同情する事が大好きだから
嘘を言って騙せば
簡単に<むすび>がもらえる。
嘘の話に
うんうんと頷き
「さぞや大変だったろう。」
「これからも気をつけてお行き。」
と、旅の後押しをしてくれる人達は
きっとおいしいおかず達。
まっ白ごはんは自分だけじゃ味気ないけど
おかず、を共に(友に?)する事で
「飯がうまいなぁ!」
と、一気に好感度をUPさせる
ちゃっかりもの。
まるでこの、
まっしろつやつやごはんの様な
山下清さんの旅日記が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
みんなごはんが好きなんだなあ。やっぱり食べものの中でもちょっと別格の感がある。ごはんにまつわる文章が幅広くセレクトされていて、どれもしみじみ読んだ。
わたしは酒井順子さんの書かれるものをそれほど好きというわけではないが、こういう食べものアンソロジーでは、いつもとてもしっくり来る。「おべんとう」に載ったのも良かった。ここでは「人生最後の食事に、何を食べたいか」について。酒井さんにとってそれは「親戚のおばさんの漬け物」だそうだ。さり気ない書き方の向こうに、お祖母さんをはじめとする家族の記憶がほの見えて、じんわりとしたあたたかさがある。
一番心に残ったのは、石牟礼道子さんの「お米」と題したものだ。
「鉄の羽釜で薪を燃やして炊いて、米がひとつぶひとつぶ立っていなければ、ご飯の味ではないとおっしゃる方もいる。けれどもしかし、お釜の尻につくあの、分厚い煤をいったい誰が磨き落とすのだろう」「電気釜の発明は女たちにとって何という福音であったことだろう」
ほんとにそうだよ!自分で炊いて掃除もするヤツ以外、勝手なことを言うな!と溜飲が下がる。その後に、ずいぶん前、鹿児島の百歳をこえたお婆さんが石牟礼さんに語ってくれたことが、その土地言葉のまま綴られている。お婆さんは「昔の百姓のおなごはどういうあわれじゃったことよ」と、休む間もなく農作業と家事に追われた昔を縷々語る。ずいぶん前に亡くなった祖母が思い出されて、目頭が熱くなる。
このお婆さんに近所の家の孫が、「ばばさぁ、長生きしゃんせ。したらばなあ、まいっときすれば、枕元で、寝ておっても飯が炊くっ世の中がくっとやっど」と言ったそうだ。そのときお婆さんは「この婆ば、喜ばしゅうと思うていうてくるっとじゃ」と思ったが、「して後で考え申した。まんざら嘘ではなかかもしれん」
お婆さんは電気釜のごはんを食べただろうか。 -
ごはんに関する、39の随筆集。
読んだらご飯が食べたくなる。
『ぷくぷく、お肉』、『ずるずる、ラーメン』なるシリーズ既刊があるそうなので、そちらも機会があれば読みたい。タイトルだけでお腹が空きそう。 -
新米、いなり寿司、チキンライス、お粥、リゾット、おむすび・・・。とにかくごはんごはんの一冊。ごちそうさまでした。
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ごはんに関するエッセイ39本。
北大路魯山人や池波正太郎、遠藤周作などの大御所から
安野モヨコや辻村深月まで、さまざまな人の
米、ごはんに関する話を集めている。
食べ物話好きにはたまらない内容。
しかもかなりの短編なので、さらっと読めるところがよい。
おいしいお米が食べたくなる1冊。 -
ごはんについてのエッセイのアンソロジーです。
著名な方の文章を河出書房新社さんが収録されました。
個人的には、山本一力さんの定食屋のお話が好きです。 -
今でも鍋で炊いた方が圧倒的に美味しいんだろうか。
とにかく読んでいてご飯が食べたくなる一冊だ。 -
実はパン、いや麺派なのである。
ごはんも白米より混ぜご飯の方が好き。
だからか、あまりピンと来なかったのである。
でも不思議なもので読んでいる間はご飯が食べたかった。
私が女性だからか、女性の作家さんが書かれたものに強く惹かれた。 -
ごはんの思い出39編。面白かったです。
おかずはシンプルなものでいい、という人が多くて、美味しいお米はそうなんだなぁと思いました。
でも、池波正太郎さんの「チキンライス」と、池澤夏樹さんの「新ライス料理」が食べたいです。
岡本喜八さんがヤカンでご飯を炊いたりお味噌汁作ったりしていて強い、と思いました。お汁粉まで。
山下清画伯はこれ大丈夫?と思いました。ムツゴロクさんも破天荒な人だったんだな。
獅子文六さんの「真の美食というものは、毎日口にしてはならぬものである。」は心にきました。
著者プロフィール
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