作品紹介・あらすじ

新米の季節到来! 「ごはん」のおいしさを存分に伝えるエッセイ39本を厳選収録。
日本人の原点ともいえる「米論」からおいしい「ごはん」など、てんこ盛りの「ごはん」。
食べ過ぎの注意のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 人は同情する事が大好きだから
    嘘を言って騙せば
    簡単に<むすび>がもらえる。

    嘘の話に
    うんうんと頷き
    「さぞや大変だったろう。」
    「これからも気をつけてお行き。」
    と、旅の後押しをしてくれる人達は
    きっとおいしいおかず達。

    まっ白ごはんは自分だけじゃ味気ないけど
    おかず、を共に(友に?)する事で
    「飯がうまいなぁ!」
    と、一気に好感度をUPさせる
    ちゃっかりもの。

    まるでこの、
    まっしろつやつやごはんの様な
    山下清さんの旅日記が面白かった。

  • みんなごはんが好きなんだなあ。やっぱり食べものの中でもちょっと別格の感がある。ごはんにまつわる文章が幅広くセレクトされていて、どれもしみじみ読んだ。

    わたしは酒井順子さんの書かれるものをそれほど好きというわけではないが、こういう食べものアンソロジーでは、いつもとてもしっくり来る。「おべんとう」に載ったのも良かった。ここでは「人生最後の食事に、何を食べたいか」について。酒井さんにとってそれは「親戚のおばさんの漬け物」だそうだ。さり気ない書き方の向こうに、お祖母さんをはじめとする家族の記憶がほの見えて、じんわりとしたあたたかさがある。

    一番心に残ったのは、石牟礼道子さんの「お米」と題したものだ。
    「鉄の羽釜で薪を燃やして炊いて、米がひとつぶひとつぶ立っていなければ、ご飯の味ではないとおっしゃる方もいる。けれどもしかし、お釜の尻につくあの、分厚い煤をいったい誰が磨き落とすのだろう」「電気釜の発明は女たちにとって何という福音であったことだろう」

    ほんとにそうだよ!自分で炊いて掃除もするヤツ以外、勝手なことを言うな!と溜飲が下がる。その後に、ずいぶん前、鹿児島の百歳をこえたお婆さんが石牟礼さんに語ってくれたことが、その土地言葉のまま綴られている。お婆さんは「昔の百姓のおなごはどういうあわれじゃったことよ」と、休む間もなく農作業と家事に追われた昔を縷々語る。ずいぶん前に亡くなった祖母が思い出されて、目頭が熱くなる。

    このお婆さんに近所の家の孫が、「ばばさぁ、長生きしゃんせ。したらばなあ、まいっときすれば、枕元で、寝ておっても飯が炊くっ世の中がくっとやっど」と言ったそうだ。そのときお婆さんは「この婆ば、喜ばしゅうと思うていうてくるっとじゃ」と思ったが、「して後で考え申した。まんざら嘘ではなかかもしれん」
    お婆さんは電気釜のごはんを食べただろうか。

  • ごはんに関する、39の随筆集。
    読んだらご飯が食べたくなる。

    『ぷくぷく、お肉』、『ずるずる、ラーメン』なるシリーズ既刊があるそうなので、そちらも機会があれば読みたい。タイトルだけでお腹が空きそう。

  • 新米、いなり寿司、チキンライス、お粥、リゾット、おむすび・・・。とにかくごはんごはんの一冊。ごちそうさまでした。

  • ごはんに関するエッセイ39本。
    北大路魯山人や池波正太郎、遠藤周作などの大御所から
    安野モヨコや辻村深月まで、さまざまな人の
    米、ごはんに関する話を集めている。
    食べ物話好きにはたまらない内容。
    しかもかなりの短編なので、さらっと読めるところがよい。
    おいしいお米が食べたくなる1冊。

  • ごはんについてのエッセイのアンソロジーです。
    著名な方の文章を河出書房新社さんが収録されました。
    個人的には、山本一力さんの定食屋のお話が好きです。

  • 今でも鍋で炊いた方が圧倒的に美味しいんだろうか。
    とにかく読んでいてご飯が食べたくなる一冊だ。

  • 実はパン、いや麺派なのである。
    ごはんも白米より混ぜご飯の方が好き。
    だからか、あまりピンと来なかったのである。
    でも不思議なもので読んでいる間はご飯が食べたかった。
    私が女性だからか、女性の作家さんが書かれたものに強く惹かれた。

  • ごはん派である。
    もちろんパンも好きだ。でもやっぱり朝ご飯はしっかりご飯をたべたい。そーゆー風に育ってきたのだ。
    パンは休みの朝にゆっくり食べるイメージ。
    とゆーわけで群さんとは話があいそう。
    白いごはんをしっかりたべるひと、おかずにこだわるひと、混ぜご飯や焼き飯や、もうどこを読んでもおいしくて
    幸せになれる一冊。
    ただ石牟礼さんのはちょっと切ない。
    昔の ザ、農家の嫁、のブラック企業も真っ青な労働状況に
    私のタイヘン、なんて…と。
    黒田さんのヤキメシ作成の実況中継が楽しくて、
    私もつくりたくなった。

  • ごはんの思い出39編。面白かったです。
    おかずはシンプルなものでいい、という人が多くて、美味しいお米はそうなんだなぁと思いました。
    でも、池波正太郎さんの「チキンライス」と、池澤夏樹さんの「新ライス料理」が食べたいです。
    岡本喜八さんがヤカンでご飯を炊いたりお味噌汁作ったりしていて強い、と思いました。お汁粉まで。
    山下清画伯はこれ大丈夫?と思いました。ムツゴロクさんも破天荒な人だったんだな。
    獅子文六さんの「真の美食というものは、毎日口にしてはならぬものである。」は心にきました。

  • (21018/10/22読了)
    おいしい文藝シリーズ。
    今はパンの方が好き、ご飯は食べなくても気にならないけど、小学生の時は、白いご飯が大好きだった。ご飯とお味噌汁があれば、他に何もなくて良かった。そんな気持ちを思い出すとともに、その頃の空気、匂い、今は亡き母の温もりを思い出した。

    (内容)
    ごはんの力?人生最後のごはんは?ほんとうの米を求めて?ブランド米の実力?いちばんごはんに合うおかずは?うまい米の条件とは?おいしいごはんの炊き方は?ごはんにまつわる思い出?ごはんが主役の料理?ニッポンの食の原点、ごはん・米・飯について書いた39篇の名随筆。

    (目次)
    出久根達郎 ----新米は手づかみで
    東海林さだお ----丼一杯おかず無し! !
    東直子 ----「超おいしかった」体験
    酒井順子 ----最後のごはん
    嵐山光三郎 ----ごはんの力
    勝見洋一 ----ほんとうの米
    ねじめ正一 ----米--もちもちで夢ごこち
    色川武大 ----駄食い三昧
    石牟礼道子 ----お米
    今東光 ----米
    北大路魯山人 ----お米の話
    幸田文 ----ごはん
    群ようこ ----御飯無情
    内田百閒 ----米論
    平松洋子 ----米にも鮮度がある
    堀井和子 ----昔のお釜、台所へ
    安野モヨコ ----炊飯器
    畑正憲 ----米の味
    獅子文六 ----米の味
    赤瀬川原平 ----ごはん
    窪島誠一郎 ----麦メシ
    黒田征太郎 ----食いものをつくる 毎回ちがうのがうまいねん
    岡本喜八 ----男ひとりのヤカンメシ
    山本一力 ----長方形の洋皿
    池波正太郎 ----チキンライス
    池澤夏樹 ----新ライス料理
    立松和平 ----醬油飯
    山下清 ----藤代から土浦まで
    枝元なほみ ----裸足の田んぼ
    増田れい子 ----まぜごはん
    田中小実昌 ----粥をさがして
    島田雅彦 ----お粥の探求
    三浦哲郎 ----湯漬け
    鴨居羊子 ----南仏のバカンスの味のするリゾット
    遠藤周作 ----ごはんの話
    伊藤比呂美 ----ちがう、これじゃない
    米原万里 ----『おむすびコロリン』の災難
    辻村深月 ----祖母の味噌むすび
    穂村弘 ----4月1日 おにぎり

  • 特に心動くものはなかった。
    今は食べられない、おばあちゃん家のお米が
    一番美味しかったなあ…

  • 2016.11.12市立図書館
    あんこに続いて。ごはんをテーマにした39人のエッセイのアンソロジー。
    嗜好品のあんこはなににこだわるにしても楽しく個性あるつきぬけた文章が多かったような気がするけれど、主食のごはんだともっとまじめというか、地に足の着いたような話が多い気がした。そんななか黒田征太郎の焼き飯と立松和平の醤油飯は思わず真似して作ってみたくなる文章でよかった。山下清の人を喰ったようなとらえどころのない文章も味があり、終盤の伊藤比呂美や米原万里もよかった。

  • 食シリーズ、ごはん。
    お腹が空いているときに読んだのでお腹が減ります。
    でもムツゴロウさんの話は思っていたのと違っていました。
    亭主関白みたいでちょっと嫌でした。

  • 39人の作家から集めた「ごはん」にまつわるエッセイ集。同じシリーズの「ラーメン」より面白く読めた。他の料理に比べて、さらに思い出や生い立ちが関わってくるごはんの味…。個人的にムツゴロウさんのはなくてもよかった。

  • 著名人の「つやつや、ごはん」に関連する雑多なエッセイを一冊にまとめたもの。こんど作ってみたいと思わせるものもいくつかあった。白米への日本人の執着かくありきと思わせるエッセイ集。

  • 白米食べたい

    このエッセイ集を一気に読むと
    大好きで毎日食べていたけれど、食べ過ぎてしばらくみたくない状態になります
    単調なので食傷気味になる

  • 一行目:「新米が、おいしい。」
    今回はひたすら米。おいしそう。

  • おぉ、いきなり、ごはんonly!
    やるなぁ、ごはん編。

    と、思いきや、
    ちょっと調整不足なところが否めない。

    日本人なんだから、
    『ごはん』only!で一冊仕上げなきゃ!

  • 日本人の主食である米。
    私自身は朝食はパン、昼食はご飯、夕食は主食なし。
    でも、この本を読んでいると、
    あったかいおいしい米が食べたくなる。
    おかずは…。今は亡きばーちゃんの漬物がいいかな。

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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