ゼロの日に叫ぶ: 戦力外捜査官3

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 240
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023335

感想・レビュー・書評

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  • キャラクター設定は軽いのに、事件は残酷だしスケール大きいし、主人公が毎回大怪我するし、やっぱり重いかも。三作目ともなると、登場人物たちに愛着がわいてくるので、戦闘シーンはこっちも痛い。がんばれ設楽くん。
    サイバーテロ、恐ろしいなぁ。セキュリティは大事だな。

  • 『ゴルゴ13もビックリ?!殺し屋【名無し】登場!』

    だんだんとスケールが大きくなっていくこのシリーズ。
    ついに、とてつもなく強い殺し屋が登場!
    刑事が何人も怪我させられるなんて…
    本作も、戦力外の二人が、サイバーテロを阻止するために命懸けの活躍!面白かった〜

  • 海月さんのキャラも際立ってるけど、ストーリーが結構読みごたえがある。キャラもの≠ストーリーもの、というわけじゃないんだけど。今回のなんか、実際に起こり得そうで怖い。

  • こういうオウム真理教っぽいストーリーは、日本でのテロにリアリティを持たせるためのネタなのか。それとも新興宗教だからこそ描きたいものがあるのか。どうしても既視感を感じてしまう。なかなか面白かったけどね。最近読んだ川瀬さんは動物保護系のテロリストをなかなかのリアリティを持って描いていた。テロのほとんど起こっていない日本でテロを描くのであれば、過去よりも他の国に目を向けてもらうと視野も広がるのではないだろうか。

  • 小出さんのラストですっきり。イジメもそうだけど見てるだけの人たちの罪の重さを感じずにはいられなかった。

  • 読了、78点

    ***
    白昼堂々、都内の暴力団が何者かに殲滅され、偶然駆けつけた刑事2人も重傷を負う事件が発生。警視庁の威信をかけた捜査が進む中、例のごとく失態をおかし戦力外となった海月と設楽は、暴力団同士の抗争であるという捜査本部の見立てからあえて外れて、単独で事件を追うことに。しかし、必死に駆け回る警察をあざ笑うかのように、東京中をパニックに陥れる夜が迫っていた…。凸凹コンビが活躍する、人気シリーズ第3弾!
    「BOOK」データベースより
    ***

    第4弾の後に読み始めました。
    第4弾の方のレビューでは物足りないようなことを言いましたがこちらはそれと比べるとグッと良くなっています。
    刑事コンビの軽快なやり取りなどは同じですが、こちらは犯人サイドにも確固たる思惑が存在するのが読んでいてある種の共感が出来ました。
    そう考えると2作目4作目は宗教がらみの狂信的な動機に共感できないあたりに不満を感じたのかもと思い至りました。

    また、これを読んだことでシリーズ既刊全部読み終えたことになりましたが、そうしてシリーズを通してみると、
    似鳥さんが思っていた以上に凄い作家さんなのだと改めて思いました。
    これまでは文体やキャラクタ造詣が上手く、ミステリ的な論理性がある作家さんだと思っていましたが、それだけじゃなくて実はアクションシーンも上手く描けている(そう言えば動物園シリーズも割とその手のシーンが多かった気がする)。

    そして、このシリーズ通してのテーマをしっかり立てているのが良くわかります。
    人間の持っている醜悪な部分と善良な部分が隣り合わせで誰もがどちらに転んでもおかしくはないし、
    その被害がいつ自分の元へ来てもおかしくないし、逆に助けられることもある。
    そういう要素を大規模犯罪としてよりダイナミックに描いている作品としてみると非常にうまく出来ているシリーズだと思いました。

  • 3冊目。どんどん壮大になっていく感じがする。
    2016/12/20

  • 今回は東京中がパニックになる事件が発生。設楽刑事も毎回毎回ケガが絶えないですな。この戦力外捜査官コンビにも監察局から監視の目が付いたり、殺し屋「名無し」から狙われたりと周りの状況も変化しつつある。「名無し」が宇宙神瞠会の事件と未解決の西尾梅幼女誘拐事件との関わりが有る事が解り次の巻はその部分の話になってくるのだろうか。続きが図書館にあるか分らないがあったら読んでいきたいと思う。

  • シリーズ3作目。今回も設楽さんが怪我しまくり…。実際に起きそうな事件で怖い。「名無し」の正体や前から続いてる事件についつも関連してきて次が楽しみ。

  • 海月警部の拉致未遂からスタートしているので、多分伏線なんだろうなと思いつつ読み進めると案の定でした。携帯破壊オチは微妙かな。引っ張ら無くてもすぐに思いつく行動だし。うっすらとゲスい感があるのが似鳥ワールド。今回もその期待は裏切らずあっさり読めました。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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