妄想科学小説

著者 :
  • 河出書房新社
3.22
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本棚登録 : 134
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023564

感想・レビュー・書評

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  • 大好き!!!!!!!!!!!!

  •  昨年亡くなった赤瀬川原平氏の、追悼の意が込められた短編集。
     短編、というかいわゆるショート・ショートになるのだろうか。
     全部で36編が収められており、内8編はエッセイになっている。
     40年近く前に総合月刊誌等に連載されていた作品を集めたものなので、古色蒼然といかないまでも、かなり時代を感じさせる。
     オイル・ショックがあり、国鉄があり、王選手のホームラン世界記録があり、といった時代にあたる。
     内容はまさに玉石混交といった感じ。
     思わず「ハッ!」とさせられる鋭いセンスの作品もあれば、全く面白みが判らなかった作品もあった。
     特にエッセイに関しては書かれている内容が全くピンと来ず、よく判らない比喩と、とっ散らかった言葉遊びに終始しているだけじゃん、なんて思ってしまった。
     勿論、僕の読み方に問題があるのだろうけど。
     たぶんこの人のユーモアのセンスが僕のそれと相容れないんだろうな、と思う。
     それなのに、何故同一人物が「尾辻克彦」と別名で発表した小説群はあんなに面白いんだろう。
     本当に不思議である。

  • 念願の風呂場を手に入れた次郎。アパートからは電車で5駅。次は廊下を探している。-「マイホーム計画」
    ショートストーリーや随筆など、月間総合雑誌「好評」に連載された作品集。

    タイトルで、漠然と「空想科学読本」を連想したのだけれど、まったくティスとは違ってました。
    不条理感あふれるSSで、妄想はあるけれど科学感は感じられませんでした。

  • 昭和のねじれ。
    この短編集読んで感じたのは「ウルトラセブン」や「つげ義春」の世界。ねじれてサイケでアナログで懐かしいようなぶっ飛んだ世界。まさに昭和40年代後半。当時流行していたSFとまで言い切れない作者のねじれ感覚が面白い。

  • 連続自殺未遂犯に死刑判決が下る「人殺し」をはじめ、抱腹絶倒のショートショート集35連発。
    76~79年の連載を遂に単行本化
    (アマゾンより引用)

    何じゃ、これ?
    わけ分からん
    眠くなる

  • ショートショート、おもしろい!
    随筆はさらにおもしろい。

  • 哀愁漂う昭和レトロなSF小説。
    SFと言うよりは、この作品が書かれた70年代をチクリと皮肉るようなタッチの、ユーモア溢れるファンタジーって言う方が当たってるかしらん。

    前半は面白かった。
    自分の存在をメタ的に理解している十郎と、主人公なのに一向に紙面に出てこないメタメタな二十郎の話なんて最高に良かった。

    んだけど。

    後半めっちゃ面白くなかった←

    面白くないっていう言い方は不適当かな〜。
    三人称の主人公達が活躍した前半が面白かっただけに、突然作者が出てきてふざけ始めた後半のエッセイは、なーんか白けちゃったんですよねぇ(汗)。

    この手のおふざけは、筒井康隆がピカイチだと思ってます!←

  • 小説部分は面白かった。日光仮面がバカっぽくて好き。

  • 奇想天外本!!

  • 2015/5/30読了。
    まったく思いもよらない発想に不意を突かれるショート・ショートが多数。
    何らかのストーリーやきれいな落ちのあるすっきりしたユーモア小話ではまったくないので、面白くない人にはたぶんまったく面白くない。
    書かれたのが1970年代なので、当時の世相や昭和の香りも色濃い。これも受け付けない人にはたぶんまったく受け付けられないものだろう。
    妄想なんで底抜けにくだらないんだが、本当にくだらないのだろうかとふと考えてしまうところもあって、たぶん本当にくだらないんだけど、その辺りがさすがは芸術家だ。
    後半は妄想科学随筆となって趣向が変わるが、これもなかなか面白い。世界に対するもやもやとした違和感についてああだこうだと考えたことを文字にするとしたら、こういうふうに妄想の名を冠するしかなかったんだろうなあと、これももやもやがない人やああだこうだが共鳴しない人にはたぶんまったく面白くない。

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわげんぺい)
1937年横浜市生まれ。本名・赤瀬川克彦。愛知県立旭丘高等学校美術科卒業、武蔵野美術学校油絵学科中退。画家・作家。60年代はネオ・ダダ、ハイ・レッド・センターに参加、前衛芸術家として活躍する。70年代は、『櫻画報』などでパロディー・漫画作品を発表。1979年作家・尾辻克彦として執筆した『肌ざわり』で中央公論新人賞、81年『父が消えた』で芥川賞受賞。86年路上観察学会創立に参加。その後ライカ同盟、日本美術応援団を結成。
主な著書に『オブジェを持った無産者』『超芸術トマソン』『カメラが欲しい』『赤瀬川原平の名画読本』『正体不明』『新解さんの謎』『老人力』『四角形の歴史』『東京随筆』など他多数。2014年10月「尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体」展(町田市民文学館)「赤瀬川原平の芸術原論 1960年から現在まで」展(千葉市美術館)開催。同月26日逝去。

「2018年 『赤瀬川原平 カメライラスト原画コレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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