ドール

著者 :
  • 河出書房新社
2.53
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本棚登録 : 152
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024295

感想・レビュー・書評

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  • 装丁の可愛いさとタイトル、そして女性が書いた作品ということで読んでみたけど、想像してた内容と全然ちがう。
    気持ち悪い。驚きの内容でした。

  • 終始、淡々とした物語でしたねぇ…作者さんが異常に若い上に女性ということが気になりますが…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    個人的にはそこまで入れ込む物語ではありませんでしたねぇ…いじめっ子が何人か登場してくるのですが、まさしく「記号」として書かれているだけな印象で、名前でのみ登場人物をかき分けているように感じてしまいました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    主犯の少年くらいかな、キャラが立っていたのは…その他はもう…ねぇ…居なくてもいいんじゃないのかな、と思ったり。

    ん~、なぜ若い女性の作者がこのような題材を選び、小説を書いたのか理解に苦しみますがまあ、筆致は淡々としていてかつ読みやすかったし、最後どうなるんだろう…と興味を失うこともなく読み進められましたね。

    肝心のラストは少々、肩透かしでしたが…うまいオチを思いつけなかったのかな? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    さようなら…。

  • 何と、2時間で読めてしまった。
    斜め読みした訳でもないのに・・・。
    それくらいこの本、薄いし、読みやすい。
    とにかく、スラスラ読めてしまう。
    だけど、読んでいる間面白かったのかというと「う~ん・・・」という感じ。
    読み終えた後、「何だったんだ・・・」となってしまった。

    主人公は中学生の少年。
    彼は昔でいう所のダッチワイフ(今はラブドールというらしい)が捨てられているのを見つけ家に持って帰る。
    そして、後にネットで自分のラブドールを購入する。
    それから彼は彼女(?)と自分の部屋で少しずつ丁寧に関係を深めていく。

    少年はイジメっ子に目をつけられ、何かといじめられるようになる。
    それは学年が変ってからも変わらず・・・。
    そして、いつも本を読んで一人でいる少年から本を借りる事をきっかけに彼と仲良くなる。
    だけど、彼は教室内ではいじめられている主人公を無視し冷たい。
    そんな彼に主人公はある意地悪をする。
    それをきっかけにいじめの対象は主人公から彼に変わってしまった。
    そんなある日、主人公は学校に「彼女」の腕を持って行き、それをイジメられている少年に見つけられてー。

    ラブドールというすごいもんが出て来て、それをこうやってレビューで書くと我ながら何となく引いてしまう。
    私はこれを読んで中途半端な印象を受けた。
    いきなり冒頭にラブドールを出してきて、これはどういう話?と思う訳だけど、ものすごく異常、ものすごくエロい、という方向に降り切れてないというか・・・。
    そして、普通だったら主人公目線で書いてる本なら主人公に肩入れしそうなもんだけど、この本の主人公はとにかく気持ち悪いのでそうならない。
    いじめられているのを見て可哀相だという感じもなく、かと言って他の登場人物たちもどれも好ましくないな・・・と思った。

    途中読んでいる時に、表紙裏に載ってる作者の写真を見て女の人だったのでちょっとビックリした。
    てっきり、男性の書いたものだと思ってた。
    この作品は文藝賞を受賞したとあるけど、作品名が他に紹介されていないのを見ると新人なんだと思う。
    これからこの人の書く作品、どうなるんだろう?という感じがした。

  • 主人公の吉沢は、クラスメイトにいじめを受けている。
    吉沢の唯一の慰めは、ラブドールの「ユリカ」だった。

    いじめを受けている少年が主人公のお話はたくさんあるけれども、この本は後味が悪く、救いがないように思えた。
    主人公の描写は、「こんな性格じゃいじめられるのも無理ない」「キモイ」って感じ。
    けれども、現実ってこんな感じかも。
    そういう意味では、リアルな小説だった。

  • 人形に性的愛着を示す陰気な中学生の主人公。
    すごく歪んでいる、理屈すら通っていない。けれどそんなことはどうだってよくて、ただぐっちゃぐちゃな彼の気持ちだけが大事で、そういうぐちゃぐちゃな私の年齢からするともう懐かしい、としか感じなくなってしまった部分、よく文章にしてくれたなぁと。
    あとわたしお人形とかぬいぐるみに過剰に愛着を示す性質があるのでユリカに裏切られた気持ちとか彼女とはそういうんじゃないとか、そういう部分すごく共感できた。

  • 2015年第52回文藝賞受賞作。
    山下紘加さんの最新刊『クロス』の刊行記念で『ドール』が河出書房新社HPで2週間限定全文無料公開されている。

    描写が細かく、表現力が抜群な文章でドラマを観てるかの如くすぐ読み終えた。

    誰しもが通り過ぎる思春期だけれども、
    この時期をどう過ごすかでそれからの人生も変わってくるだろう。
    主人公のように心通じ合える人がいなくても想像力によって、それが人ではなくても友達や恋人なるものを作って自分の世界を幸せに生きて行ける人はいるだろう。
    その大切な世界に暗雲を呼び込む部外者の存在は読んでいて許せない。そうでなければ、ユリカと一緒に平穏に暮らしていけたかも知れない。もしかしたら長谷川とも仲良くなれたかも知れない。
    ただ、主人公の言動も問題があった。
    弱い者いじめをされてる者が矛先を自分より弱いと認めた者(もしくは物、動物)に向ける矛盾。
    最終的にはユリカを利用することによって心が落ち着くのだろうか…主人公はどうすべきか読者に投げかけているようだった。

    学生時代はまた不条理も学ぶところだと思う。傷付け傷付けられる。
    この物語を通してどう思うか問うことは大事な教育なのかも知れない、勇気がいるけれど…。

  • 思春期の不安定さと少年の救いようのない闇。
    かなり鬱々とした文章。最後まですっきりはしなかった。すっごく気持ち悪い。でもそれがとてもクセになる。好きな作品です。

  • 狂っとる
    自分以外全く見えていない
    ユリカかわいそうですよ
    あれ…私…彼女に同情してる
    こんな気持ち初めて
    という小説でした

  • 久々に小説を読んだが・・・内容が・・・
    帯に書いてある文章だけを読むと、ラブドールとの倒錯した純愛かと思いきや・・・
    ある意味裏切られ
    ある意味、なるほどな作品

  • 男子中学生の現実逃避から、
    いつしかラブドールに対して愛情を注ぐ話。

    ラブドールの「ユリカ」の前でだけ、本来の自分が出せる主人公。
    自分の部屋ですら自分の居場所ではないと感じる。

    思春期特有の不安定な精神状態を上手く描写している。

    時々ニュースで死体と間違えられた人形が発見されるケースがあるけど、
    あれ、持ち主は一体どうやって処理するのが正解なのだろうか。

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著者プロフィール

1994年、東京都生まれ。2015年、『ドール』で第52回文藝賞を受賞しデビュー。

「2020年 『クロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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