- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309024356
感想・レビュー・書評
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対談や講演を集めたものなので、内容に多少の重複はあるが、日本の児童文学の歴史を作ってきたとも言える石井桃子さんの児童文学観や人間観に、小難しくない平易な文章で触れられる良書。
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著者の「子どもの本」に対する考え方が分かる本。
特に、本のタイトルにもなった「子どもに歯ごたえのある本を」などが含まれる章の随筆群は、私自身、とても考えさせられた。
なぜ子どもが、昔話→神話→創作物へと読み進めるのかについて、ご自身の文庫活動や、子どもの内面的な発達に即して説明されており、著者のすごさを再確認した。
今まで私の中では疑問だった、日本の子どもも、外国の本で外国の子どもと同じように反応する理由や、外国の本を与えて良い理由について、その答えを知ることができた。 -
石井桃子のことがよくわかりました。大江健三郎も「オーリー」好きなんだ!
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できれば、書かれた年順にまとめてもらいたい。せめて、文の初めに書かれた年月日、どういう経緯の文章か、対談については対談相手の簡単な略歴ぐらいは入れてもらいたかった。石井桃子さんの児童書に対する思いや、草分け的存在であることはよくわかった。
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石井桃子さんが残した講演録・対談などをまとめたもの。一つ一つに石井さんの生き方が表れています。