小松とうさちゃん

著者 :
  • 河出書房新社
3.45
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本棚登録 : 324
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024394

感想・レビュー・書評

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  • 52歳の非常勤講師・小松は、年下の呑み友だちである宇佐美(うさちゃん)に見守られ、同い年の女性・みどりとの距離を縮めていくのだが…。小さな奇蹟の物語。

    表紙からして脱力系だと想像させたけど、果たしてその通りの内容。絲山秋子の器用さは十分に確認できる。ただし必読かと言われるとそれは疑問。読むモノがないときに、ぐらいか。
    (C)

  • 小松とうさちゃんのどうでもいいような緩い関係、そこが魅力なのだろう、たぶん。

  • うむ

  • ダビンチで見つけた本。なんか題名に惹かれた。
    そして、表紙のおっさんもいい味出してる。



    大学で非常勤講師をしている小松は、新潟へ行く新幹線の中で出会ったみどりに惹かれた。どうにかして、小松はみどりと接近したいが、なかなか勇気が出ず、飲み友だちのうさちゃんこと宇佐美に相談する。宇佐美は、蓄電会社に勤めているサラリーマンで、ネトゲにはまっている。しかし、最近のゲームの流れが、会社の仕事と似たようなかんじになり、うんざりしている。
    みどりは、昔は教習所の講師をしていたが、今は見舞い屋という寂しい病人を見舞う詐欺みたいな仕事をしている。小松と仲良くなるうちに、仕事をやめたくなるが、なかなかそうもいかない。



    中年の男女の恋ってかんじのお話だった。いろんなことに悩んだりして、でもハッピーエンド。
    読んだあとに、ほっこりした。



    2016.4.30 読了

  • 友人うさちゃんこと宇佐美(ネトゲでの名前)。

    いい大人だって、考えるし恋をするのだ。

  • 何か足りない感じもしつつ、でもとてもほのぼのとします。ネトゲの内容はともかく、読みやすく、まとめ方が上手いなぁと思います。

  • 2016 4/19

  • 自分よりちょっと年上の皆さんのお話。恋愛でも若い頃のように猛進するわけでなく、年嵩なりの遠慮と経験がありつつ、でもお互い近づきたいと思っている。その距離感が面白かった。最後に一気に線がつながってびっくり。「ネクトンについて考えても意味がない」は、一つだけ矛盾を感じてずっと気になったまま終わってしまった。昔ある先輩に「クラゲって何のために生きてるんですかね」と聞いたら「人間も同じだよ」と返されたのを思い出した。

  • 非常に面白かったです。

  • 良かったです。心が温かくなるようなお話でした。ちょっとした謎もあって楽しめました。ネットゲームの話は妙にリアルだった。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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