アカガミ

著者 :
  • 河出書房新社
3.21
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  • (28)
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本棚登録 : 561
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024608

感想・レビュー・書評

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  • これも近未来。
    窪さんだからやっぱり生と性。
    設定は悪くないけどタイトルがそもそもダメ。
    「アカガミ」なんて聞いたら不穏でしょ、普通。
    あと数十年経てばみんな聞いたこともない?
    いやいやそんな馬鹿じゃないでしょう〜
    「アカガミ」来たら逃げるよね(笑)
    明るい未来なんてあるはずがない。

    近未来もので幸せになれた試しがない。
    なんてSF読まないからよく分からないけど。

    前作に続き迷走してますね。
    私が求める窪作品はこんなんじゃない、と勝手です、はい。

  • 最初から、不穏な影をチラ見せさせるような描き方で、最後にとんでもないことが起こるなと思わされるストーリー。
    制度に反対する勢力があるというのも頷ける。
    最後まできちんと説明のないシステムを政府が作り出して実行することは、ままあることだ。
    それの風刺かも知れない。

  • 「さよならニルヴァーナ」でもうこの人はいいや!と思った窪美澄、でもまた物騒なタイトルにやめておけばいいのに手を出してみたものの…やはりやめておけばよかったか。
    着想は悪くないと思う、遠くない未来にこんなことが起こり得ることは充分に考えられるのだから。
    でもなんとなく物語に入り込めないのは先入観だけではないよなと思いながら読み進めては見たもののやっぱり最後にやらかしてくれた。
    そのオチを不適合と言うのなら作家としてのデリカシーがなさ過ぎなのではないか?
    あなたの書いているのは同人誌などではない

  • こんな近未来、まっぴらごめん。
    若い男女の性欲がなくなり、生殖機能も後退、若者の自殺にも歯止めが効かない。
    これにより、政府や国が超個人的な子作りに介入してくる。「アカガミ」= 選ばれし男女は「マッチング」して「つがい」となり、最適な環境を全て与えられて出産、育児までシステムサポートを受ける。が、主人公の二人は次第に疑問を抱く。そしてあることに気づいてぎりぎりの選択を… 最終的に待ち受ける運命とは。。
    男女のぎこちない愛の育て方の段階ではまだほんわか優しい気持ちでいられたけれど、終盤に向かうに連れ空恐ろしい心持ちになってしまった。戦中の軍国主義が形を変えただけ的な。近世がここまで極端な現実にはならないとは思うけれどある種の危惧を抱いてしまったのは私だけではないような…
    何とも穏やかには終われない、でもこの若いお二人に微かな、でも確かな希望を託して物語は終わる。いや、終わらない……
    続編も出来そうよ(^_^;ふぅぅ..

    • kakerikoさん
      途中で切れてしまいます
      途中で切れてしまいます
      2017/02/19
    • 嵐さん
      いえいえ!レビュー久しぶりですもね。
      私もコメントするの何て書いてよいのかわからなくなりましたよ(笑)
      いえいえ!レビュー久しぶりですもね。
      私もコメントするの何て書いてよいのかわからなくなりましたよ(笑)
      2017/02/19
    • kakerikoさん
      ありがとうございます(;ω;)
      ありがとうございます(;ω;)
      2017/02/20
  • 日本の近未来~2020年東京オリンピックの後、青少年の自殺率は低年齢層を中心に増加。
    その理由は2020年に発表された生物学者の「2000年以降に生まれた若者の寿命は40歳までもたないかもしれない」による。
    若者に思春期がみられなくなり、異性を求める情動が欠落した。異性の身体を見たいと、触れたいとも思わない若者が増え、少子化はすすむ一方。

    ミツキは、不倫で出て行った夫のために精神が安定しなくなった母を二人で暮らし、介護職についている。
    ある店で薬を大量に飲んで自殺をしようとしたことで、ログという謎の女性と知り合う。
    彼女の言葉から「アカガミ」に登録。
    「アカガミ」は、政府の少子化対策で、ある一定の年齢の男女をカップリングして、番わせて、子をもうけさせるもの。

    ミツキの相手サツキは、ミツキとは生まれも育ちも違う青年だった。また「アカガミ」に登録した理由も違う。

    ふたりはゆっくりと距離を狭め、妊娠に成功するが・・・



    ありそうで怖い。
    恋愛の過程を、サンプルのようにとりだしてみせている窪さんの手法も面白い。
    ラストは皮肉な結末をうまく書いていると思う。
    ちょうどナチスの優生思想についてのドキュメンタリーを見たところなので。

  • 面白かった。性的な事に嫌悪感さえ抱いていたのに、まぐわいたいと思うようになる過程とか、微笑ましいと同時になんだか感動しました。
    強制的に相手をあてがうのは、チェンジもありなら結構いい制度かも、生活費も必要ないならスペックもあまり気にしなくていいし。
    でもラストには、まだ何人も産むかもしれないのに非効率的な事するなぁ、この世界の日本は金持ちなんだな、とかくだらない感想を持ってしまいました。こういう事を大真面目に考えるお偉いさんはいそうで怖い。

  • 久しぶりの窪さん。アカガミのタイトルが意味する通り生まれた子供はきっと……。不適合になったあとは、庇護がないが果たして幸せになれるのか。

  • 近未来の日本、将来に夢も希望も持てない若者たちの自殺が増え、人口は減少の一途をたどる。そんな危機的状況のなか、政府は「アカガミ」制度を始める。

    ぞっとするような話だった。
    人との交流を好まず、必要最低限の会話しかしない若者たち。用事はネットで済ませ、家と会社を黙々と往復する毎日で、遊びに出かけることもない。
    当然コミュニケーションが苦手になり、恋愛も結婚も、ましてや子どもを持つことも望まない。性欲は禁忌となる…。

    政府に選ばれたものだけが、隔離され特別に優遇された環境のなかで出産へと導かれる。その招待状が「アカガミ」だ。
    自殺未遂を経験している主人公の女性は、人生に一縷の望みをかけてその世界へ飛び込んでいく。期待と不安、徐々に膨らんでいく幸福感。そしてまさかの急展開が待ち構えている。

    恐ろしいのは、この状態が現代の日本社会の延長上にあるかもと思われることだ。
    草食系男子の増加が指摘されて久しいが、右肩下がりの経済、高齢化社会と介護の問題、ネットと清潔感があふれ、自分の感情をうまく表現することのできない若者の増加、その果てにある世界は、決して絵空事ではないだろう。

    現代社会への警鐘を鳴らす作品として、興味深く読んだ。でも、最後のほうがかなりの駆け足になっている。
    おもしろい作品なので、性のあり方を中心としたこの作品を第一部として、さらにその後の二人の戦いと社会を描く第二部をぜひ読みたい。その希望も込めて、星4つ。

  • 読み始めたら止まらなかった。
    ミツキとサツキ、初対面で一緒に暮らすようになり、二人がすこしずつ歩み寄って、夫婦になっていくさまがとてもよかった。初々しくて、どきどき、そわそわして。ふたりの性格も好きだな。だから、ちょっと重たいお話でも読み進めれたのかもしれない。
    ラストはなかなかザワッとする感じだった。
    国がすべてサポートしてくれるけれど、手厚すぎてこわいな・・と思ってたんだよね。
    でもほんとに未来にこんなことになってしまったら・・なんて思うとほんとこわい。自殺が増えてるというのもリアルだったしね。
    いつもの窪さんとはすこし感じが違うくて、これもまた興味深くおもしろく読めた。また窪さん読みたくなってきちゃったな。。やっぱり好き。嘘がなくて。

  • ラスト7ページの衝撃。この世界がアカガミの無い世界で本当に良かった。

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著者プロフィール

窪美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京都稲城市生まれ。カリタス女子高等学校卒業。短大中退後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く。2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞し小説家デビュー。
2011年、受賞作収録の『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位。同作はタナダユキ監督により映画化され、第37回トロント国際映画祭に出品。2012年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞受賞。2018年『じっと手を見る』で直木賞初のノミネート。

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