月兎耳の家

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 31
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024967

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  • 違った雰囲気の3編。「月兎耳の家」「風切橋奇譚」が好み。
    「月兎耳の家」
    葬儀の席で、静かで威厳のようなものを漂わせた姿。
    元女優という、叔母のたたずまいが美しく、心ひかれるものがある。
    「風切橋奇譚」
    一転してファンタジー。ただただ静かに、自然とともに生きる。自然や生き物の美しさ。穏やかな気持ちになる物語。

  • 82の叔母が階段ら落ちて左足首を骨折したのでひと月住み込んで介助と施設に入る引越し準備までを依頼され古い家を訪れた。40年前に祖母の葬儀で最後に見た、女優だった叔母は尋常ならざる美女だったがー【月兎耳の家】他2篇

    ◆「月兎耳」と和柄装丁に惹かれて借りてきたけどちょっとつかみどころなかった。終活の「哀しい着物」「うれしい着物」「さみしい着物」な分別に、自分の祖父母を思ってちょっとうっ(ρ_;)と思ったけど。

    ◆叔父から別荘の管理を頼まれた美弥。その別荘は幽冥との境にあってー【風切橋奇譚】この人の恋心もイマイチ

  • 三篇それぞれに、「生きる」かたちが色づく物語たち。閉じられたような世界にありながら、すがしい風を感じていく。うれしいこと、かなしいこと、あきらめること、あきらめないこと、そしてさみしいこと。こころの襞を丁寧に洗い流されるような読書だった。奥底にまで入り込まれたためか、痛みを伴いはしたけれど、「これで良い」と思わせてくれるなにかを感じた。ユメや理想とわらってしまうよりは、わたしはこれらの物語を希望と言い切りたい。

  • 表題作を含む三編の短編集。稲葉真弓さんらしい静謐な文体が冴えている。やはり、表題となった『月兎耳の家』が、いちばん彼女らしさを感じる作品だと思った。

  • 不思議な雰囲気の物語。

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著者プロフィール

1950年生れ。『エンドレス・ワルツ』で女流文学賞、『声の娼婦』で平林賞、「海松」で川端賞、芸術選奨文部科学大臣賞、『半島へ』で谷崎賞、中日文化賞、親鸞賞受賞。2014年紫綬褒章受章。同年8月、逝去。

「2016年 『月兎耳の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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