すみなれたからだで

著者 :
  • 河出書房新社
3.41
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本棚登録 : 361
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025070

感想・レビュー・書評

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  • 感想を抱きにくい短編集だった(^_^;)

    会社の方から頂いた本だが、苦手な短編集の上、なかなかの分かりにくさを感じてしまった。

    しかし、どの短編にも、こういう場面を感じたことがあったかもしれない?と思うような描写がある。

    前半の作品より、後半の方が力を感じた。

    特別な事件ではなく、どこかにありそう、どこかにあったのかもしれないような日常が詰まった一冊だった。

  • 窪さんはグレイトーンで寂しさ漂う雰囲気をまとった男女を描くことが巧い。
    ちょっと湿り気のある男女の静かなやり取りに心がざわざわしてくる。

    『バイタルサイン』は切なさに胸が締め付けられた。
    「川上さんと離れてから私はずっとうわの空で」
    高校生時代、母の再婚相手と関係を持ってしまった文(ふみ)。
    母の目を盗みこっそり、けれど徐々に大胆になっていく二人。
    二人を放っておいた母も悪いんだよね。。
    母にばれて川上さんとは逢えなくなって。
    けれど忘れたことは一度もなくて。
    「無様に。だけど、私はまだ生きているのだ」
    無様でもいいから日々を生きていく文。
    あー、ほんと切ない。
    切ないけれど、一筋の光が射し込んでくる物語。

    『朧月夜のスーヴェニア』は戦時中の悲恋。
    これもかなり切ない。
    「あの日々のことだけは、自分が年老いても、ぜったいに死ぬまで忘れるものかと、生きてきた」
    亡き旦那のことは忘れても、あの人のことだけは目をつぶれば直ぐに面影が浮かぶ。
    年老いてもあの人のことを思い出すだけで体の奥深くに、ぽっ、と灯りが灯る気がする、と心の中でそっと一人呟く真智子おばあちゃん。
    女として孫娘に軽く勝ってるよ。
    何時までも忘れられない記憶のある真智子おばあちゃんが羨ましい。

  • デビュー後から現在まで、窪美澄さんの魅力全開の短篇集!めっちゃよかった!!読み終わって、またすぐ読み返したくなる!

    いろいろな時代、いろいろな年代の「生」と「性」、そして「死」。出逢いと別れ。穏やかだったり、激しかったり。

    そう。誰だって、手探りで生きてるんだよね。

    そんな人々に寄り添った、8つのいろんな味わいの物語。

  • 呆けたおばあちゃんの昔話が印象的でした。
    あと、猫のお話とか。

    この人の作品は、無駄に?性描写が多くて、こんなに必要なのかな?って思うことがよくあります。電車で読んでいると恥ずかしい……。

  • ちょっとだけ今の自分の精神衛生面では、いつも好んで読んでいる窪美澄さんの毒素が耐えられなかった。耐えられなかったと言いつつも読破。
    前に読んでいたものも性描写が多いお話だったので、しばらくはお腹いっぱいです。

  • 表紙の木彫りの女性の足の指さきが、なんとも異常な感じがしたが、気になって、手に取った本である。

    そんな大したことの無い思いからの表紙から選んだ本は、どんな内容なのか?と、思いつつも、帯にかかれた 焼夷弾が降る戦時下、・・・・なんて書かれていたので、戦中時代の話なのかと、思ってしまったのだが、、、、

    8つの物語が、描かれているのだが、、、、
    最初から「父を山に棄てに行く」から始まる。
    「すてる」が、「捨てる」でなく、「棄てる」であり、放り投げるがごとく、放棄する方であることの字が、使用されている事に、、、、読む方も、自分の親を放置 出来るのであろうか?と、怖い感じがしながら読み始めた。

    どれも、生・性・姓・・・執着があり、濃厚な話も、そして倫理的に非難されるべき話もあり、余り好きな話が、無かった。
    私には、どの話も、心に響くような話でなくて残念であった。

  • 同じ世代の作家さんなのに恥ずかしながら初読み。
    あっという間に読めるお話。
    「銀紙色のアンタレス」がきらきらして切なくて好き。
    あとは正直心に響いてくるものが自分には感じられなかった。読む人の置かれてる状況によるのかもしれない。
    ぜひ長編を読んでみようと思う。

  • いろんな時代を、背景にした短編集。

  • 20180729 

  • 短編集。

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著者プロフィール

窪美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京都稲城市生まれ。カリタス女子高等学校卒業。短大中退後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く。2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞し小説家デビュー。
2011年、受賞作収録の『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位。同作はタナダユキ監督により映画化され、第37回トロント国際映画祭に出品。2012年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞受賞。2018年『じっと手を見る』で直木賞初のノミネート。

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