十年後のこと

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 111
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025193

感想・レビュー・書評

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  • 「10年後」がテーマの、35のショートショートアンソロジー。幅広いメンツで、初読みの作家さんも多いのでお得かな、と思ったが。全体的にシュールでつかみどころのない作風が多く、終始ざらざらした感触を拭いきれなかったような。改めて、ショートショートって難しいなと思った。ついつい星新一的なオチを期待してしまって…。
    そんな中でも面白いなと思ったのは、壇蜜“ふたつの王国”。わかりやすく、起承転結も綺麗でよかった。ショートショートを書き慣れている森絵都“Dahlia”はさすが。短いながらも色々考えさせられる内容だ。絲山秋子“飛車と騾馬”は、仙台の東一連鎖街が出てきて驚いた!「小松とうさちゃん」も是非読んでみたい。松田青子“履歴書”は、ジェンダーを皮肉った内容で、色々タイムリーで刺さったなぁ~。小山田浩子“延長”は不気味さが際立ったホラー。
    好き嫌いは分かれるかもしれないが、様々な作風をお試しで読めたという意味では収穫有。

  • 10年後、をテーマにした多様な短編集だ。ページにして4ページというごくごく短い掌編が集められている。
    寄稿している作家も小説家から漫画家、タレントとさまざまで、話も詩編のようなものからブラックユーモアに満ちたもの、おとぎ話風から近未来を描いたSFまでバラエティに富んでいる。
    隠れテーマとして、東日本大震災があるように感じたのは、作品が発表された時期によるのだろうか。
    大きな災厄に見舞われた後の世界を描いたような作品が多く、10年後、というものを、どちらかというと暗く捉えている作者が多いのだなと思う。
    個人的には森絵都の『Dahlia』が好きだなと思った。大いなる災厄(原発事故を暗示しているように思う)で傷ついた世界で、見舞うことを職業としている女性が絶望の先に見つけようとしている希望を描いている。
    たった4ページで、こういう世界が描けるのだなと思う。

  • 吉村萬壱の希望 がベスト

  • 35人の書き手によるショートショート。それぞれ一篇は短いものであるが読んでいる方は頭の中をクルクルと回転させねばついて行けない。意味のわからないものもあったけど、楽しめた。

  • 壇蜜さん ご結婚おめでとうございます。

  • 10年後、確かに想像通りにはなっていない。
    自分にとって、これまでの10年と、これからの10年は違い過ぎる。35人の描いた10年後、全く共通項が無い、つまりは何が起きるかわからないという事か。

  • 「十年後」をテーマにした掌編アンソロジー。

    設定に入り込めないまま終わってしまったお話が多く、全体的に物足りない印象。
    壇蜜さんの『ふたつの王国』が一番読みやすく、わかりやすかった。
    雪舟えま目当てで読んだので、『渡りに月の舟』もよかった。

  • 10年後に読んだら、また違う感じかな。

  • 好きな作家さんが多く寄稿していたので手に取りました。ラインナップもクセの強い作家さんが多く見受けられたように、個性豊かで楽しく読めました。
    蛭子さんの80歳90歳の姿が想像つかないなぁ……ずっと元気でいてほしい。
    特に好きだったのは彩瀬まるさん、松田青子さん。やっぱり大好きです。

  • 小林紀晴さんの写真のページが良かった。珍しく物語以外のものが1番気に入った!

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著者プロフィール

東浩紀

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。株式会社ゲンロン創業者。同社発行『ゲンロン』編集長。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志 2.0』(2011年)、『弱いつながり』(2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2015「大賞」)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『哲学の誤配』(2020年)ほか多数。対談集に『新対話篇』(2020年)がある。

「2020年 『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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