自生の夢

著者 :
  • 河出書房新社
3.83
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本棚登録 : 335
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025216

感想・レビュー・書評

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  • 新作が出てとにかくうれしい。言葉や音楽が想起するイメージの宇宙を漂うような、濃厚な短編集。映画のエッセンスもところどころに盛りこまれ、調べながらまた再読して楽しめる気がする。「廃園の天使」も待っています。

  • 2019/02

  • 「零号琴」読んでやられちゃったので、過去短編集を。テーマというか、モチーフ的には、零号琴にも通じるであろう、言葉や文字(それは記号とも言えるかも)を包含した原型としての「音」が根底にあると思われた。短編集といえども、続きとして読めるものもあり、なるほどそうくるかといろいろ切り口を楽しめる。続けて読んで食傷気味になったので星3つですが、過去や未来を行き来する文学的なデジタル世界は、クールで甘美であり、単なる不気味なSFと言わずにまずは読んでみると意外や人間味が根底にあったりして、ひとつ読んでは少し時間を置いて、みたいな読み方がおススメです。

  • 大好きな作家の作品。でもやはり短編集なので物語の広がりが裁断された様にぷつりと終わってしまうものが多く、寂しいと言うか物足りなかった。描写力の美しさを上げればきりがないし、自分が語るまでも無い。醜さも味のあるものとして内包する稀有な魅力が好き。

  • 好:「海の指」

  • 「海の指」がキャッチーだった。読みながら「アニメか漫画になったら楽しそうだな」と思っていたら、漫画化を想定していたようなことが解説に書いてあってやっぱりかと思った。読んでいて頭で結ばれる映像が面白い。動きがあってワクワクする。その上で人物の心理も行間から伝わるものがある。
    他の作品も含めると、実験的な構成も多かったように思った。なぜこの本を手に取ったのか全くわからないが、それなりに楽しめたと思う。

  • 読む者の想像力が「これでもか」というほど試される。気を抜いてしまうと、作品に置いてきぼりされてしまう。遠い未来と今とは実は隣り合わせなのだということを溢れんばかりのコトバと身体をすっぽり包み込むモジが教えてくれる。
    もっともっと想像力が欲しい…。

  • 2018.6.6読了
    はるかな響きと銀の匙が特に好きだった。
    この著者の作品は初めて読んだが、ほかの作品を早く読んでみたい。

  • うーん、SFってかまさにハヤカワ文庫、みたいな・・・。そんな感じ。

  • 日本SF大賞ときいて初めて読んだ作家だが、異世界のイマジネーションを喚起する力がすごくて驚いた。難解で美しく、まさにSF。「海の指」や「星窓」あたりはなんとかついていけるが、アリス・ウォンのシリーズになるともう想像力と感性が振り切れる。すばらしい。

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著者プロフィール

1960年島根県生まれ。島根大学卒。第1回三省堂SFストーリーコンテスト入選。『象られた力』で第26回日本SF大賞、『自生の夢』で第38回同賞を受賞。著書に『グラン・ヴァカンス』『ラギッド・ガール』。

「2018年 『ポリフォニック・イリュージョン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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