青が破れる

著者 :
  • 河出書房新社
3.09
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本棚登録 : 168
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025247

感想・レビュー・書評

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  • 2018/9/18購入
    2018/9/24読了

  • 芥川賞候補になった「しき」が良かったので、こちらも。表題作、主人公とスパー仲間の会話が最高だが泣き笑いの感覚もあり、とにかくこういう書き方ができるってすごい。読書も日常の一コマを切り取って映画みたいな物語になってることに驚き。もっと新作読みたい。

  • 「青が破れる」
    ボクサー志望の青年秋吉、秋吉の友人のハルオとその難病持ちの彼女とう子、秋吉と不倫している人妻の夏澄、ジムの後輩梅生。ハルオに頼まれて、とう子の見舞いに行ったことから始まる、秋吉のひと夏の恋と死とボクシング。

    考えるボクサーである(が、同時にそれを嫌悪している)秋吉の思考の奔流と、それに相反するかのように平仮名を多用した稚拙な話し言葉が混在し、過剰にナイーブなのに、極めてドライっていう両極端な空気感を成立させてる。
    常にヒリヒリした死の気配と哀しみが漂っててどちらかというと陰鬱な話だけど、
    梅生の飄然とした明るさに救われる。

    他には交通事故を切っ掛けに恋に落ちた男女を描いた「脱皮ボーイ」、偶然電車でかつての恋人同士が隣り合って座るも女性の方は読書に集中していて気づかない「読書」の2編を収録。

  • 書き下ろしの 読書 が好き

  • ボクシングと春夏秋冬の人のお話。まだまだ文章が完成されていないかなと思ったけれど、この空気は好き。そのあとの『脱皮ボーイ』『読書』は作風が違う。

  • うーん、あんまりしっくり来なかった。けど、この淡々とした日々を書きたかったのかな、とは思う。最後の「読書」は、こういう瞬間あるよなぁってなった。今更喋るに喋れないけど記憶に浸る時間。

  • 短いセンテンスなのに、なんだか冗長に感じてしまうこの語感はなんなんだろう汗。

    青春小説って、ハマらないとほんとに読めないな、ということを改めて痛感させられた作品でした。いまのとこ青春小説くくりだと綿矢りさくらいだもんな〜ピンと来たのって………。

  • 寓話としてとらえるには生々しすぎ、青春小説としてとらえるには抽象的なオブジェクトが多すぎる。

  • 2016年の文藝賞受賞作。
    ボクサー志望の秋吉と、友人のハルオ。ハルオの恋人で、難病治療のため入院中のとう子さん。
    梅生。秋吉と不倫中の夏澄さん。
    描写もあまくてまだまだ稚拙な感じはしたけど、あぁ私はこれ好きだと思った。
    秋吉の一人称でありながら、どうにも俯瞰的な視点が独特の雰囲気をつくっていて、なにかしたいのになにもできないんだ、という焦燥感がヒリヒリ伝わる。

    ただ書き下ろしの「脱皮ボーイ」と「読書」のがだんぜん好き。
    この2作に関してはもう手放しで好き。
    脱皮ボーイは、線路に突き落としてしまった女性と突き落とされてしまった男の子が、その後カップルになる話。
    男の子より4つ年上の女性視点がおだやかなわりに、やけに現実的でむしょうに共振してしまった。

    読書は、電車でたまたまとなりあった男女が実はお互い元恋人同士で、というストーリー。
    気づくのか気づかないのかの二人の攻防が軽妙で痛快で、意識の深淵をのぞいているような面白さがあった。

    のびしろを感じる今後がとっても楽しみな新人作家。

  • 例えばジ、エクストリーム、スキヤキみたいに映画になるとしたらそれだけの華や膨らみや空気感を持つのは間違いなく表題作だろう。小説としては、文芸としては三編めの読書が好き。少し臭いけど。

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著者プロフィール

町屋 良平(まちや りょうへい)
1983年、東京都生まれの小説家。「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞してデビューし、同作で第30回三島由紀夫賞候補に選ばれる。2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補に選ばれ、続く「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞候補になった。

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