青が破れる

著者 :
  • 河出書房新社
3.11
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本棚登録 : 167
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025247

感想・レビュー・書評

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    何が言いたいのか理解できず、途中挫折。

  • 「文藝賞」は、山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』、中村航『リレキショ』、綿矢りさ『インストール』、鈴木清剛『ラジオデイズ』といった青春小説の傑作を多数掘り出してきた。とりわけ、乾いた現代語で屈折を緻密に記述し、日常の不穏を丁寧に炙り出すような作風の、「さわやかなへんたい小説」とでも呼びたくなるような作品が多い。その最前線に、町屋良平が現れた。表題作は第53回文藝賞受賞作。約100頁と短い。
    主人公はボクサー志望だが、弱い。将来の展望も不明瞭だ。しかし、それ以上に周囲の不健康が勝る。対比的に、凡庸なまでの健康が主人公の輪郭として見えてくる。自律/依存、強さ/弱さ、生/死といったテーマが低温の文章でじわじわと描き出される。
    いや、そんなに単純ではない。短くとも豊かなテクスチャーがこの作品の魅力だ。言葉にできないことが言葉になっている、その小説ならではの達成に震えた。

  • 去年の文藝賞はまだ読めてないのですが今年の受賞作を。
    帯文と推薦文で完全にネタバレしてるのはどうなんですかね。その展開を知ってるか知らないかでかなり読む上での心構えって変わってくると思うんだけど。ただじゃあそれを書かないで、となるとこの小説の売り文句はなかなか考えづらいのかもしれない。
    表題作を読んだ上で感じたのはかなり舞城に近いにおいの小説だなあということ。ライトな文体で、アフォリズム的な感じ(悪く言うと説教くさい)を交えつつ、というのは純文学フィールドで書いているときの舞城にかなり近い作風に思えた。そこからさらに著者のオリジナリティがあるか、と問われると、うーん、ちょっとそこまでのものがあったかどうかはなかなか。ただ表題作以外の作品では作風もやや異なっており、もっと違う作品も書ける人なのかな、とも思ったけど、やっぱり舞城っぽさは拭えない感じがした。

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著者プロフィール

町屋 良平(まちや りょうへい)
1983年、東京都生まれの小説家。「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞してデビューし、同作で第30回三島由紀夫賞候補に選ばれる。2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補に選ばれ、続く「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞候補になった。

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