うっとり、チョコレート (おいしい文藝)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025377

感想・レビュー・書評

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  • 【チョコレート 本 おすすめ】チョコレート好きに読んで欲しい、チョコレート本。 - ほんのむし
    https://www.bookbug.jp/entry/chocolate-books-osusume

    うっとり、チョコレート :伊藤 まさこ,片岡 義男,鈴木 いづみ,西 加奈子,宮内 悠介,森 茉莉 | 河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309025377/

  • 大好きなチョコレートを題材にした短編集。
    トホホなバレンタインネタが半数以上でどんぐりの背比べの面白さの中
    チョコレートの由来や精製、外国語での読み方、嗜み方などマメ知識が満載!
    精神の疲労はアルコールを求め、肉体の疲労は甘味を求める
    真夜中に罪悪感と甘い誘惑のせめぎ合いを楽しむ
    チョココロネをフライパンで焼いてしまう母

    この3編がダントツに良かった
    「よその女」江國香織 大人の女性の夫への想いが素敵でビターチョコを食べたくなる
    「長友」穂村弘 喫茶店のカップルのやり取りを盗み聞きしている臨場感でほっこり おおってほんと思ってしまう 穂村さんやっぱり凄い
    「ぼくのお母さん」川上未映子 涙腺崩壊 三人並んでチョコレートを食べることが自然にできるそんなおばさんになりたい

  • ホットチョコレートが飲みたくなった。
    読みやすいお話だけではなかったが、いろんな作家さんを知ることができてよかった。
    ⭐︎⭐︎⭐︎
    読んでみたい本たち

    大宮エリー 生きるコント
    溝口シュテルツ真帆 ドイツ夫は牛丼屋の夢を見る
    宮下奈都 はじめからその話をすればよかった
    森村桂 魔法使いとお菓子たち
    酒井順子 ひとくちの甘能
    伊藤まさこ おやつのない人生なんて
    西加奈子 ごはんぐるり

  • チョコレート。その甘く甘美な味わいに誰もが一度は夢中になったことだろう。大人になってからは装飾の美しい所謂高級チョコレートと呼ばれるものに手を出すようになったが、子どもの頃は明治の板チョコやチロルチョコ、ハートチョコなど、駄菓子屋で手に入るチョコレートをわくわく買いに行ったものだった。

    私の中にも数え切れないほどのチョコレートとの思い出があるように、本書の作家さんたちにも思い出がある。

    年齢層もまちまちなので、戦後の日本とチョコレートのことやチョコレートの歴史について書かれていたり、日常の関わりや心温まる思い出、黒歴史まで披露されていて、一口で何度も美味しい。そんな本だった。

    38名のエッセイをまとめたアンソロジーなのでさすがに文章の好みは分かれるけれど、新しい作家さんとの出会いがあって読み応えはたっぷり。

    個人的には江國香織さんの「よその女」と、宮下奈都さんの「チョコレート」が好き。大宮エリーさんは生きるコントのものかな?いつ読んでも面白い。

    目次が一番そそられるかも!まさにショーウィンドウでどのチョコを買うか悩んでいる時のような感覚。それにしても、やはりチョコレート=バレンタインなのだな。

  • バレンタインデーが近いということで読んでみた本。
    どんな話かと読んでみたら沢山の作家さんが「チョコレート」についての話を子供時代の話からつい最近の話、庶民的チョコレートから少し聞きなじみのないチョコレートまでいろんな種類の話があって呼んでいて飽きない。
    沢山の作家さんが出ている分色々な書き方の得著が出ていてとても面白かった。

  • (2017/11/7読了)
    チョコはやっぱり、読むより食べる方がいいな。
    1882年生まれの小川未明さんから、1982年生まれの溝口シュテルツ真帆さんまでの、チョコレートにまつわる38人の著名人のエッセイ。中には、楠田枝里子さん含め、数名の年齢非公開の方もいるけど、この100年間の中にはもちろん入っているでしょう。
    ギブミーチョコレートと、バレンタインの話が多く、少々辟易。それ以外の、森村桂さん、田沢竜次さん、西加奈子さん、川上未映子さんのエッセイは楽しめた。最後の小川未明さんの話は童話?なぜ収録したのかな?

    (内容)
    バレンタインも悲喜こもごも。切なく、ほろ苦い思い出も収録。身もこころもとろけるチョコレートエッセイ38篇。

    (目次)
    三つの嗜好品(森茉莉)
    よその女(江國香織)
    チョコレートモンスターのプレゼント(溝口シュテルツ真帆)
    バレンタイン傷(大宮エリー)
    チョコと鼻血(中島らも)
    「義理チョコ」とは何か(浅田次郎)
    I WANT義理チョコ(東海林さだお)
    一途な瞳のバレンタイン(青木奈緖)
    チョコレート(宮下奈都)
    ヘフティのチョコレート 3000円(角田光代)
    聖バレンタイン・デーの切り干し大根(村上春樹)
    チョコレート慕情(阿刀田高)
    玩具として買うには面白い(片岡義男)
    チョコレート(辻静雄)
    チョコレート―le chocolat(鹿島茂)
    幸せショコラの原風景(小椋三嘉)
    燈火節のクレープ(増田れい子)
    チョコレートとワイン(田崎眞也)
    消えた生チョコレート(森村桂)
    美味・珍味・奇味・怪味・媚味・魔味・幻味・幼味・妖味・天味(開高健)
    ホットチョコレート(酒井順子)
    真夜中のチョコレートケーキ(伊藤まさこ)
    限りなく上品で甘美な風味。余韻をいつまでも楽しみたい……。チョコレートって、大人の楽しみかも。(渡辺満里奈)
    筋金入りのチョコジャンキー(土器典美)
    神様の食べもの(楠田枝里子)
    チョコレート(竹中郁)
    チョコレートの系譜(田沢竜次)
    チョココロネ(宮内悠介)
    チョコレートと私(町田忍)
    バレンタインデー(初見健一)
    「ホワイトデー」の話(伊集院光)
    刑務所の中(平松洋子)
    長友(穂村弘)
    ある日の私とチョコレート(鈴木いづみ)
    甘い恋(西加奈子)
    本命のチョコ食いあかす犬心。(伊藤比呂美)
    ぼくのお母さん(川上未映子)
    狼とチヨコレート(小川未明)

  • 様々な人のチョコレートにまつわるエッセイを集めた本。
    村上春樹がダントツで面白かったなー!
    田崎真也のチョコレートに合うワイン、飲んでみたい。

  • チョコレートに纏わるエッセイを男性作家が案外書いているのが驚きです。でも大抵バレンタイン批判ですが(笑)エッセイストはコミカルに、料理作家は理論的に、そして森茉莉は相変わらずファザコン全開で楽しめました。かくいう私はそれほどチョコレートジャンキーではなく、あれば食う、くらいです。一番好きなチョコレート菓子は『麦チョコ』です。安いチョコレートで十分です。海外のは『トブラローネ』が好き。あれ、けっこうチョコ好きみたい。

  • ちょうどバレンタインに読んだのでタイミングバッチシでした!
    チョコレートだけで一冊の本が出来上がる。素晴らしいことです!

  • アンソロジーはふだん読まないような文章が読めるからたまに欲しくなる。

    森茉莉さんの美しい文章に酔いしれる。

    森村桂さんのトリュフのお話を読んでスイスのショコラに想いを馳せる。この方の文章をもっと読んでみたい気持ち。

    チョコレートの想い出となるとバレンタインとセットになってしまうところが良くもあり、悪くもあり。

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著者プロフィール

1970年、神奈川県横浜市生まれ。文化服装学院でデザインと服作りを学ぶ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストとして女性誌や料理本で活躍。自らプロデュースした衣食住にまつわる商品を販売するサイト「weeksdays」を「ほぼ日」と一緒に運営中。おもな著書に『あっちこっち食器棚めぐり』(新潮社)、『おべんと探訪記』(マガジンハウス)、『伊藤まさこの台所道具』『伊藤まさこの食材えらび』『伊藤まさこの器えらび』『夕方5時からお酒とごはん』『新装版 毎日ときどきおべんとう』(以上、PHPエディターズ・グループ)など多数がある。

「2023年 『する、しない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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