せいのめざめ

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 175
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025421

感想・レビュー・書評

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  • さらりと読めた。
    性に目覚める年ごろの男子・女子の妄想。経験なし、なんだけどもどこからか知識だけは集まってきて、どんどん妄想をふくらませていく様がオモシロイ…。
    益田ミリさんのマンガの女子(うさぎちゃん)がする妄想はちょっと可愛すぎる気もするなあ。
    武田さんのエッセイの男子たちはといえば、その意識過剰っぷりがいかにも「愛すべきお馬鹿」(失礼!)という感じで、ほほえましい。
    がしかし、どちらも若干ステレオタイプすぎるかなー。

    日本の学校では、今でも「性教育」は男女別に行われているのだろうか。思えば、男子校、女子校、というようなものがこの国には今だに多く存在しているのも、不思議といえば不思議だけど。個人的には、「性教育」はやはり男女一緒に行うこと、相手の身体のことについても、自分の身体のことと同じように学ぶのが良いのじゃないかな、と思う。

  • 10代の時に感じていた性への疑問を益田ミリが女性目線からマンガで、武田砂鉄が男性目線から文章で描く。

    子どもならではの理屈を無視した妄想が繰り広げられていて、「あー、こんなこと考えていたな」と懐かしみながら笑って楽しめる。

    大人とは違う、かわいいレベルの下ネタなのだが、人によっては下品に感じるかもしれないので、本書を読むのもこの先のレビューを読むのも注意。

    1ページ目から、「突然ですが金玉の話です」と始まって驚く。
    「その名の通り金色の玉であるのは間違いない」とか、
    クリスマスツリーのオーナメントのように「中が空洞なのではないか?」と女子中学生は考えていたらしい。
    冷静に考えればおかしいし、人によるだろうとは思うが、女子中学生には男子の身体のことなんてわからない。
    というか実際、男性の私も小学生の頃は「皮膚に隠れているだけで、中には金色の玉があるんだ」と思っていた。

    他にも、「男性器には尿道と射精用の穴があるんだろうけど、縦並びなのか横並びなのか」とか、「皮がむけるって脱皮みたいなものなんじゃないか」とか、現実からかけ離れたところで納得していてかわいらしい。
    私も小学生の時に見たアダルト雑誌で、自分とはかけ離れた姿かたちと機能を目の当たりにして、もしかして「エロ本というのは大人が楽しむためのファンタジーなんじゃないか?」と思っていた。
    ファンタジー、という点に関してはあながち間違っていなかったことが大人になってわかるのだが。

    大人からすると馬鹿らしく思えるかもしれないが、大人の女性でも知らない男の習性って結構あると思う。
    「トイレで小便器に立つとき、なるべく人と隣り合わないようにする」とか、「居眠りした後は諸事情で立ち上がりづらい」とか。

    男から見た女性の身体も似たようなもので、「女性にはおしっこの穴とおしりの穴があって、子どもはお尻から出て来る」と考えていた人は多いのではないだろうか。
    「経血が出て来るときってわかるのかどうか」とか、ほとんどの男は大人になっても知らない。

    睾丸をぶつけた時の痛みとか、生理の痛みとか、互いに絶対理解できないこともある。
    だから、想像で補うしかない。

    でも、友達と集まってAVを見た女子たちが、全員経験がないにもかかわらず、「女の人演技だね」「うん」「演技」と断定できてしまうのはなんだか残酷さを感じてしまった。

  • ほんっっっと男子中高生ってバカだなぁ〜とクスクス笑いつつ、自分の思春期を思い出してはあぁ私もあんまり変わらないか…と苦い思い出を思い出しながら読了。
    益田ミリさんの漫画と武田砂鉄さんのコラムが交互に読めて楽しい一冊。

  • 漫画かわいかった~!わかるようでわからんでもない話。理想論とか目覚める前の話だから夢物語っぽくて、そんな時期もみんなにあったのか~って感じ。私自身なんかいろいろ悟るの早かった方だと思うので。笑

  • 砂鉄さんパートがとにかく苦痛だった。
    砂鉄さんが悪いというわけではなく。男子学生たちに女性軽視とかルッキズムとか何かもういろ〜〜んなアレコレが詰まっていて心底いやになった。
    自分の子供には、性教育、ちゃんとしなくちゃな、と思う。生理のことも、ちゃんと教えよう。女子トイレにある箱のことも、ちゃんと。

  • 初めは全てミリさんのエッセイかと思っていたら、あら男目線?と気付き、エッセイは男性の武田さん、マンガはミリさんでした。
    個人的にはすべてミリさんのマンガかエッセイが良かった。男性の思春期の性的なオモシロ話よりも、同年代の女性の思春期がどうだったかが知りたい。

  • コミックエッセイと普通に文章のエッセイが交互に書かれている。
    コミックエッセイでは著名な方だが、絵の好き好きは様々だろう...。個人的には余り好みではないが、ともすると生々しい話題なので軽過ぎるくらいの現実味の乏しい線画がバランス的に良いのかも知れない。
    女性・男性の交互のエッセイという点でも面白い。特に女性視点は自分には未知なので、「へえ~、そうなんだ!」と思わされる何気ない描写もあったり。
    決して子供向けではなく、大人だからこそ振り返ってみて他人の視点での絵や文章になったものを味わえるのだと思った次第。

  • 「突然ですが、金玉の話です」から始まる。

    情報が枯渇していると、
    そのスキマを埋めるのは圧倒的な想像力だ。
    想像力は探索力を上回る。

    当時、頭をフルに働かせたそのイマジネーション力は
    今現在何かの役に立っているような気がする。
    それが何かはわからないけど。

    検索ですぐにエロ画像やエロ動画に辿り着いてしまう現代では、
    代わりにどうやってその力を育むのだろう。不思議だ。

    ウサギを女子学生のキャラクターに使っているのは、
    「性的好奇心が強い」というメタファーなのだろうか。

  • 自由かつ大胆不敵な性の知識を持っていた10代の頃、同じ教室にいた男子は、女子は、何を考えていたのだろう? 益田ミリが漫画で、武田砂鉄がコラムで、女と男それぞれの立場から妄想と憧れの日々を描く。

    妄想は面白いものだ。

  • 人生

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著者プロフィール

益田ミリ(ますだ・みり)
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。 主な著書に、『ほしいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』(以上、ミシマ社)、『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)、『マリコ、うまくいくよ』(新潮社)、『お茶の時間』(講談社)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『永遠のおでかけ』(毎日新聞出版)など。共著に、絵本『はやくはやくっていわないで』『だいじなだいじなぼくのはこ』『ネコリンピック』『わたしのじてんしゃ』、2コマ漫画『今日のガッちゃん』(以上、平澤一平・絵、ミシマ社)などがある。

「2020年 『今日の人生2 世界がどんなに変わっても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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