365日のほん

著者 :
  • 河出書房新社
3.90
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本棚登録 : 221
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026343

感想・レビュー・書評

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  • ブク友さんのレビューに惹かれて「読みたい」と思ったのが約2年前。
    このたびようやく入手して読了した。
    ほのぼのとした表紙の、365日分のブックガイドである。
    ハンディサイズながらなかなか厚手でぽってりとした重量感。
    四季に合わせて紙色を変えてあるため、閉じた状態の小口も美しい。
    しかし、中身の充実度は予想を上回るものがある。

    東京・荻窪にある「Title(タイトル)」という書店では、一日一冊ウェブサイトで本を紹介しているという。
    店主である辻山さんが新たに本を365冊選びなおし、紹介文とともにまとめたのがこの本だ。
    特筆ものはその紹介文で、短いものは100字程度、長いものでも200文字もない。
    これが驚くほど巧い。
    これだけ興味を惹くように書けるということは、全部読み込んだということだろう。
    カテゴリーは広く、可愛いアイコンのイラストでご案内。
    文学・随筆からはじまり、「自然の本」「漫画」「アート」「旅する本」「ことば、本の本」「考える本」「社会の本」「くらし・生活」「子どものための本」と分かれている。

    スタートの春は3月から。桜色のページだ。
    荒井良二さんの「あさになったのでまどをあけますよ」。おお、名作だわ。
    7月1日の今日は、薄いグリーンの紙で「翻訳できない世界のことば」。
    試しに一年の最後を見てみたらマーガレット・ワイズ・ブラウンの「おやすみなさいおつきさま」だった。なんて素敵な選書。見れば翻訳ものも古典も数多く入っている。
    決して大げさでも何でもなく、これ一冊持っていれば一年間読む本に困らない。
    私はもう、何冊もチェックを入れた。

    「出会ったときが、その人にとっての新刊だ」という言葉があるらしい。
    読書の幅を広げたいと思われる方、次は何を読もうかと迷われる方、これはお役立ちですよ。

    • nejidonさん
      夜型さん、再訪してくださってありがとうございます!
      ああ、「読んでみなきゃわからない。フォレスト・ガンプのチョコレートみたいなもの」とレビ...
      夜型さん、再訪してくださってありがとうございます!
      ああ、「読んでみなきゃわからない。フォレスト・ガンプのチョコレートみたいなもの」とレビューに入れたかったです・笑笑
      「読書の歴史」で思い知りましたが、良書であればあるほど自分の伝える力のなさに打ちひしがれますね。
      「言葉の歳時記」は角川でしたら私のリアル本棚にもあります。
      いいなぁ、ちょっと開いてみたくなりました。

      「著者覚書」の中で見つけた記述です。1895年8月4日生まれ。良い本を手渡すことを使命としていた生涯は、かなり近いものがあるのではと思われます。
      ラングストン・ヒューズも登場して、深い感銘のうちに読み終えました。
      2020/07/02
    • 夜型さん
      『本の歴史』『読書の風景』などの類書のレビューも待ってますね。

      角川のほうは未読です。
      僕が読んでいるのは、金田一先生の新潮文庫から...
      『本の歴史』『読書の風景』などの類書のレビューも待ってますね。

      角川のほうは未読です。
      僕が読んでいるのは、金田一先生の新潮文庫から出ている本です。
      月日になぞらえた言葉に面白いお話が添えられていて読む度に発見がある一冊です。
      論理的なかっちりした文章ではないのですが、噺家のお話を聞いているようで読ませるものがあります。

      偉人は素晴らしいですね。業績を残して。歴史に名を刻んで。そうして後世の我々は存在に気づくんですね。
      2020/07/03
    • nejidonさん
      夜型さん、その新潮文庫版にとても興味があります。
      どんな内容なのか、コメントをいただいていから想像力をあれこれ巡らしております(*^-^*...
      夜型さん、その新潮文庫版にとても興味があります。
      どんな内容なのか、コメントをいただいていから想像力をあれこれ巡らしております(*^-^*)
      「本の歴史」と「読書の風景」は、いまだ巡り合えません。
      私は会いたいのですが、あちらが望まないのかも(笑)
      もう長いこと探す旅に出ているので、そろそろ出会うのかもしれませんね。

      「ルイス・ミショー」を知らなかったのに、店の常連だったというマルコム✕やルイ・アームストロングはよーく知っておりました。
      「きっかけを与えるひと」はいつも、佇まいが静かなんですよね。
      本によって出会うことができて、本当に良かったです。
      2020/07/03
  • だいぶ前に、フォロワーさんたちのレビューを拝読して、どうしても欲しくなり、ネット書店でポチりました。

    気の向いたときにパラパラと読んでいます。

    まず、ルックスがかわいらしい。
    手の平サイズのぼってりしたハードカバーで、約400ページとなかなかに分厚い。手に持つとズシリ。でも、心地よい重さ。

    中身は“性格が異なる四つの本棚を思い浮かべて”春のほん、夏のほん、秋のほん、冬のほん、と分けられており、更にそれぞれの本の紹介にアイコンがつけられて、考えるほん、旅するほん、などと、どんなタイプの本なのかが一目でわかるようになっている。

    このブックガイドの著者は東京の荻窪でTitleという小さな本屋を営む辻山良雄さん。
    200字足らずの、知性とセンスが漂う落ち着いたレビュー。
    嗚呼、読みたい本がまた増える~。

  • 新聞に紹介されていたのを見て取り寄せて貰いました。買ってよかった!手元に置いておきたい!そう思える本。著者はTitleという本屋さんを営まれていて、「毎日のほん」と題してウェブサイトで一日一冊、本を紹介されている。(この本はそれとは別に選びなおされたもの)毎日、本に触れることを繰り返しているうちに、「光って見える本」がわかるようになったとのこと。生まれるべくして生まれた本には、「ずっとこの本を待っていた」という気持ちにさせられるとも。この感覚、本好きの方ならとっても分かるんじゃないかしらん。そんな著者さんが選んだ本たちはどれもずっしり心にきそうなものばかり。難しいとか、堅苦しいとか、ページ数が多いとか、そう意味じゃなくてね。今まで読んだことのない分野も手にとってみたくなる紹介文。ほとんど読んだことのない本ばかり。だからこれから出会えるのが、とっても楽しみになる「365日のほん」

  • コロンとしていて可愛らしいフォルム。ポケットに入りきらないけどポケットサイズ。パステルカラーを基調にしているので、春っぽく心が和みます。

    辻山さんからの素敵な言葉。「出会ったときが、その人にとっての新刊だ」(5ページ)に、心はずませながらページをめくりました。外は爆弾低気圧で大嵐だけど心はポカポカに。読みたい本が増えると困ってしまうけど、あれやこれや…と選ぶその時に、ほんわかとしたしあわせを感じるのでした。

  • 荻窪の小さな書店·Titleの店主が紹介する365冊の本たち。
    文庫本くらいの大きさの小さな本に、1ページにつき1冊分の短い紹介文が綴られています。

    簡潔で、きりっと引き締まった紹介文にやられてしまいました。
    ううう、かっこいい···。
    同じ本を読んでいても、自分には書けない紹介文だ···と、少し悔しくなりました。

    著者は本書にまとめられた以外にも、Webで「毎日の本」と題して紹介文を書いているのだそう。
    毎日続ける、ということは大変なことだと思います。
    人と本をつなげる人の鑑。

    • 円軌道の外さん
      すずめさん、こんにちはー!
      遅くなりましたが、
      たくさんのいいねポチと嬉しいコメントありがとうございました!
      (僕の本棚の『ワカコ酒』...
      すずめさん、こんにちはー!
      遅くなりましたが、
      たくさんのいいねポチと嬉しいコメントありがとうございました!
      (僕の本棚の『ワカコ酒』にもコメント返してるので、暇潰しにでもまた覗いてみてください)

      僕も小さな書店と書評好きだし、
      すずめさんの柔らかで心地いいレビュー読んで
      この本気になりました!

      そして僕も、キリッと引き締まった簡潔な文章に憧れがあるので(笑)、
      この本見て勉強してみたいな~(>_<)
      (本当に簡潔に書いてみたい!)

      2018/02/04
  • 一日に一冊ペースで読み終えた本をどんどん重ねていき、早一年。
    (一年なんてあっという間だなぁ~)
    感慨深く、うず高く積み上げられた本のタワーを眺めながら、フト。
    夏の頃読んだ(あの本を読み返したいぞ。)

    そんな思いに駆られ、ぐらぐら揺れるタワーの真ん中程から(あの本)を引き出そうとする。

    こわ、こわ。倒れる、倒れるって!
    そうだ。365日の本を一冊にしてしまえばいいんだ。

    魔法でも使ったかの様にタワーは一瞬で小さな小さな本になった。
    (愛おしい…)
    そんな本。

  • 365日以上の頁数がありそうwジャンルに分かれて書かれており、春夏秋冬ごとに紙の色が変わっています。凄く個性的な本だけど、著書の方の名前が見たことあるなーと思ったら、やっと分かりました。Titleの店長さんでした。別の本を読んだ時にお店の紹介を読んで行ってみたいと思いました。日付が書かれている事もないので、思いついたところをパッと開いて、今日の教訓にするのも良いかも!

  • 古今の名著、365冊。
    硬軟織り交ぜたラインナップは、あらゆる人の好奇心、読書欲に応えるだろう。
    紹介文がまたいい。時に柔らかく、時に強く。

  • 荻窪で書店を営む著者が、1日1冊、相応しい本を紹介する。
    365冊もあるのに、読んだことのある本、知っている本が数冊しかない。
    さすがプロ、というべきか、選ばれている本のジャンルの多様さ、古い本から新しい本まで、古典から現代ものまで、幅広く取り上げている。

  • 新しい本を探すための参考に読みました。
    漫画や児童書など、かなり幅広く取り上げられていて気になる本リストが増えました。
    四季の分類も斬新で面白かったです。

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著者プロフィール

辻山良雄(著)
1972年兵庫県生まれ。書店「リブロ」勤務を経て、2016年1月、東京・荻窪に本屋と
カフェとギャラリーの店「Title」をオープン。新聞や雑誌などでの書評、カフェや美術館の
ブックセレクションも手掛ける。
著書に『本屋、はじめました』(苦楽堂)、『365日のほん』(河出書房新社)がある。

「2019年 『ことばの生まれる景色』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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