俵万智訳 みだれ髪

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 249
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026886

感想・レビュー・書評

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  • 与謝野晶子の歌を短歌で現代語訳する。
    さすが俵さん、言葉選びのセンスがめちゃくちゃ良い。
    “直訳”というよりもニュアンスを大事にした“超訳”。
    正直、みだれ髪自体読んだことがない。
    仮に原文を読んでいたとしても、こんな激しさを伴う歌集だとは気づけなかっただろうなと思う。

  • 打ちますにしろがねの鞭うつくしき愚かよ泣くか名にうとき羊
    美しいしろがねの鞭で打つように綺麗な言葉で傷つける人

    そのなさけかけますな君罪の子が狂ひのはてを見むと云ひたまへ

  • 与謝野晶子の歌をまとめて読んでみたい、という動機におあつらえ向きの本。俵万智なんて、エモいじゃないですか。
    正直難解な歌も少なくなかったけれど(訳者によるあとがきにもそうある)、頻出する「二十歳」というフレーズがたまらなかった。
    実際、二十歳の頃に読んでいたらもっともっと琴線を掻き鳴らされて苦しいくらいだったと思う。
    創作の着想にも火をつけてくれます。

  • 中村佑介のイラストの装丁で手に取ったが面白かった。
    与謝野晶子が情熱的で恋をし続けてた人だと知った。
    短歌を短歌で現代語訳するのがさすがだと思う。

  • 与謝野晶子『みだれ髪』の俵万智訳

    恋の歌人が、先輩の恋の歌人の歌について
    「意味を理解してもらうための訳」というより、
    「晶子の短歌の匂いを感じてもらう訳」を目指したもの
    (あとがきより)

    教科書で紹介されている超有名な歌以外は
    ほぼ理解できない『みだれ髪』だけれど
    俵万智訳(チョコレート語訳)の方は
    格段に分かりやすい。

    そもそも、
    単語の意味や文法の説明を重ねて現代語訳にした時
    晶子の短歌の匂いはすっかりなくなっている、
    「こんなんだったら、意味もわからず口ずさんでいる方が、よっぽどマシ」
    意味なんて、いつかふっとわかる時がくる。
    それでいい。という(あとがきより)

    そう思いつつ、チョコレート語訳を読む。
    いつかこの歌の意味がわかるのだろう。。
    その後に、晶子の歌の意味も分かるかもしれない

  • 装丁も良いし俵万智ファンなので★5

  • 短歌を短歌で訳す。すごい。

  • ロマンチック

  • <和>君待ちて暮れゆく春の宵ごころ琴に重なる乱れ乱れ髪
    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/
    図書館・請求記号 911.16/Ta97/10/

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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