海苔と卵と朝めし: 食いしん坊エッセイ傑作選

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 633
感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309027654

感想・レビュー・書評

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  • これまでに発表されているエッセイから食に関するものを選んで編まれているエッセイ集、プラス寺内貫太郎一家から著者が小説化した短編も入っているもの。章立てされていて
    ・思い出の食卓
    ・ウチの手料理
    ・お気に入り
    ・性分
    ・日々の味
    ・旅の愉しみ
    +寺内貫太郎一家短編
    となっている。何も考えずにひと通り読む。食べ物の話をしていながらその頃の暮らし、情景が目の前に浮かんでくる。取り分け人物のエピソードからどういう人物であったのかまでが感じ取れる。もちろんそれだけではなくてこの本の主題である食べ物もそのもの自体を知らなくともおいしいそうで食べてみたいとそそられる。
    寺内貫太郎一家の短編は、私は昭和のホームドラマの代名詞でよく懐かしの番組で(出演者の紹介などで)取り上げられる一部分しか知らなかったので小林亜星と西城秀樹が派手にやりあったり樹木希林がおばあちゃん役をやったりするイメージしかなかったのだけれど、こういった細やかな筋の上に成り立っていたのかと新鮮だった。

  • サブタイトルに食いしん坊エッセー傑作選とありますように、食べ物にまつわる話が集められています。
    子供のころのおやつ、朝ごはんの様子、遠足のお弁当、大人になってからの食べ歩き、などなど。
    確かにどこかで以前読んだ記憶のあるのやら、まったく初めて読むのやら(後ろの所収、初出一覧を見たら、すべて読んだものばかりなので、そんなことはないのですが)
    やっぱり向田さんは食いしん坊だなぁ、
    何度もどこかで目にしているけれど、覚書のため。
    ☆若布の油いため。
    ☆豚鍋(豚肉とほうれん草だけの鍋)
    ☆トマトの青じそサラダ(ごま油と醤油と酢のドレッシング)
    お取り寄せ
    「吉野拾遺(よしのしゅうい)」
    奈良、松屋本店尾上
    「鶯宿梅(おうしゅくばい)」
    北九州小倉で店名は記載なし。
    お店編
    「小川軒」オードブルと薄焼きステーキ
    「天茂」天丼 赤坂
    「弥助」和食 渋谷
    「藪そば」神田
    「ラ・アリタリア」イタリアン? 代官山通・九段上に支店「ラ・コロンバ」
    「キッチン飛騨」高山
    「幸泉」欧風あられ・世田谷

    外国まではなかなか行けませんが、いつか行ってみたいものです。

  • 日経新聞で「食のエッセイ」のNo.1として
    紹介されていたので読んでみました。

    なるほど、時代は昭和中頃が中心であり、
    かなり古いですが、それゆえ多くの人の思い
    出につながっているのでしょう。

    巻末に寺内貫太郎一家の話が載っていまし
    た。

    小林亜星氏も樹木希林さんも亡くなり、そ
    して西城秀樹さんも、すでにいないのだな
    あ。

    遥か遠くなってしまった昭和の生活を思い
    ふける一冊です。

  • 食べるモノ、コトへの執着が面白い。

    ただ、『食』べるコトに焦点を当ててるのではなく、戦後といった時代、人の交わり、沖縄戦の歴史、地域のこれまでの歩みも共に描かれていて、その食を担ってきた人々も包み込むように描いていて、読んでて気持ちよく、また筆者の貪欲さが面白い。

    所々、その時代背景とセットで泣けてくる。
    すぐ側で、熱い思いを聞いているような爽快感もある。

  • 今は亡き向田さんの食べ物に関するエッセイをまとめたもの。
    昭和の時代が感じられる内容ですが、向田さんの言葉遣いも、昭和の香りがして素敵です。もうこんなに洒落た文章のエッセイを読むことはなかなかできないでしょうね。
    「ままや」はいろいろな人たちが集まって、それぞれの好みの料理を味わっていました。料理とは、ありふれた素材をいかに組み合わせるかという妙であることが、向田さんの発見であり、喜びでもあるようです。そのことが、向田さんの嗜好にも関わっいて、「海苔と卵」という素材も、エッセイの中では特段の位置を与えられています。

  • 2019/05/09

  • 質と品と愛らしさがある文章

  • 以前に読んでいた!

  • 女優の見村さんおすすめ
    図書館
    今月発売と言われてもいいくらい生き生きとした文章で、ぐんぐん引き込まれた
    好奇心旺盛で楽しいお人柄
    黒柳さんと友達というのも納得

  • 向田邦子さんのエッセイから食べ物に関する床だけをまとめて一冊にしたもの。もう忘れているものも多いが、読み返すほどではないというところで、こうしたアンソロジーにすると新鮮に読めて楽しい。本人も言っているが食に関しては貪欲な人なので、読んでいても楽しい。料理本的なもの、旅先での料理、それも世界の、思い出の中の料理などいろんな切り口で料理を語っている。

    今を肯定的に受け止め丁寧に生きていく姿勢には背筋が伸びる。昔、向田邦子エッセイを熱心に読んでいたことを思い出す。

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。放送作家としてラジオ・テレビで活躍。「だいこんの花」「寺内貫太郎一家」等。80年に短篇小説「思い出トランプ」で直木賞を受賞したが、81年飛行機事故で急逝。著書に『父の詫び状』等。

「2022年 『家業とちゃぶ台』 で使われていた紹介文から引用しています。」

向田邦子の作品

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