ぼくはきっとやさしい

著者 :
  • 河出書房新社
2.66
  • (2)
  • (2)
  • (11)
  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 85
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309027845

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 大学生男子のストーリーだが、読んでいて中学生か?と思うような幼さを感じた。
    母親からも「男メンヘラ」って言われてるけれど、こんなに簡単に誰かを好きになって勝手に思い上がって勝手に失望してって、そういうのメンヘラとは違う気がする。
    必要以上のひらがなの乱用には不快感しか抱けない。
    デビュー作「青が破れる」はすごく良かったのに、町屋良平さんこういう方向性でいくことにしたんだろうか……。
    ゴロウデラックスに出演されたとき、執筆はお風呂で、スマホのメモ帳に書いてます。って言ってたのが印象的で、これもそんな風に書いたんかなーと読みながらどうでもいいことばかりチラついた。

  • 大学で付き合った冬美にはすぐフラれ、インド旅行でいい感じになったセリナにも早々に逃げられ、就職してまともになったかと思えば弟の婚約者に告白して弟から絶縁され、母親からも見放される男。友人は大学時代の親友ひとり。勤務していた出版社が潰れるが、正式な雇用契約をしていなかった彼は雇用保険のことなんてわからず、バッティングセンターに通うニートになる。何か悟ったようなフリばかりしている彼に未来はないのかもしれない。

    --------------------------------------

    やさしいとかピュアとか、ポジティブに表現することもできる。物語のなかで彼は自分がやさしいと思っていた。
    メンヘラやウジ虫、というふうにネガティブな呼び方もできる。物語の終盤、彼は母親にメンヘラと言われていた。

    彼はやさしいわけじゃない。メンヘラなわけでもない。ただただ、自分がない人間だっただけ。
    好きな女の子が出来れば、その子に依存し、相手の存在が自分の全てであるかのように錯覚し、自分の過去もすべて受けて入れてもらおうとする。まさに他力本願人間。

    自分から行動しないで相手からのアクションを待つ姿勢は”やさしさ”ではない。
    相手に依存しているのに何かあるたびに悟ったような気持ちになって、高尚な気分に酔っている彼はメンヘラにすらなりきれない。水に落とされたとか自分から落ちたとかそんなことはどっちだっていいんだよ。アイデンティティが無さすぎるぜ。

    何も出来ないくせに、何かを期待して、何かを悟ったようなフリをしている。そう、彼は何もしていない。最初から最後までずっと。
    一周回ってすごい物語だった。

  • 男メンヘラ失恋譚
    ナッシングをやさしいと表現するのは自己への甘さの警鐘?

  • 最近、こういう主人公みたいなやつが増えている気がする・・・。付き合いづらくてめんどうくさい。現実にいたらこいつにも周りで付き合ってあげているやつにもイライラしてしまいそう。

    どういった思いで、こういうひとを主人公にしたんだろう。

  • 実母からもメンヘラと言われる岳文。恋をして恋をして、その先は?

    うーん、きっと題名のように優しいんだな、優しすぎ? 優しさとか弱さとか伝わってきました。町屋さんの本を読んでいると、この本もそうだけれど、若いな〜って感じる。若いならではの感情、空気。自分が若くなく年取っているということなんだろうけど。表現とか嫌いでないのでこれからどういう内容を描いていくか興味津々といったところ。今回は、前半の恋をしているところ、良かったね、表現とか。

  • 自分が成人する前のは確か、こんな無力感を味わってたなあとしみじみ、、
    主人公が立ち上がるのを応援したくなった

  • ちょっと一回読んだだけじゃわかるところよりもわからないところの方が多かった。

  • 内向的でどうしようもない男の話
    過去の自分を思い出すようで

    いかにも芥川賞作家的な文章
    意図的に漢字を使わないのは
    主人公の未熟さを表しているのか
    単に発達障害的なものを表現しているだけなのか

  • ‪芥川賞から間髪入れずに新作。でも初出は2017年だから受賞後第一作というわけではないのか。本作も生きる実感を求める男の話。繰り返し出てくる食べ物や水は生のモチーフ?書くという行為の描写も著者によるメタな自己言及のようで面白い。ただ、主人公がなかなか気持ち悪い性格なので感情移入は難しかったw‬

  • 優しいとは違うんじゃないかな

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

町屋 良平(まちや りょうへい)
1983年、東京都生まれの小説家。「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞してデビューし、同作で第30回三島由紀夫賞候補に選ばれる。2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補に選ばれ、続く「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞候補になった。

ぼくはきっとやさしいのその他の作品

ぼくはきっとやさしい Kindle版 ぼくはきっとやさしい 町屋良平

町屋良平の作品

ツイートする