虹いろ図書館のへびおとこ (5分シリーズ+)

著者 :
  • 河出書房新社
4.14
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本棚登録 : 628
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309028385

感想・レビュー・書評

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  • 所謂YA向けの本かな?小学校高学年くらいから楽しめる本だと思います。

    数年前の夏休みの終わり頃、どこかの図書館が「学校に行きたく無い子は図書館に来てください」とメッセージを出したことがニュースになったのを思い出しました。
    学校に行けず、それを家族にも言えない子供たちのこんな風な避難場所が、どの町にもあると良いよねえ。

    物語はYA世代向けの良質なブックガイドにもなっています。
    私もこれを読みながら、また読みたい本が増えました。


  • お父さんの都合で転校生になり、お母さんも入院中。クラスのお姫様タイプに些細な事で嫌われ、図書館に通うようなり…。担任やかおり姫、その親など、展開に児童書らしさはあるが「小学生の時の気持ちってこうだよなぁ」と思う。逃げ場所があるって救いだし、見た目で判断する人は多い。強くなるのは本当に勇気がいる。素敵な小説だった。スタビンズ君との再会!すっかり素直な好青年になっちゃってーー。

  • 家庭環境の激変&ひっこし転校のあげく学校にいけなくなってしまった小6の主人公がいよいよ追い詰められ、登校するふりをして図書館通いを始める。そこにいても怪しまれない(見て見ぬ振りをしてもらえる)安全な居場所で、勉強したり考え事をしたり本を読んだり…そして少しずつ職員さんや思いがけない仲間と知り合っていく。
    図書館や本が大好きな子なら、館内の描写や登場するタイトルににまにましてしまいそう。そうではない子にも、図書館や本のすてきなところに気がついてもらえるかな? そう、できることならいつまでも漬かっていたい温泉、終わってほしくない物語のようなものなのだけれど…主人公のつらい現実は主人公にそれを発見させつつ、そこに安住させてはくれない。図書館でつちかわれた人との絆や読書から知識とエネルギーを得て、後半はたたみかけるように話が大きく動き出し、ぐっと引き込まれて一気に読み終えてしまった。
    小学校高学年あたりから読める児童書だけれど、大人が読むにも耐える中身が詰まっている。まず、作者が現役の図書館司書ということもあり、図書館をめぐる現実(図書館の自由、民間委託など)がていねいに盛り込まれているのがいい。その他にも学校をめぐる問題や多様性・個性の尊重と偏見といったいまや大人も子どもも避けて通れない身近な問題がもりこまれていて、読みながら知識を得ていろいろ考えられる。なるべくたくさんのひとに出会って(そして救われて)ほしいと願わずにはいられない作品。
    そしてなにより、物語に登場するなつかしい絵本や児童書のタイトルの数々…カバー挿絵や巻末などにもうれしい大サービス。本のタイトルは巻末にリストとしてまとまっているので、興味が出たら探して読むこともできる。とりあえず少年筆耕の登場する『クオレ』をひさびさに読みたくなって夜中に市立図書館に予約を入れた。赤木かん子さんの「Little Selectionsあなたのための小さな物語」シリーズも、たしか一冊ぐらい借りて読んだことがあったと思うけれど、いろいろ読んでみたくなった(しかし市立図書館には全シリーズ揃ってはいないみたいだ…)。

    追記)
    12月4日、中3次女一気読み。読みやすく、「かがみの孤城」に似ておもしろかった、こんな図書館が近くにあったらなぁという感想。

  • ほのぼのとした読後感。全ての子供に携わる人、教師の必読書にしてほしい。「人ってのは怖がりな動物だ。‥中略‥だから人は時々相手のことをいやがったり、強がって意地悪したりしてしまうのかもね」図書館のイヌガミさんの言葉が身に染みる。

  •  評判を聞いて手に取る。児童文学とのことで、最初の数ページはひらがな交じりの文章にひっかかりを覚えるが、すぐにそんなことは忘れてしまうくらいに引き込まれる。
     子供だけの物語ではなくて、自分の物語だと感じる。主人公のほのかの痛みや苦しみが実感できる。そうして、大人であるがゆえに敵となる人々の背景も考えてしまう。

     子供のころ、いじめられていたことがあって、その時に私はずっと本を読んでいた。そのころに私のそばにもこんな図書館があったら、今の自分はもっとずっと楽だったような気がする。読み終えて著者の経歴を見ると、なるほど、となる。
     つらさとわくわくと冒険と、確かにとても面白い児童文学だった。
     次の作品も楽しみ。

  • 学校に行くのをやめて図書館に通い出したほのか。
    たくさんの出会いがあって、楽しいことを選べるってことがだんだん分かってくる。
    知れば知るほど、心と世界は豊かになった。
    人の中に何かが芽生える瞬間がたくさん、たくさん。
    愛おしい初めてがたくさん、たくさん。‬

    図書館や本が主役じゃなくてそれらに触れて成長していく女の子がしっかり主役で、児童文学、青春小説、ヤングアダルト、呼び名は色々あるだろうけどほんと素晴らしかった。特に中盤は無敵。ラストシーンも美しかったなあ。
    いつか終わる、いつか離れる、だけど残るのは懐かしさだけじゃない。ずっと初めての気持ちで。

  • 中学生の頃、ほぼほぼ図書館に入り浸っていた当時の自分に読ませたい。心が掬い上げられる物語。
    読了後目に入る装丁に泪。タイトル文字もぴったりくる。

  • 爽やかな読後感。
    いじめっこを保健室で成敗する場面は秀逸。

  • イヌガミさんがいい人過ぎる、こんな人がいてよかったなあ。図書館や本が出てくる、最後はよかったとホッとする。

  • エブリスタの中で1番好きな作家さん。大幅な加筆修正があり、満足。書籍を買ってよかったなあと。少女の成長物語なので、いじめっ子への制裁とかスカッとみたいな話ではない。

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著者プロフィール

作家

「2021年 『図書室の奥は秘密の相談室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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