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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784309030166
みんなの感想まとめ
異国での生活がもたらす価値観の変化を描いたこの作品は、14歳から17歳までの著者の手記を通じて、インドでの経験がいかに彼女の感受性を豊かにしたかを示しています。父親の転勤で突然インドに移り住むことにな...
感想・レビュー・書評
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『JK、インドで常識ぶっ壊される』という題名から、私がイメージしたものは、すぐにぶっ壊された。
インドに引っ越すことになって不安と困惑でいっぱいだった14歳から、コロナで志を挫かれる17歳までの手記。
私は学生時代に1ヶ月半ヨーロッパを旅したことがある。リュックを背負って。その体験は旅行者のものであり常識が覆るものではなかった。街には音楽があふれ、レコードもコンサートチケットも安く手に入った。中世を感じる街並みや文化に憧れこそ感じたが、価値観がひっくり返る衝撃はなかった。
インド。JKの瑞々しい感受性でとらえたインドは、知識に息を吹き込んでくれた。
はだ色についての疑問をもち、スラムのトイレや水事情を目の当たりにして彼女の価値観はゆらぎ変容していく。何よりすてきなのは、JKの自分にできることを探し、ボランティアのかたちを見つけていったこと。髪を切らないシーク教の友人にトリートメントする場面も、クロスカントリーを始め、猿やコブラとでくわしたエピソードも面白い。
その三年間で、自分のしたかったことが頓挫したとしても、無力感なんて感じる必要はない。自分ができることを探り、実践することが貴重なのだ。
十代だからできることがある。青くたっていい。私なんか歳を重ねてもまだまだ青い。
眩しかった。インドのプラス面も負の側面も全部受け止める彼女は限りなく眩しい。
私もがんばらなくちゃね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読後は本書、著者、インドのイメージが一変。センシティブな内容も等身大で表現されていて、重すぎないのにしっかり刺さる。これでもきっと、知ることができたのは、ほんの×100一部なんだろうなぁ。
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「清も汚も一緒くたになった国、それがインドや」
インド通だった祖父が昔よく言っていた。
父親の仕事の都合でインドに引っ越ししたJKはるかの、14歳から17歳までの記録。
それぞれご家庭の事情はあるだろうが、家族帯同でインドへ…というのは珍しいケースだなと思った。それも多感な女子中学生を連れて…。(今ドキ、そうでもないのかもだけど)
「都市部に住むカップルが、集団リンチに遭った」という数年前のニュースにショックを受け、在印日本人を不憫に思っていた。だから出発前、著者と親しかった人々が彼女を気遣ったのも無理はないだろう。(あまりに気遣いの言葉が多いことに彼女が戸惑ったのも)
だが、10代…それもJKという瑞々しい&キラキラの感性で書かれた、駐インド記というのも珍しい。
実際、シーク教徒(いわゆるカイゼル髭とターバンの人たち)が使用しているアメピンに親近感を持ったり(アメピンはJKのマストアイテムですからね)、ドーサ(クレープ状の料理)の種類におったまげて、竹下通りのクレープ屋さんを連想しちゃったりと、確かにJKにしか書けないことばかり…。
現地でできた親友とのお泊まり会では、日本のトリートメントを使って美容院ごっこ…なんて、めちゃ楽しそうなこともしていたし!
「出版甲子園」でグランプリ受賞を果たしただけあって、文章もシンプルに上手い。「文学的な流麗さ」よりも、「新鮮で活きが良い」って言う方が伝わるかも。
特に何かの例えや事例の持ち出し方が唸るほどに秀でていて、これから読む方には「タイトルと表紙のチャラさ(?)に騙されるなかれ!」と警告しておきたいほど。「エスプレッソ色」の肌をしたハウスキーピングのおじさんがスピーディーに清掃をされていたのを、「エスプレッソ」の語源である”Express”とかけていたのには、震えたな…。
こんなに教養と説得力の強い文章を書いてのけるとは、さてはお主…ただのJKではないな?(失礼)
もっと褒めちぎりたいのが、観察眼の鋭さ。
まだお若いから目に入る全てが新鮮に映り、記憶のメモリにも残りやすいのは否めない。だが出発前はインドについて知識が乏しかったのに、空港からデリーに向かっている時点で、文章の情報量が凄いことになっている…!「日記に書き残していたのかな?」と、勘繰ってしまうくらい。
カースト上層・下層民の職種や肌のトーンの違いを、到着初日と2日目で見抜いていたのがさすがだった。
インド社会で優遇されがちな「肌のトーンが明るい人」に憧れを抱く友人。お雇い料理人や運転手に対する自分の立場への戸惑い。自分たちのすぐ隣で生命の危機に晒されているストリートやスラムの子供たち。
日本で華のJKライフを謳歌していれば、絶対出会えなかった人々。体験し得なかった心の動き。極め付けのロックダウンで、彼女は「本書の執筆」という海へと漕ぎ出した。
清も汚も、良いも悪いもが入り混じり、それらがJKはるかのアオハルとなり血肉となった。
インドを離れて早や3年。そろそろ混沌と、その中に煌めく希望が恋しくなっているのではなかろうか。 -
父親の転勤でいきなりインドに放り込まれたJKの滞在期。
価値観や生活様式が全く違うインドに戸惑いながら適合していく様子が綴られている。
インドの生活の光景が臨場感あふれて色彩豊かに描かれていて、まるで目前にあるよう鮮やかにイメージされる。
熊谷はるかさん、文才があるし、実年齢に比べてだいぶ精神年齢も高そう。
逆に言うと、JKのイメージからはかなりかけ離れた大人びた文章だ。
インド滞在の終盤ではるかさんは、インドで出会った「自動奴隷」に対し強い問題意識を持ち、こどもの権利の保護のため何かmy bitを運ばなきゃ!って思う。
心動かされた。
何かなんでもいいからできることを。
そして、そのことに責任をもつ。
混沌の中にも希望はあるのだから。 -
父親の転勤でインド暮らしを始めた女子高生のノンフィクション海外滞在記録。
文化や習慣、食事などすべてが日本と違い、身分制度も残るインドの現状に度肝を抜かれた。
等身大の高校生が書いた、青春真っ只中の多感な感情でみたインドは、彼女の今後の人生に多大な影響を与えたと思う。
やっぱ、島国の日本人も世界に沢山でて色いろ学んだほーがよさそうだ。日本に居たら気づけない事はたくさん有る。
スラム街から一緒にデモ行進するなど、社会問題をいろいろ考えさせてもらった。
出版甲子園グランプリ作品で若者が書いた、海外滞在ルポの傑作だ。 -
タイトルだけ見て、JKが修学旅行でインドに行ってきた体験談なのかと思ってた
実際は父親の転勤に伴って移住した14〜17歳の約3年間の話でした
でもこの先入観からもインドってその国名から住むことを連想しないぐらいには身近な国じゃないんだよな、と。
引っ越しを告げた時の同級生の反応のところを読みながらそう思いました
ちなみに私のインドの3大イメージは「カレー」、「治安悪い」、「やたら踊る」
そんなイメージが覆る1冊で、エンタメのような面白さとインドが抱える社会問題も両方知れました
14〜17歳のインドで過ごした経験を18歳のはるかさんが書いているのですが、文章から伝わってくる感性と思考力から、彼女はとても賢くて聡い子なんだろうなと思いました
インドの闇の側面(カースト制度や貧困、物乞いの子ども達)を見て年相応にショックを受けているのに、その気持ちに蓋をせずその後悶々と考える
そんなところから、この本はインド本としてだけでなくはるかさん自身の人柄も魅力のひとつになっていると思ってます
そしてはるなさん、インドの現状を知らせることが自分にできることだと思い立ち、それなら本だ→出版甲子園に応募→最年少で優勝→出版
行動力がすごすぎて…
つい気になってしまう面白いタイトルと、それこそJKなど女子が好むポップで可愛らしい装丁
インドとは程遠い人達が手に取りやすくなる本に仕上がっていて、はるかさんのインドの周知という目標をさらに後押ししてるよなあと思います
内容の面白さとはるかさんの想いも相まって、人に勧めたい本です!
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いきなり質問です!
インドと聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
食事はカレー、人口が多い、数学がすごい、牛肉を食べない、貧困がすごい…、などなど
(わたしの勝手なイメージです)
みなさんが思い浮かべているイメージと実際のインドはどのくらい似ているのだろうか…
日本での普通はインドでは普通ではないかも…、日本での常識はもしかしたらインドでは非常識かも…
本作は著者の熊谷さんのインド滞在記
JKが感じるリアルなインドを読んでみよう〜♪-
ターバンは男性だけなんですね!
それでYouTubeで巻き方を確認しました。長い髪の毛の方ではなかったのですが、くるくる〜と鏡も見ずにあっと...ターバンは男性だけなんですね!
それでYouTubeで巻き方を確認しました。長い髪の毛の方ではなかったのですが、くるくる〜と鏡も見ずにあっという間に形作っていき、カッコイイなと思いましたჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)2023/06/02 -
シーク教とターバンについて私も色々検索しちゃいました_φ(・_・
ターバンは自宅以外では外してはいけないけど、外で事故にあった少年をターバン...シーク教とターバンについて私も色々検索しちゃいました_φ(・_・
ターバンは自宅以外では外してはいけないけど、外で事故にあった少年をターバンを外して助けたお話や、ターバンの巻き方のYouTube!クルクルっとかっこいいですね( ✌︎'ω')✌︎
今日お風呂上がりに私もタオルでターバンやってみます!笑
あと、インドに住んでるインド人は、日本人は忍者やちょんまげ、毎日お寿司食べてるというイメージを持ってる方が多いそうですʕʘ‿ʘʔ2023/06/03 -
日本でも密かにターバンブームがやって来るかもw
日本=忍者、ちょんまげはあるあるかもしれませんねw
どこの国も勝手なイメージを持たれていま...日本でも密かにターバンブームがやって来るかもw
日本=忍者、ちょんまげはあるあるかもしれませんねw
どこの国も勝手なイメージを持たれていますね2023/06/03
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料理が上手で
英語も堪能なメイドさんが
分数を理解できない
教育が意識的に受けられないことの
溝にふと気が付くなど
リアルな体験
まずは自分の身近なところから
学校生活や食事を通じて
見識を広げていき
後半は 思わぬきっかけから
社会派な活動を広げていくことになります -
ただの紀行本、外国生活ブックだと思って読んだら、いい意味で裏切られました。
とにかく深かった。紀行文みたいな軽く観光地紹介~みたいな内容ではなく、インドの実態を日本人の女子高校生という立場から冷静に見て、自らはどうすべきなのか考え、動き出した素晴らしい一冊でした。
インドはカースト制のなごりが未だに根強く残っていて身分差が大きい。あれだけの人口を抱えて、貧富の差が大きい。そうなると、家のない人間がたくさんいる。子供においても然り。日本の煌びやかな生活やトレンドを羨ましく思いながら、運転手つきの車で送迎してもらいながら高校に通う。その車の窓を物乞いの子供がコツコツとたたいてくる。
そういう生活のなかで、作者が思ったことが、ありのまま書かれていました。
気付きの多い一冊でした。
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だいぶ前から図書館予約サイト内の自分の『今度読みたい本一覧』に入れておいた本。
やっと借りて読んでみた。
読み始めて、まずこの方の文章力が素晴らしくて驚いた。
お母さんも行動力のある方のようだ。
本書の半分あたりまで来てやっと、日本に残ったお兄さんの存在が出てきて、4人家族だとわかった。
読み終わってから「出版甲子園」とはなんぞや?と思って調べた。
早稲田大学のサークルが主催しているとのこと。
作品を書いて応募するのではなく「企画書」を提出し、出版社の目に止まれば出版、というものだと知った。
お父さんの転勤先が欧米ではなく「インド」であったことが出版に至ったことは間違いないだろう。
だって、あまりにも私達が知らない国だったのだから。
もし池上彰さんが1冊「インド」について書かれたとしたら、全く違う1冊となることだろう。
女子高生が暮らして体験して感じて書いた「インド」を読ませてもらえたことは、とても良かった。
読んで良かった。 -
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当時のタイムリーで最も新鮮なインド情勢を、
女子高生らしい鋭敏な五感を駆使して
色とりどりに綴っている。
その筆致は大人顔負けで、もし私が同じようにインド帯同を経験したとしても、ここまで鮮明に描写することはできなかっただろうと思う。
それぐらい、熊谷はるかさんのアンテナの鋭さと、探究心の強さが感じられた。
おそらく彼女のご家庭は一般的に『恵まれた』環境にあり、インドの痛烈な『カースト制度』や『ストリートチルドレン』の現状とは程遠い。
彼女も作中で、
「この国で起きていること、と呑み込むにはあまりに自分から遠すぎて、ただ聞くことしかできない。目の前の彼女の話に「こわい」と思うその感情があまりに客観的で、テレビニュースで聞く物騒な事件に一視聴者としてこわがるのと何ら変わりがなかった」
と語っている。
「こわい」と思うその感情かあまりに客観的だ、
という文章にハッとさせられた。
まだその時点では他人事に過ぎないのだと。
ただここで筆者が強いのは、
通っているインターナショナルスクール内の交流に留まらず(校内の世界が氷山の一角に過ぎないことを常に理解している)、クラブ活動を通して校外の同世代と触れ合う機会を自身の意志で掴み取っているところ。
コロナ禍になり志半ばで帰国せざるを得ず、
不甲斐なさに悔しむ筆者の最後のページが
最も印象的だった。
「ただ、来て、帰る自分がひどく無責任に、残酷に思えた。思い出なんていうお土産だけを増やして、結局わたしだけ「豊か」になって、帰っていく。なにも変えられず、自分だけ変わって、満足?
そう一秒でも長く、自分に言い聞かせていたいのに、この車窓から見えるインドの景色を心
に焼き付けていたいのに、視界をさえぎって溢れる涙が邪魔だった。
この涙を、ここに流していってはいけない、と思った。三年前に潜り、何度も呑まれてきた
インドというこの河に。
なぜなら、涙が、しょっぱかったから。
三年間の末に、はじめてインドを想ってこぼれる涙は、もう、この河の味ではなかった。
いま、わたしは河口に立ち、淡水から海水へと移るのだ。
「変えられなかった」というしょっぱさを、くやしさを、連れて。
「変える」方法を探すために、この河の流れに背を押されて。
インドという河から、いま、海へと航る」 -
JKが実際にインドへ本当に行ってきっとぶっ飛んだんだ経験だったんだろうなー(エッセイ)
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題名にある「常識」とは、作者自身の常識のことであり、もちろん、この本の読者の常識ではない。
親の転勤についていき、インドで暮らすことになった女子高生(インターナショナルスクールだけど)が書いたエッセイ。書籍化すべく「第16回出版甲子園」に応募し、大会史上初となる高校生でのグランプリ受賞’(それ以前は大学生)した。
JKのあざとさが垣間見える(?)からか、あまり好きになれなかった。ただ、後半部分のインドのストリートチルドレンの状況を知るにつれて、日本のノンキナJKを脱却したあたりは好感が持てる。 -
父親の転勤でインドに滞在することになったJKのインド滞在記。
インドに行くと価値観、人生観がかわると言いますよね。
大学時代、海外旅行好きの人や一目置かれたい(んだろうと思っていた、私が)人が訪れていました。
この本を読みながら、自分の恵まれた環境、生活、ボケちゃうほどの日本の平和、識字率、過熱するほどの都市部の中学受験事情を思わずにはいられません。
なるほど、読書でこうなのだから、自分の目や肌で触れる人はとんでもない衝撃を受けるのだろう。
JK時代の多感な時期に感じていることと、読み手の前にインドの砂埃やマーケット、ターバンのおじさん、カレーを映してしまう文章のおかげで、追体験しているかのようだった。
私は何のために勉強したのか、何のために子供に教育の機会を与えようとしているのか。
ポケモンフレンダをやる息子の後ろで、このゲーセン暑いなと不満を感つつ、読書しながら考える。
考えなくてもすむこと、知らなくてもすむことがたくさんある私の人生と、インドのスラムやストリートの子どもたちは何がどう因果して、こうも違うのだろう。
幸福の基準は人それぞれだけど、この恵まれた人生を享受するだけの価値が私にあるのだろうか。
私の一滴は、あるのだろうか。世界の子どもたち、日本の子どもたちに届いているのだろうか。 -
自分も高校生のときフィリピンに滞在した際、作者と似たような思いを持った(信号待ちで車の窓をノックするストリートチルドレンへの思い、お手伝いさんへの思い)しかし、作者は私と違って3年ほど長期滞在し、英語で会話し、現地の学校へ通っている。また、恵まれた日本のなかでも恵まれている人だと思った。そこら辺の違いが、本を一冊書けるだけの思考の深さに繋がっている。作者は恐らくこれから、人のためにいろんな活動をしていくのだろう。10年後辺りにまた本を出してほしいと思った。
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えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された...えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された部分を削除して書き直しました。ご了承ください。
現在のブクログの担当者は、この10年間、私がどれほどブクログの普及に貢献してきたか知らないらしいです。
まあ、makopapa77で検索すれば、私の真の姿が半分ほど分かりますが。
私のレビューに対して“いいね”ありがとうございました。
レビューも拝読せて頂きました。今後のレビュー楽しみにしております。
私は数年前、ひらすらブクログにレビューを書き続ける毎日を続けていたのですが、仕事が忙しくなり、最近は殆ど本も読めず、レビューも全く書いていません。そのうち、また面白いレビューを書くつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。2022/10/13
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ちょっとリズミカルなタイトルは、強く、かつ大変さと成長も想像できて、ブクログで見つけた時に、するっと頭に入り込んできました。
「出版甲子園」グランプリ受賞作品。
高校生では史上初だそう。
もとから文才もあるのでしょうが、沢木耕太郎さんが出てくるあたり、お家の本棚の本を手に取る人なのかな、と思いました。
ボキャブラリー豊富だし、とてもしっかりした文章です。
肌の色、食文化、街の風景、スラム街。
全身をアンテナにして、見聞きした事に関心を持ち、考え、行動する。
思春期の柔軟さやキラキラを感じつつ、楽しく、読み応えのある一冊でした。
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「出版甲子園」でグランプリを獲得した、現役女子高生(当時)の熊谷はるかさんによるインド滞在エッセー。お父様の転勤(インド駐在)に伴い、日本でのきらびやかなJK生活ではなく、インドで多感な10代の3年間を過ごすことになった。
ありえないことが毎日発生するという「Incredible India」を面白おかしく描いているが、後半になると次第に真剣な文体モードに。スラムで暮らす同世代の子供達や貧困問題、新型コロナウイルスの流行による深刻な事態をストレートに描いている。
「ぴえん超えてぱおん超えて真顔」という名言がインプットされた。
駐在員の家で雇われている家政婦のブミちゃんや、運転手のモハンの人生に向きあい真剣に考えるくだりもあった。我々大人が「(雇人は)そういうもの」という固定観念で流してしまうような一瞬一瞬に立ち止まり、向き合っている。特に、陽気なモハンが娘を大事に育て上げているエピソードに胸を打たれた。
私にとっての「ハチドリの一滴」は何だろうか。不自由のない人生を生きてきた身として、何のために・誰のために生きるのか、筆者と同じ目線で考え直してみたい。 -
著者は当時中学3年生。
親の仕事の都合で海外へ。
アメリカかなヨーロッパかな、ワクワクしながら引っ越しの日を待ち望んでいたのに、まさかのインド。
想定していなかった国が出てきて当惑する…。
インドへ実際に行ったからこそ得られた気づき、鋭い洞察。
貧困の実情、日本とは全く異なった価値観や文化。
感じたことを素直に若々しく、言語化されている。
当時10代とは思えない感性に脱帽。
今までインドの生活なんて全く考えたこともなかった自分にとって新鮮な視点を与えてくれた一冊。 -
インドというと、ターバンを巻いたおじさんがカレーを食べているイメージが強いですが、「ターバンおじさん実はレアキャラ」で私の偏見もすぐにぶっ壊されました。
その後、あらゆることで作者同様ぴえん超えてぱおん。…いかに自分が井の中の蛙だったのかがわかりました。
この本はJK×インドというミスマッチだからこそ楽しく読めたのかもしれません。(タイトルがもし『おじさん、インドで常識ぶっ壊される』だったら読んでなかったかも。(((^_^;))
もちろんJKなら誰でも良かったわけではなく、「my bit」=自分にできることを実践した、熊谷はるかさんだからこの内容を書けたんだと思います。今後の活躍に期待!
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ちなみに、どこかで見た表紙と思ったら『出会い系サイトで70人~』の出版社だったんですね(略し方が微妙)。さすがです。
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ほんとにJKか?
と思うほど、しっかりした視点の持ち主だと思います。
くだけた文章での書き方は、たかのてるこさんを思いましたが、
彼女がまだJKだからこその、子ども達に向ける視線や、自分がこの国では裕福層に属してしまうことへのとまどい、などが
率直に伝わってきました。
自分はただのJKなのに、
っていう視点は、ずっと日本でJKをしてたら、生まれなかったと思います。
高校などで、海外に修学旅行に行ったりする学校を多く見かけるようになりましたが、
日本でのことは、世界のスタンダードではない、いう点に気づける大きな機会になるのでは?と好ましく思います。
前知識もなく何気なく手に取った本でしたが、
とても良かったです!
大人にぜひ読んでほしいです!
(中高生はもちろん読んでほしいです)
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