人は2000連休を与えられるとどうなるのか?

著者 :
  • 河出書房新社
3.93
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本棚登録 : 450
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309030340

感想・レビュー・書評

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  • 買う前と、読む前と、読み始めと、読み途中と、読み終えた時と、ちょっと経ってからで感想がガラリと変わった本。

    当初は珍しいもの見たさで、どんなんかな〜と大して深く考えず衝動買い。ところがどっこい尻上がり的に面白くなっていきました。
    が、『どうなるのか?』に対するアンサーが見えかかってきた所で…うーむ、一朝一夕では手に負えないかもしれない。

    1〜300の辺りはこちらも身構えているのでそうそう簡単にはいかせません。
    300〜1000で徐々におやおや?これは?ときな臭くなってきて、熱に浮かされたように記憶を「網羅的に把握」(p61)し始めた所から引き込まれ。
    1000日目にして「自己の濃度が下が」(p93)るという現象にこちらは興味津々。「脈をはかることが気持ちが悪」い・「心拍を意識することも不気味」(ともにp92)という感覚はなんかわかる。
    1000〜1500まで至ると「人間の世界」(p132)を「人間ドラマの世界」(p133)と認識するという考察に膝を打つ。同時に、私は「人間ドラマの世界」をそこそこ楽しめている気がするな、という感じも抱く。
    1500〜2000まで行くとある種’人間をやめている’のではないか、’人間を一歩引いた所から見ている’という視座があるという事は頭で理解しつつも「おまえが人生だと思っているものは、おまえの頭が作り出した取りとめのないドラマ」(p174)という到達点は、ひとつの可能性かなとは思いつつも身も蓋もないな、という気がしなくも無い。

    読み終えて思うのは、上田啓太先生が体験したのはcase.1に過ぎず、2000連休も『与えられる』というよりは’取得した’という方が相応しいと思うし、生活基盤を支えてくれる「杉松」という存在がいたからこそ成し得た、あくまでひとつの事例だということ。
    タイトルの印象と、実際読んでみた印象では’2000日間自己分析し続けた結果’という方がしっくり来るような。うまく言葉に出来ないが、『2000連休を与えられる』とは似て非なる気がする。


    とりあえず、10連休からしてみたいな。



    1刷
    2022.5.17

  • GWで、次の出社が嫌だなーと思いながらふと手にとって、タイトルに惹かれてジャケ買い。
    著者の2000連休中の実体験に基づく心や行動の変遷が描かれている。
    多分自分が2000連休得ても同じようになるとは言えないが、なかなかこんな経験はできないだろう。
    <連休で発狂していたと言われると返す言葉もないが、と言える意識が残っていたから発狂しなかったと言える>、という文章は心に残った。
    この著者は京大卒で自分の状況を客観的に眺め続けられたから生きていられたのだろう。私なら鬱になって社会復帰は出来なさそうだなと思った。

  • 感想を書くのが難しい!
    多分2000連休与えられても、このようになる人はそんなにいないのではないかな。
    杉松と毛玉の事が書かれているとき、ホッとします。
    現在が気になります。

  • 世の中に対する解像度が高い

  • 少しでもお金稼いでいるわけだから、厳密に言えば連休ではないかなーとは思ったけど。
    あまりにもお休みだけが続くと、思考がものすごく深くなったり、変な方向へいったりしながら、こうして頭がクリアになっていくのかも。
    著者が京大出身だからっていうのもあるけれど・・・ところどころ変人っぽさが際立ってた。笑
    文字に触れる生活をしないと頭の中が静かになっていくとか、いろんなことを禁止してみると離人的な感覚になるとか、人間の体って不思議。

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著者プロフィール

1984年生まれ。石川県出身。京都大学工学部卒。2010年、ブログ『真顔日記』開設。累計1000万PVを超す人気ブログに。オモコロ、ジモコロ、文春オンライン、cakes、GINZA等、多媒体で執筆。

「2022年 『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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