神曲 新装版

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 110
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309201863

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ中世にひときわ高くそびえ立つ大古典「神曲」を清新な名訳として定評のある平川訳で贈る。絢爛たるイメージに満ちた壮大な物語。

感想・レビュー・書評

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  • 人の想像力は無限だなって思いました。
    美しきものへの賞賛とともに悪しきものへの憎悪。
    ですが私が一番戦慄したのは、天国にはもちろん、地獄の責め苦すら受ける資格が無いと突っぱねられた亡者達。
    今読んでもこうした警句は古びていません。

  • 勉強用。

  • 少しずつ読み進めて読了に1ヶ月ほどかかってしまいました。
    全編を通じて一番印象に残ったのは、ダンテの「怒り」です。
    とにかくフィレンツェを追放されたダンテの境遇からくる「怒り」はすさまじいものを感じました。
    特に政敵であった人物に対しては、まだ生存しているにもかかわらず魂だけでも地獄送りにして痛めつけられている様は、思わず吹き出してしまったほどです。

     それぞれの編を見ていくと、地獄編は恐ろしい描写もありますが、私の地獄観と似ているところもあり、受け入れやすかったと思いますし、他の方もそう感じられることが多いのではないでしょうか。
    煉獄編も地獄編ほどではないですがなんとか理解できるところですが、天国編はさすがに難しい。キリスト教に対する深い理解だけではなく、信仰心をお持ちの方でないと素直に頭に入ってこないものだと思います。
     また、詩作なので、韻をふむ美しさが日本語訳では理解できないのは、仕方のないことですが残念ではありました。

    作品の全てを理解できたわけではありませんが、おおよそ宗教では否定されることが多いであろう私怨からの「怒り」(ダンテは私怨ではないと反論するでしょうが)という感情を原動力にここまでの大作にして傑作を書き上げたとすれば、宗教そのものをテーマにした作品との矛盾が面白いと感じるとともに、「怒り」にも良い効用もあるのかもしれないと考えてみたところです。

  • 私の能力では中身についてはほとんど理解できませんでしたが、注釈を追うだけでかなり楽しめました。当時のフィレンツェ人、ヨーロッパ人がどのような風景の中で生活していたのかを想像するだけでも楽しい本だと思います。またいつか再挑戦したいと思います。

  • それなりにおもしろい。随所に巧みで美しい譬喩が。

  • フィレンツェ、イタリアなどを舞台とした作品です。

  • なんだかんだいっても前提なんですよね。

  • 人は膨大な可能性を秘めている。

    ダンテは常に人間の普遍性を求め、同時に彼の時代の人間であり続けた。「公」と「私」を両立したから彼は永遠になった。

    地獄編はスリリング。煉獄編は美しい。天国編は教会の説教みたい。
    まだ一回しか読んでないからな。

    ダンテ 1265-1321
    フィレンツェ出身。フィレンツェは、13世紀の西欧で最も繁栄した都市国家の一つだった。

    同時代の人
    兼好
    マルコ・ポーロ 『東方見聞録』1298

    ボッカッチョ 1313-
    『デカメロン』
    14世紀前半のフィレンツェ

  • 一番の名訳らしい

  • 挿絵がギュスターヴ・ドレだと信じて買ったせいで本開いてガッカリした。ご利用は計画的に。
    天国篇まで読んでしずかにフェードアウト。
    地獄篇・煉獄篇はわりと楽しんで読めたのでいつか再チャレンジしたい。

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著者プロフィール

1265年、フィレンツェ生まれ。西洋文学最大の詩人。政治活動に深くかかわり、1302年、政変に巻き込まれ祖国より永久追放され、以後、放浪の生活を送る。その間に、不滅の大古典『神曲』を完成。1321年没。著書に、『新生』『俗語論』『饗宴』 『帝政論』他。

「2018年 『神曲 地獄篇 第1歌~第17歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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