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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309202808
感想・レビュー・書評
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まだ読み始めたばかりだけれど、本を開き、数行読んだとたんに、不意に風が止んだような不思議な静けさにとらわれた。実際、物語としては、なにか不穏な出来事が起こりそうだ。この感じ、言葉にはしきれそうにないから、一生忘れないだろうと思う。
けれども、「その出来事はすでに終わっている」という感じも受ける。同時に、そこに始まりの兆しがあるようにも感じられる。それが現実というものではないか。だがその現実を言葉で表現しうるのは、現実ではありえぬはずの、小説の役割なんだなあ、という思いを噛み締めているところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロル・V・シュタインの婚約者は舞踏会で別の女性と踊り、彼女から去った。10年後、ロルは学生時代の友人と愛人との逢引を目撃し、二人に近づく。10年前のあの時間を呼び戻すために
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複数の男女によって構成される愛、精神不安定、叫び、徘徊、眠り、などのいかにもデュラスなテーマがちりばめられています。主観的でありなお傍観的視点で書かれた文章が心地よいです。 -
ついである日片割れを失ったこの体が神の腹の中で動き出す
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