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- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309203928
作品紹介・あらすじ
孤児として生まれ、社会の底辺を彷徨しつづけたジェネは、監獄で書いた『花のノートルダム』でその才能をコクトーに見出された-最も数奇な運命を生きた文学者、ジャン・ジェネ伝の決定版として名高い、伝記文学の名作。
感想・レビュー・書評
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フランスの作家ジャン・ジュネの生涯を綴った伝記。
単なる時系列ではなく、ジャン・ジュネが表現に目覚めたきっかけやどの作品を書いているときにどのような政治的思想の転換が起こったか、どのように文学や宗教と向き合っていたかなどがとても深く掘り下げられている。
捨て子で孤児院育ちで、放浪罪や窃盗罪でデビューするまでに15回の有罪判決を受けているジャン・ジュネ。
小説のほとんどを収監中に書いていたらしい。
彼の聖性に関するとらえ方や演劇のとらえ方は深く共感できる。
とくに聖性のとらえかたは、わたしが今まで読んだ本の中では一番すっきりと明快に記されていた。
もったいないからよいと思った箇所はたくさんあるけど書かない。
上下巻で二段組で分厚いけど読んで損ないと思います。
下巻も読み終わったらまた感想書きます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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