猫のパジャマ

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 266
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309204857

感想・レビュー・書評

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  • 新旧織り混ざった短編集。ブラッドベリは多作でいろんな傾向の話があるけれど、どれもらしさに満ち溢れてる。『さなぎ』『ふだんどおりにすればいいのよ』『屋敷』『幽霊たち』『ルート66』『雨が降ると憂鬱になる(ある追憶)』が良かった。

  • 今年の6月、91歳で亡くなったアメリカのSF作家、詩人でもあるレイ・ブラッドベリ。

    SFからホラー、ラブ・ストーリーにいたるまで、新作から未公表の初期の作品までを併せた、珠玉の21の短編集。

    表題作「猫のパジャマ」の心温まるラブ・ストーリーはもちろんのこと、個人的には、「酋長万歳」のブラック・ユーモアに惹かれた。インディアン・カジノで、アメリカ上院議員が酔った勢いで、アメリカの州を賭けてしまうが負け続け、とうとうアメリカ全土を賭けて、最後の大勝負に出るが。。。という話。

    全体的に、残酷で恐ろしく、深刻な話が多かったりするのだが、軽やかで、ユーモアにあふれ、とても読みやすい。詩的な表現も魅力的だ。

  • ブラッドベリの作品は初めて読むからか、読み始めは「難しい」という印象でした。一回読むだけでは理解できないことが多く、何度か読み返しても何となく「こういうことかな…?」ぐらいにしかわからなかった…。
    でもどの話も続きがどうなるか気になってワクワクした。
    「島」は意味がわからなかったけど、すごく印象に残った。

  • 80歳を越えてなお、書くことを止めない伝説のSF作家レイ・ブラッドベリの最新短篇集。最新作と屋根裏部屋から「発掘」された1950年頃の未発表作品とが半々に収められている。

  • 短編集。
    ジャンル多彩。純文学、ホラー、サスペンス、ミステリ、恋愛、SFなど。
    唯一と思われるSF作品「趣味の問題」のクオリティには満足だが、全体的にはSFが少なく物足りない。自分のなかで、ブラッドベリはあくまでSF作家なのです。
    ユーモア溢れる設定「酋長万歳」、サスペンス「用心深い男の死」はなかなか。

  • ブラッドベリ短編集

    SFありサスペンスあり人種差別ものあり
    ほのぼのありしんみりあり
    カテゴライズ不明あり…

    よくわかんないのもあったけど
    概ね面白かった

  • 超短編だからサクサク読める!!
    くすりと笑ってしまう話や背筋が凍るような怖い話など多種多様で面白かった。
    分かりやすいオチじゃないので、正直に言うと意味がわからないものがほとんどだったけれど、読み手の想像力を掻き立ててくれて、そこも良かった。
    表題作「猫のパジャマ」と「幽霊たち」、「俺の敵はみんなくたばった」がお気に入り。

  • 大好きなブラッドベリの短編集。毎回ラスト2ページのどんでん返しに感嘆。

  • 久しぶりに読んだ。さすがに面白かった(^人^)

  • 14/01/27

    わが魔物は語る、とブラッドベリ氏が言うように、癖のある作品揃い。
    P154ー 突如として、人生はもうそれほど楽しくはなくなる。人生は現実だ。
    とあるように、破滅的というかそういう方向性に富んでいる人なのかもしれない。

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著者プロフィール

1920年、アメリカ、イリノイ州生まれ。少年時代から魔術や芝居、コミックの世界に夢中になる。のちに、SFや幻想的手法をつかった短篇を次々に発表し、世界中の読者を魅了する。米国ナショナルブックアウォード(2000年)ほか多くの栄誉ある文芸賞を受賞。2012年他界。主な作品に『火星年代記』『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『何かが道をやってくる』など。

「2015年 『たんぽぽのお酒 戯曲版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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