- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309204857
感想・レビュー・書評
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新旧織り混ざった短編集。ブラッドベリは多作でいろんな傾向の話があるけれど、どれもらしさに満ち溢れてる。『さなぎ』『ふだんどおりにすればいいのよ』『屋敷』『幽霊たち』『ルート66』『雨が降ると憂鬱になる(ある追憶)』が良かった。
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今年の6月、91歳で亡くなったアメリカのSF作家、詩人でもあるレイ・ブラッドベリ。
SFからホラー、ラブ・ストーリーにいたるまで、新作から未公表の初期の作品までを併せた、珠玉の21の短編集。
表題作「猫のパジャマ」の心温まるラブ・ストーリーはもちろんのこと、個人的には、「酋長万歳」のブラック・ユーモアに惹かれた。インディアン・カジノで、アメリカ上院議員が酔った勢いで、アメリカの州を賭けてしまうが負け続け、とうとうアメリカ全土を賭けて、最後の大勝負に出るが。。。という話。
全体的に、残酷で恐ろしく、深刻な話が多かったりするのだが、軽やかで、ユーモアにあふれ、とても読みやすい。詩的な表現も魅力的だ。 -
ブラッドベリの作品は初めて読むからか、読み始めは「難しい」という印象でした。一回読むだけでは理解できないことが多く、何度か読み返しても何となく「こういうことかな…?」ぐらいにしかわからなかった…。
でもどの話も続きがどうなるか気になってワクワクした。
「島」は意味がわからなかったけど、すごく印象に残った。 -
80歳を越えてなお、書くことを止めない伝説のSF作家レイ・ブラッドベリの最新短篇集。最新作と屋根裏部屋から「発掘」された1950年頃の未発表作品とが半々に収められている。
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短編集。
ジャンル多彩。純文学、ホラー、サスペンス、ミステリ、恋愛、SFなど。
唯一と思われるSF作品「趣味の問題」のクオリティには満足だが、全体的にはSFが少なく物足りない。自分のなかで、ブラッドベリはあくまでSF作家なのです。
ユーモア溢れる設定「酋長万歳」、サスペンス「用心深い男の死」はなかなか。 -
大好きなブラッドベリの短編集。毎回ラスト2ページのどんでん返しに感嘆。
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久しぶりに読んだ。さすがに面白かった(^人^)
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14/01/27
わが魔物は語る、とブラッドベリ氏が言うように、癖のある作品揃い。
P154ー 突如として、人生はもうそれほど楽しくはなくなる。人生は現実だ。
とあるように、破滅的というかそういう方向性に富んでいる人なのかもしれない。