マドゥモァゼル・ルウルウ

著者 :
制作 : 森 茉莉 
  • 河出書房新社
3.97
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本棚登録 : 196
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309205328

作品紹介・あらすじ

天衣無縫、そして奔放。森茉莉が愛してやまなかった14歳の貴族の少女、おてんばルウルウの大冒険。

感想・レビュー・書評

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  • 1888年にフランスで書かれたジィップの作品を偶然みつけた森茉莉が気に入り1933年に自費出版、序文が与謝野晶子という豪華さ。1973年に薔薇十字社から堀内誠一の装幀で再出版されたのも相当美しかったらしい(検索したら出てきたhttps://nostos.jp/archives/51780)けれど、こちらの宇野亜喜良イラスト本も装幀買いで後悔しない可愛らしさ!

    主人公ルウルウは14歳のおしゃまでおてんばでおませで、森茉莉が惚れ込むのもわかる超個性的な女の子。茉莉の訳した口調も独特で、「~だわ」「~ってよ」「~なの」等のふつうの女の子口調に混じって度々「~なのさ!」と「~さ!」が頻出するのが、最初はちょっとビックリするんだけどだんだん馴染んでくる。ルウルウはあまり上品な女の子ではないし男の子のようなところもあるからこういう口調の翻訳になったのでしょうか。個人的には「ムーミン」に出てくるチビのミイを思い出しました(笑)

    戯曲なので、短い1話完結のエピソードがいくつか、
    ルウルウのパパや、その友人たち(ルウルウの好きなタイプはパパの友人でアラフィフのムシュ・モントルイユ)、年頃のルウルウに求婚しようと考えてる紳士たちなどが、自由奔放なルウルウにふりまわされて大変な思いをする、その様を見てクスっと笑えるシニカルな喜劇といった感じ。時代背景が違うので分かり難い部分もあるけれど、持ってるたけで可愛いから嬉しくなる1冊。

  • 文学

  • ルウルウの意外と乙女なところがかわいいのだ~

  • 内容はともかく訳文が他にはありえないほど唯一無二の森茉莉。全ページ二色刷り、ピンクの小口のロマンティックな装丁。与謝野晶子の序文。宇野亜喜良の挿画。持ってるだけで幸せになる。

  • タイトルや表紙から、女の子らしい少女を想像していたが、全然違った。男の子のような女の子のような……不思議な子。口調も、女の子らしく話すかと思ったら、突然少年らしくなったり。

    踊っている途中にひとりごとを言っていたら、流石に相手に聞こえると思うのだけれども……

    でも、なんだか憎めない。

  • フランスにいる筈の1人の少女、なのに、ちょっとおませなその姿が身近に感じたり。僕は、自分の妹に重ねあわせて、笑いながら読み終えました。

  • 超絶フランス文学

  • 余りの天衣無縫ぶり、大人に対しても歯に衣着せぬ言いたい事を言い、おてんばでちょっぴりおませで男の子の様な14歳の貴族の娘、ルゥルゥとその周りの人間を描いた戯曲。若い男の子には興味なし、密かに憧れてるのは50歳のムシュ・モントルイユと渋好み。クスっとさせる喜劇。森茉莉はこの品行方正ではない、生き生きとしたルゥルゥを愛して、訳して、自費出版したのだろうな、と、思った。

  • 装丁や宇野さんの華麗なイラストがルウルウのイメージとちょっと違った。本文中の“ママゼル”表記が可愛い。

  • さすが森茉莉さんが翻訳しただけのことはある面白い戯曲です。肝心の主人公の口調がちょっと馴染めなかったのですが、周囲の人物の描写など、滑稽で生き生きとしていて楽しかったです。もう少し当時の上流階級の生活などの知識があれば、もっと堪能できたのだと思います。

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