シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

制作 : 市川 恵里 
  • 河出書房新社
3.65
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  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 506
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309205403

作品紹介・あらすじ

パリ、セーヌ左岸の、ただで泊まれる本屋。ジョイスの『ユリシーズ』を生みだした伝説の書店の精神を受け継ぐ二代目シェイクスピア・アンド・カンパニーは、貧しい作家や詩人たちに食事とベッドを提供する避難所だった。ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、ギンズバーグらも集ったこの店に、偶然住み着くこととなった元新聞記者がつづる、本好きにはこたえられない世にもまれな書店の物語。

感想・レビュー・書評

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  • フランスらしい、愛に溢れた物語でした。
    こんな素晴らしい書店、本好きならば誰もがときめくのではないでしょうか。衛生状態を考えると怖気づいてしまいますけれど、それも含めてごちゃごちゃした感じもまたこの書店の魅力なのかもしれません。
    出てくる人みんなが個性的すぎて、誰にスポットをあてても面白い。語り手の目線から描き出される変わり者のみんなが凄くキラキラしていて、キュートなんですよね。元ジャーナリストの冷静な目線で描かれてるのにとてもドラマチック。
    中でも一番魅力的なのは書店の主人であるジョージで、ラストは感動してしまいました。愛の絆って純粋に素敵。
    途中はごちゃごちゃしたままどうなっちゃうんだろう、と思っていたんですけど、素敵なラストで読後は胸がいっぱいになりました。
    実写のドキュメンタリーもあるそうなのですが、映画化とかして欲しいなあ。というか、文庫化でもしてもっと読まれた方がいい作品だと思いました。

  • この書店行ってみたいか?と自分に問うても、行ってみたいとは思わない。書店の客同士は多少よそよそしいほうがいいな、というのが私の意見だから。
    でも、書棚の横にベットがあるのは魅力的。
    図書館に寝泊まりするのが夢だから。

  • こういう場所が実際にあるのだなあ・・・と素直に驚く。創作の中に出てきそうな書店とそこに集う人達。

    セーヌ河をはさんでノートルダム大聖堂の向いに存在するという「シェイクスピア&カンパニー書店」。自身、頑張って行こうと思えば行けないこともない、というのが不思議に思えてならない。「本当にこの本屋あるんですよね?」と何度か読みながら問うているような気がする。

    店主ジョージが変わり者。明晰だったり、時に癇癪を起したり。読んでいて阿川弘之『志賀直哉』を少し思い出す。志賀直哉もそういえば粋で癇癪持ちのじいちゃんである。実際、側にいたらどうだろう? 私はジョージに気に入られるだろうか、とか思ったりする。

    エピソードがぽっと出ては消え、の繰り返しでやや散漫な印象もあったが、ラストはすっきりしている。このラストを著者自身一番書きたかったのではないかと思う。

    教訓的な本ではないと思うけれど、ジョージのようにとりあえず門を広く開いておくのが大事なのかもしれないなと思った。合う人は合うし、合わなければそこから去っていくだけ。でも門を開いておかない事には大事な出会いを逃すのかもしれない。誰でも受け入れていろいろドタバタするところもあるだろうけど、トータルで見れば悪くない人生なんじゃないかと。

  • 本棚のあいだにたくさんのベッドが置いてある「流れ者ホテル」という顔を持つ書店。
    こんな書店があるなんて知らなかった。
    パリってすごい。

    日曜日の朝はみんなでパンケーキを食べるとか、朗読会とか、とにかく楽しそう。
    この風変わりな書店とそこでしか得られないだろう毎日への愛が率直に描かれている。
    もちろん現状に対する不満も未来への不安もあるけれど。

    何よりこの本はラストが素晴らしい。優しい結末にほっとした。
    もちろん現実はこれ以降も続くけれど。

    • 花鳥風月さん
      こんにちは
      この本もかなり面白そうですね。
      takanatsuさんの本棚は気になるアイテムが多いです。
      「宇宙兄弟」とかも最近気になる…
      ち...
      こんにちは
      この本もかなり面白そうですね。
      takanatsuさんの本棚は気になるアイテムが多いです。
      「宇宙兄弟」とかも最近気になる…
      ちょこちょこ訪問させてもらってます。お邪魔しました。
      2011/10/08
  • やっと読めた。いつか行ってみたいなあ。

  • ノンフィクションとは思えないほど、個性的な人たちとドラマがたくさん描かれている。

    最後、創業者ジョージの一人娘、シルヴィアが店を継ぐことになる経緯には感動した。
    そして今もなお、店の魅力を磨き続けている(カフェをオープンさせたり)のを、自分の目で確認できることが嬉しい。
    (実際、訪れたことはないけれど、ネットには世間の好意的な関心がたくさん寄せられている)

    これからも本好きをオープンに迎え入れてくれる場所であり続けて欲しい。

  • パリのノートルダム寺院の近くに今も実在するシェークスピア&カンパニー書店。ウッディアレンの映画に出てきた書店でもある。

    カナダ人ジャーナリストがパリに逃げてきて、たまたま入り込んだこの書店は、書棚の間にベッドが置いてあって、世界中の人たちが寝泊りする場所だった。

    86歳の店主が経営するこの店は、レジも開けっ放し、会計もいい加減。しょっちゅう泥棒にも入られるけれど気にしない。夢の途中の若者や夢やぶれた人たちを受け入れる夢のような場所。

    まるで小説のように登場人物の背景がどれも面白かった

    是非、訪れてみたい。

  • ごめんなさい、単なるモラトリアムとしか読み取れなかったです。。
    随一のユートピアであることはよくわかったけれど。。

  • [ 内容 ]
    パリ、セーヌ左岸の、ただで泊まれる本屋。
    ジョイスの『ユリシーズ』を生みだした伝説の書店の精神を受け継ぐ二代目シェイクスピア・アンド・カンパニーは、貧しい作家や詩人たちに食事とベッドを提供する避難所だった。
    ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、ギンズバーグらも集ったこの店に、偶然住み着くこととなった元新聞記者がつづる、本好きにはこたえられない世にもまれな書店の物語。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 本屋さんでぱっと目に入って即購入した本。多少の脚色、話の入れ換えはあっても、実話というところがすごい。新しい環境は、どんなに滑り出しが刺激的で好調でも、やがて行き詰まり、突然人は窮地に追い込まれたりする。主人公の突拍子もない生き方に、なんとなく共感できたり、憧れたり、人生についてもっと考えたくなったり。夢と現実を行ったり来たりできる本。本の表紙も重みも、全部に愛着がわいてしまう。

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