トリステッサ

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 50
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206288

感想・レビュー・書評

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  • 第1部の震えつつ、けがれずには作者がまさにくすり中毒者の状態で想いのままに文章を記していく、第2部の1年後。。。は少し醒めた状態でトリステッサへの愛をわかりやすい文章で記している。どちらもメキシコの醜いくすり中毒者を美しく表現している。

  • 2015/12/8購入

  • 某所の評価が低評価で驚く。
    ドラッグ文化と無縁だからといって、モラルを前面に押し出して評価するのは何か違うなーと思ってしまった。
    『オン・ザ・ロード』の映画版が日本公開されたこともあって、良くも悪くも今夏はケルアックに注目が集まったと思う。
    (映画は微妙。W.サレス監督を起用してこの出来だもんなぁ……)

    掃き溜めのなか、天使のように崇めるトリステッサ(ケルアックの女の趣味はちょっと変わってるような?:笑)との日々が、煌めくインプロビゼーションとして展開されていく。それを好ましいと思うか否か、確かに人を選ぶ作品ではある。
    私自身は、『地下街の人々』を彷彿とさせる雰囲気が気に入ったクチだ。

    最後に、ケルアックはドラッグではなく酒で身を滅ぼしたんだからね、破滅的人生には変わりないけど。

  • 最初に書いた文章が最高ということで、ジャズのように一発勝負的に書かれた作品。トリステッサ(悲しみ)という名前の美しい女性との話。読み始めからもう墜落まっしぐらの恋…何が悪いわけでなく不幸になりつつあるトリステッサになすすべもなく読み終えた。オン・ザ・ロードのディーンと同じくトリステッサとの結末もせつない。動物と一緒の生活や仏教の言葉が、貧困の生活を逞しくも優しく包むように描かれていた。

  • ブッダは勿論だが、酒やモルヒネ、娼婦には縁が無い生活をしている。でも旅とは縁を切りたくない、、、

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    「伝説の旅(『オン・ザ・ロード』)の果てには、聖女が住む哀しい街があった。メキシコシティを舞台に綴られる、酒とモルヒネと娼婦とブッダをめぐる魂の書。本邦初訳!」

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著者プロフィール

1922年マサチューセッツ生まれ。大学中退後、アメリカ大陸を縦横無尽に車で移動する旅を始める。著書に不滅の青春のバイブル『オン・ザ・ロード』や、『地下街の人びと』など。

「2013年 『トリステッサ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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