- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309206400
感想・レビュー・書評
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ドイツでベストセラーになった話題の本。ストーリーを聞いて、ああ、こういう展開になるんだろうな、という予想に大方なっていて、上巻までは特に感動もなく読む。
2014/06/25読了。 -
現代のドイツにヒトラーがよみがえったら…
という話。
ヒトラーというと、ナチスやユダヤ人迫害のイメージが強く、悪の象徴のように思っていました。ですが、あれだけの事をできてしまったという事は、カリスマ性もあったはずです。
読んでいて、ヒトラーはどんな人だったのかを知りたくなりました。この本でのえがかれ方は本人に近いのでしょうか?
読みどころとしては、全く違う事を考えているヒトラーと周囲の人々の会話が、表面上ではかみあっているところかと思います。
このズレた感じが、下巻でどうなっていくのか、楽しみのような怖いような…
続きが気になります。 -
ヒトラーが数十年を経てベルリンに蘇る。
本物のヒトラーがこのように思慮深く現状を分析し適応できるような人間だったかはともかく、現代社会の批評は説得力がある。ヒトラーは普通に話しているだけなのに間違って噛み合ってしまう会話はアンジャッシュのコントのようだ。ヒトラーの演説には声をあげて笑ってしまう。
概ねコメディータッチで進行するが、不穏な空気が漂う終盤が続きを急がせる。 -
笑ったー、おもしろかったー。
上巻では、第二次大戦中に、ヒトラーは、ガソリンかけて自殺した、はずだったんだけど、死んでいなくて、2011年8月のドイツで目覚めた。格好はナチの軍服とかのまま。それで親切なキオスクの人とかが泊めてくれて、テレビ局に芸人として紹介されて人気者になっていくっていうような話(フィクション)。
2011年という日付に愕然とはするんだけど意外になじんでく。おおまじめな発言がぜんぶ強烈なブラックジョーク・筋金入りのヒトラー似の芸人としてとらえられてしまう。
ヒトラーの演説技術とかたぶんすごいものだったんだろうなあと思い、現代にいて、ほかの方向ではその才能はどうやって生かされたんだろうというのの一つの答え?
元ネタ笑、でもないけど、「わが闘争」とか読んだり、もうちょっと背景もちゃんと知ったらいっそうおもしろいのかもと思いました。下巻も楽しみ。 -
斬新なコンセプト。
時代を超えて困惑しながらも懸命に時代に馴染もうとするヒトラー。
こんなに馴染めるかと不思議だがそこは小説なので、、
一般的に笑えない話題のヒトラーがお笑いになるというのがなんともいえない。
下巻でどのように展開していくのか。 -
知れば知るほど面白い本のいい例として、この本を挙げたい。実際、読んでいて理解に3分以上かかったり、意味ありげな行の意味を結局読みとれなかったりして、ネタのうち半分以上は教養不足で理解できていないと思う。知らないから、ネタかどうかもわからないので、理解できなかった割合自体わからない。しかしわかると面白い。