血を売る男

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 86
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206424

感想・レビュー・書評

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  • 凄い

  • ちょっと昔の中国の話。激動の中国近代史の中で、たくましく生きていく男の姿が感動的でした。

  •  1960年代からの中国の田舎町に住む主人公(許三観)を通じ、当時の中国の日常の様子が描かれている。貧しく決して順風満帆ではない主人公の日常を読みながら、読者は知らず知らずに主人公に共感し、人生をともに歩いている。

  • 文学

  • [力削って,搾り取って]貧しい一家を支える許三観。彼は若き日に自らの血を売り,通常では考えられない大金を得ることを覚える。やがて彼は結婚し,息子を3人授かるのであるが,長男は許三観とはまったく似つかない顔つきを示すようになり......。著者は,『兄弟』,『ほんとうの中国の話をしよう』等で知られる余華。訳者は,中央大学文学部教授を務める飯塚容。

    タイトルと表紙から,どろどろとした展開を予想していたのですが,その心温まると同時に静かに胸を打つ内容に良い意味で驚き。売血というよく見られた行為を通して,庶民の生活の悲哀やひたむきさを感じ取ることができました。素朴でありながら力強い訳文も魅力的。

    〜おれの人生で,今日の料理が最高だな〜

    中国現代小説って面白いかも☆5つ

  • 予想外にハートフルな話でした。

  • 「庶民への視線にぬくもり」評者:泉京鹿(翻訳家) 北海道新聞
    http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/
    張芸謀「活きる」の原作者!これは読まねば、、、

    河出書房新社のPR
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206424/

  • 中国の激動の時代、家族のために血を売っては養ってきた男の話。

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著者プロフィール

1960年中国浙江省杭州生まれ。両親の職場の病院内で、人の死を身近に感じながら育つ。幼少期に文化大革命を経験。89年には文学創作を学んでいた北京で天安門事件に遭遇した。80年代中頃から実験的手法による中短篇作品で「先鋒派」作家の一人として注目を浴び、91年『雨に呼ぶ声』(アストラハウス)で長篇デビュー。92年発表の『活きる』(中央公論新社)が張芸謀(チャン・イーモウ)監督により映画化されて話題を呼ぶ。本作『兄弟』は中国で05年に上巻、06年に下巻が発表され、またたくまにベストセラーとなった。他の長篇作品に95年『血を売る男』、17年『死者たちの七日間』(いずれも河出書房新社)、21年『文城』(未邦訳)がある。グランザネ・カブール賞(イタリア)、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」受賞。作品は全世界で2000万部以上、40以上の言語に翻訳されており、ノーベル賞関係者が中国で必ず面会する作家のひとり。

「2021年 『兄弟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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