出島の千の秋 下

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 56
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206899

感想・レビュー・書評

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  • 織斗目線が一番感情移入しやすかったな。
    裁きのシーンも入り込んだ。最後の描写が美しい。
    人の一生って、生きていく限り続いていく。
    苦しいことも喜び事も、また続いていく。

  • 出島の千の秋 下日本が舞台の作品で上巻は日本色が多かったと記憶。下巻はイギリスの船が攻撃にやって来るので、それをきっかけに滞在している外国人の出生や過去がピックアップされてきて、ああ忙しいぜ。結構骨太の歴史小説であり、その割には当時の日本人の置かれている立場、キリシタンとか、対外国人の接し方とか、生活風景はすっぽり抜けていて、ちょっと教科書風味に感じ、自分としてはしんどかった。フィクション部分の不知火山での怪しい教団のターンだけ楽しみだったが、特に物語は大きな展開はなく期待外れ。疲れた読書だった。奥さんが日本人。

  • 発砲できなかったイギリス艦の船長、囚われの身であることを嘆かない黒人奴隷の描写も印象的だが、あえなくふっつりと死ぬ僧侶、信仰にあきらめをのせ不審を自ら覆い隠す幽閉された母たち、そういった人物の造形が日本人では出来ないものでありながらそれなりの説得力がある。何かと歴史と似ていて異なる感じが楽しめるかどうかで受け取り方が変ってくるだろう。

  • 織斗を救出する為に旅立つ織川、どうなるのか?出島は新たな紛争が起き一気に話が進んでいく。城山奉行は素晴らしい人物で胸を打つ。最後はこれで良かったんじゃないかなと思えた結末。

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著者プロフィール

1969年イギリス生まれ。英語圏で最も注目されている作家の一人。本作のほか、おもな長篇に『ナンバー9ドリーム』『ブラック・スワン・グリーン』『ヤコブ・デ・ゾートの千の秋』など。

「2015年 『出島の千の秋 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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