AM/PM

制作 : アメリア・グレイ  松田 青子 
  • 河出書房新社 (2017年9月18日発売)
3.13
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  • 本棚登録 :135
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309207353

AM/PMの感想・レビュー・書評

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  • 確かダ・ヴィンチで紹介されていて、それでチェックしていたんだと思う。あと書店で見かけた時も表紙が素敵で気になって。んー、海外ドラマの「36歳、これから」のショート版みたいな…雰囲気でした。

    120の掌編から構成されている物語。薄いしササッと読めるだろう!と思ってチャレンジしてみましたが斬新でハードルが高かった。読んでいる時も読了しても、寂しさが押し寄せてきて手強かった。これからこの世界で一人になって生きていけるのかな私は…とか思って心細くなりました。

    全世界中どんなに“いいね”で繋がったとしても、人を数える単位は“ひとり”で、ひとに与えられた孤独は共有しようがない。どんなに切り刻んでも寂しさは消えたりしない。たくさんの人物が登場するのですが、その一人一人を空の上から、そっ~と、ただ観察している神さまになった気分になりました。時々すてきな格言、名言が登場するので付箋を貼ったりして読みました。私が好きな一文は、AM:3の “少なくともペットにとっては、自分は大切な存在なのだと言い聞かせる。” です。

    松田青子さんの訳者あとがき(あとがきというより解説なのでは?と思った)が素晴らしくって救われた。松田さんのアメリア・グレイ愛がバンバン伝わってきました。

  • 他人の存在は無視できないし。ゴミ箱とかパソコンとかまで、なんとなく有機物に思えてくるし。生きているだけなのに、まわりは、うるさい。
    固有名詞を整理するのが、ちょっと大変。

  • 構成は面白いし文章も上手いと思うのだけど、残念ながらこの作品と接するのは私の感じ方の鈍い部分のよう。
    ただ、時間が経っても思い返すかも知れないとも思うので、後々もしかしたら感想も変わるかも。

  • Amelia Gray 『AM / PM』
    文章からなんとなく滲み出てくる雰囲気はA.ベンダーとよく似てると思う。上手いか下手は分からないけど好きか嫌いかだとわたしはとても好き。毎ページに付箋を貼りたくなる掌編集だった。

  • 120編のショートショート
    何気ない日常の一コマを切り取って,誰にでもあるようなシーンや不思議な状況を目の前にぱぁっと広げたような作品群.テレンスとチャールズがどうも箱に閉じ込められているらしいが,時々その様子が出てくるのだけど,結局どうなったのか(まあどうでもいいことなんだけど)気になった.

  • ほぼ1ページの短いストーリーを集めてゆるやかに繋げた作品。
    ミランダ・ジュライを好きな人におすすめかも。
    べつに「孤独」「さみしさ」(この二つのワードはこの手の作家を形容するお決まりの言葉)に共感できなくても、というか別にそんなことは感じ取れなくても
    単純に、イメージ喚起力のある良い散文として楽しめばよいので、警戒しないで。

  • AM/PMと掌編を使うアイデア、孤独や閉塞感の感覚が若い作家らしい現代の小説だ。読めてよかった。
    面白かったかと言うとそうでもないんだけど。アイデア勝負という感じもある。今後の作品を待つ。
    久しぶりに名前が誰だか状態(ここのAさんは前にどこに出てきた…?)でもあった。名前がないものもあり、或いは個人の違いはもはや重要ではないのかもしれないが。

  • 2018年1冊目。
    表紙買い。

    洋書は昔の有名な作品をたまにしか読んでこなかったので若い作家さんの作品は多分お初。

    詩集を読んでいるようでやはり日本人とはまた違う感覚ではあるなと思いつつそれが新鮮でよかった。

    これを機に今後は洋書にも色々手を出していく機会を増やそうと思う。

  • 日常の断片。スケッチ。120の掌編。

    ありそうでないもの。ありふれた心のうつろい。ズレ。
    存在する時間から存在しない時間へと。
    でも、日常は続く。

    見開き右側がAM、左側がPM。120PMまで続く。

    時間と共にどこへ向かうのか…?この世界の中で。

    スーザン・マイノット『欲望』を思い出した。
    『欲望』よりも更なる断片とスケッチ、細部に斬り込んだ、というか。
    長編、あるいは短編を読んでみたい作家だ。

  • 読んでる最中は巻き続けた先に何があるかわからないねじ永遠に巻き続けるような感覚の本だった

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